海遊館のキング、ペアで壁際にじっと立っています。オスは足をそろえてハラの皮をたるませています。じーっと見ていると、
何か隠し持っているのがわかります。
タマゴです。時々姿勢を変えるので、見えることがあります。夏の海遊館ではキングのタマゴが見頃です。当たりタマゴ（有精卵）なら、そろそろヒナが生まれている頃でしょうか。
海遊館では、有精卵と判明すれば偽タマゴ（偽卵）と交換して本物は孵卵器に入れ、生まれる間際になると親に本物を返すそうです。
「お家に帰りなさい。」 海遊館のジェンツー父、テラスから巣のある段へとヒナを追い上げています。これくらいの段差ならヒナにも上がれちゃうんですね。
「どっこいしょ。」 ヒナに続いてお父さんも上がります。お隣のジェンツーがやっぱり警戒しています。ヒナ、今度はまっすぐ巣に向かうようです。
「やれやれ。」 ヒナが無事に巣に帰ったので一安心のお父さん。冒険してきたヒナは「おなかすいたー」と、なんかへっちゃらみたいです。
「だいじょうぶやろな。」 お隣の様子を確認する、熟達の子育てジェンツー父でした。
巣についているときは、アデリーだけでなくどのペンギンも近づく部外者を排除しようとして、激しく攻撃します。一定の距離を保っていれば大丈夫なのですが、ヒナにはわかりませんし、攻撃されたら深刻なケガをするでしょう。さらに今回は高所からの落下の危険をも防いだジェンツー父でした。
続きです。ヒナちゃん、まだ遊びたいようです。お家に帰りません。お父さんはお隣との間に立ってヒナが近づかないようにしています。
かき氷が積もっているのが気になるようです。この場所もテラスになっているので、ウロウロしていると落っこちるおそれがあるんですが。
お父さん、崖っぷちにスタッと降り立ちました。驚くヒナ。とりあえず落下の危険は防ぐことができました。海遊館のジェンツー父子の様子はもう少し続きます。
ジェンツーのお父さん、段から飛び降りました。何をするのでしょう？ ヒナはまだ無邪気に遊んでいます。あまり近づくとお隣に攻撃されるよ。
いったん下に降りたジェンツー父、段の上に飛び上がり、一気にヒナとお隣アデリーの間に割り込みました。狭い通路でヒナの横を通れば、ヒナがアデリー側に寄ってしまう可能性があります。それを避けて遠回りしてきたのかも。
何かきつく苦情を言っているようなアデリー。無事に立ち去るヒナ。
まだ苦情を申し立てているふうのアデリー、「さて、もういいかな」と向きを変えつつあるジェンツー父。えっ？ヒナちゃん、どこへ行くの？ 子育てはタイヘンです。つづきます。
海遊館のジェンツーひな、お家の外に出ましたが、お隣のアデリーににらまれています。近づきすぎると危険です。横目で様子を見ていたお父さん（左）が、向きを変えました。
巣から出るお父さん。
そっぽを向くアデリーは、ジェンツー父とのにらみ合いを避けたのでしょうか？ でもジェンツー父、そこからどうするの？ 次回に続きます。
海遊館のジェンツーひな、お家の外にお出かけ。氷の塊を見つけました。お隣に近づきすぎないよう、お父さん（左）はさりげなく横目で見守っています。隣の巣にはアデリーがいて、ちょっと警戒しているふうです。同じ種であっても、巣に近づく部外者は攻撃されます。
アドベンチャーワールドのキング、水中を滑るように進みます。暗い空間を飛んでいるようにも見えます。
同じくエンペラー。さすが皇帝の迫力です。
もこもこキングのヒナ。今は旭山動物園にいるシズクちゃんのヒナ姿、福岡時代の写真です。中くらいサイズまで育ったカワイイ盛り。
こちらが旭山動物園でのシズクちゃん。子育ても経験して、ますますご活躍の女王様です。
前回のおたるフンボルト、監視員役ではなく、飛び込むでもなく、昼寝していたようです。バランス感覚抜群なので、こんなところで居眠りしても転がり落ちることはほぼありません。
おたる水族館のフンボルト、１羽がてっぺんに立っています。なんだかプール監視員みたい？ ボスの座を守っているように感じる人もいるかもしれません。なんだろう？
アドベンチャーワールドのケープひなちゃん、なんかワルっぽく見えます。やっぱり目つきでしょうか。
同一ヒナです。お目々ぱっちりのお顔は、とってもラブリー。すくすく育って、お顔はもう幼綿羽が抜け始めています。
アドベンチャーワールド皇帝の横顔。ソラマメ形のイヤーパッチは閉じておらず、黒い顔と身体側面の黒線との間にスキマがあって、首元のレモン色の部分へと続いています。なので、首を伸ばしたり曲げたりすると、
こんなふうにスキマがぐーんと広がります。モデルは名古屋港皇帝。前回のキング写真と比べてみましょう。
越前松島水族館の美形男子ロク君。キングの側頭部にある勾玉模様は、下側が尻尾のように細くなっています。模様は閉じているので、
首を曲げたり伸ばしたりしても、胸のオレンジ色とは微妙につながらないのがふつうです。極細い黒線で仕切り線が入っています。モデルは海遊館の女王様、私的に呼んでコミミちゃん。
イヤーパッチと呼ばれることはあっても、耳はこの模様内にはありません。目の斜め後ろの、黒いエリアにあります。耳たぶがない上に、耳穴が羽で見えなくなっているのです。