越前松島水族館のぺんぎん館、陸場の様子です。
水際にいるのは、前回紹介いたしましたハッちゃんとゴバン君。どちらがどちらか、今回の見分けポイントは、シッポです。
正解は、右に見えますのがハッちゃんでございます。シッポが長いです。
もこもこ大王の皆さん(4羽)は鏡の前に並んでいます。
「あ~、わりとオモロイ形になってきたで。」 「さよか。ワシだるうてかなわんわ。」
換羽中のペンギンは、だるそうに見えます。「羽のような軽さ」と言ったりしますが、あれだけあると、けっこう重いでしょう。
ここも健康足裏刺激床になっていますから、落ちた羽の掃除がタイヘン。一部は飼育員さんが手で拾い集めておられました。
「廃棄するんならウチにもらえんやろか。キングの羽入りクッション、家宝にするねんけどな~。」
そう思いつつキングペンギンのような眼でジッと眺めるおばさんは、きっと恐ろしかったに違いありません。
「やっぱり足つぼ健康床はよろしな~。」
こちらは毎度おなじみ、砂利を埋め込んだコンクリート陸地です。
旧プールでも、土のサボテンプール派とコンクリート床の足つぼ健康派とに分かれていました。
デコボコのコンクリート陸場は、足裏の決まった場所に体重がかかるのを防ぐ効果があると考えられています。最近、取り入れる園館があちこちに見られます。
もしかしたら、ペンギンたちも「足裏刺激がキモチいい」と思っているかもしれませんね。
本土の様子。
こんな形の擬岩がいくつも据え付けてあります。
マイホームの内装は入居者のテイストに合わせてカスタマイズできます。・・・ようするに、穴掘り自由。
ペアが仲良くおさまっているこの巣、中はすでに掘り下げてあります。
土を掘ることは、ペンギンの日常に変化とやり甲斐を与えます。エンリッチメントの一環ですね。
長崎ペン水のフンボルト若鳥。プールに入ろうかな?というところです。
亜成鳥になりたての頃のほんわり愛らしい白ホッペではないですが、まだかなり白い顔。
これからますます、顔黒になっていきます。それにつれて、どんどんヤンチャそうな「ワル顔」に。
亜成鳥の頃は刻々と顔が変化していくので、観察が楽しいですね。
長崎ペン水にはフンボルト亜成鳥が何羽かいますので、白ホッペからヤンチャ黒顔まで、幅広いバリエーションが楽しめます。
「ヘンやな~。まだか~?」
「何やってんねん。ちょっと様子見にいこか。」
ペンギンビーチへ出る通路に集まって来たフンボルト。
鳥インフルが熊本県で発生したため、ビーチはお休みになりました。
彼らはビーチに出るのを楽しみにしていたらしく、お呼びがかからないので出口まで様子を見に来た、みたいな感じに見えます。
その結果は。
「あかん。向こうにヘンなオバちゃんがおるだけや。」
「さらわれるで。近寄らんとこ。」
そんな感じで、ぞろぞろと引き上げていきました。
こちらは昨年8月25日生まれのニコ君。ほわほわ~~。
でも、これが平均的な成長スピードだと思います。
もっと小さな時には10日生まれと区別するために「ヒナ小」と呼んでおりましたが、今でもヒナ小。小柄です。
ニコ君は親にべったりの甘えん坊だったそうですが、見たときには親らしき姿は・・・いえ、あったんですけど、前に見た時の親とバンドの色が違います。
写真で後ろ姿のキングが、ずっとニコ君の近くにいて、誰からも「とがめられる」ことはありませんでした。
さて、この青ピンクは、どなた様なのでしょう。
長崎の若王様、ハート君。
昨年8月10日生まれですでにこのお姿ですから、すごいスピードで亜成鳥に変身したことになります。
ヒナの頃から親が自由にさせていた(放っておいたのか?)ので、独り立ちが早かったようです。親らしき個体は近くにいません。
バンドは黄オレンジ、35番です。
えっと、これは?
越前松島の若いイワトビですが。
亜成鳥ではありません。
水から上がったところで、飾り羽がぺったりと撫でつけた状態になっています。
ツンツンにせよゆらゆらにせよ、黄色いアクセサリーが見えないと、なんだか忘れ物をしたみたいな感じ。