ペンギン音頭

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温順的帰宅

2013-04-30 20:53:33 | ペンギン

帰るときも急ぎ足のジェンツー。

ですが、気が変わって雪の通路を戻ろうとした個体が数羽。

「なんやねん」「どないするねん」と、ちょっとビックリ顔のしんがり2羽。

先頭は待ってあげてるふうですね。

9羽、フルメンバーで写せました。

 



「あ~、面白かった~。」

「ひやかいの、気持ちよかったな~。」

屋内プールに戻ったジェンツーたち。

右奥のドアはバックヤードに通じています。ペンギンは行き来自由。

飼育員さんの仕事を監督しに行くのではなくて、セルフ餌のトレーが置いてあるからです。

注: 「ひやかい」って、通じますか? 「冷たい」です。ただし、「冷たい人」などの場合は使えません。


小樽雪上温順

2013-04-27 20:49:49 | ペンギン

すたたたたた~っ!と目の前を駆け抜けて、雪山に駆け上るジェンツー集団。

きっちりと1列になってますね~。

 



雪山に到着! パッと散開するジェンツー部隊。

ついでに小競り合いも。

雪山の周囲には人がスキマなく立っています。でも彼らは気にしません。

ですが、新雪でないと気分が乗らないのかもしれません。真冬の雪上散歩でやってるみたいに気ままに雪で遊ぶ姿は見られませんでした。

頂上でテキトーに散らばって、のんびり佇んでいました。


 


雪山のてっぺんで、青空にジェンツー。

なぜかみんな高いところで立っていました。

足裏の冷たい心地よさを味わっていたのでしょうか?


小樽人鳥

2013-04-25 20:46:43 | ペンギン

その翌日、小樽では。

春の日差しにフンボルトの皆さんがまったりと甲羅干し中です。

並んだ丸石に1組、シーソーに1組。

シーソーのペアは、どこまで行っても大丈夫か、ちゃんとわかっているようです。

うっかり動いてバッタ~ン!!というシーンをちょっと期待してましたが、この位置から前には出ませんでした。おりこうです。

このショープールには、ペアが何組かいました。一般プールにもペアはいます。

ペンギンが居場所を選んでいるのか、ショー要員が決まっているのか、それは不明です。

 



春のおたる水族館名物、ジェンツーの雪あるき。

バックヤードから飛び出してきました。

雪を集めて盛り上げた特設会場まで、マットの上を駆け抜けます。


旭山人鳥図

2013-04-20 20:35:16 | ペンギン

キングはボサボサボロボロ状態が多数派でしたが、フンボルトはまだまだパリッとした状態をキープしています。

前回までの写真、雪の気配は感じられなかったと思います。この写真でも。

ですが、トボガン広場には雪の山が残っています。そして、なぜか真冬よりも利用者が多いように感じました。

このフンボルトたちは、トボガン広場へのブリッジ入り口に集合して、「行こか~、やめとこか~」と相談?の最中です。



結局トボガン広場に行ってみることにしたフンボルトたち。

キングもついでにやって来ました。キングは換羽の終わったピカピカ個体。

セレブと取り巻きみたいですね。

スロープには階段状に幅の狭い横木が打ち付けてあるので、すべりません。

冬の間は雪に覆われていて、しかも雪が凍ってたりして、歩くのはスリルがありそうです。

そういうわけで、雪がなくなったこの季節、ブリッジを気軽に渡ってトボガン広場が楽しめるのかも?



うひゃ~~っ!

雪を蹴立てて雪山を駆け下りたフンボルトたち。

これだと、引率の先生と、はしゃぐ児童たちの図?




もしもし、イワトビ若者君、そこには入れませんよ。上を通ってください。

ブリッジ登り口の下が気になってしかたがないイワトビ君でした。



「うむ、これやったら冬期開園ラストまでいけるな。」

こちらではジェンツーさんがスロープ下で雪の点検に余念がありません。

ペンギンは神経質なのでつい気になってしまう・・・のでしょうか。

真剣な表情で何か「調べている」ことがよくありますね。


旭山王換羽詳細

2013-04-18 20:32:11 | ペンギン

こちらは換羽最終段階のキング。

首巻きファーのような残り羽と、クチバシ周りがオシャレですね。

その奥にいるのは、換羽を1回飛ばした個体。

換羽個体はたくさんいたのに、なぜかこの個体は「オトナになりつつあるヒナ」と決めつけられることが多かったです。

旧羽の傷み方が激しく、茶色なのが目立ったからでしょうか。

近頃のペンギン情報番組のおかげで、ヒナの姿が成鳥と全く異なることが広まってきました。

ヒナのもこもこ羽が抜け落ちるとオトナになるということも。

で、ヒナの羽が抜け替わるという部分だけ了解して、換羽最盛期のキングを「ヒナ」と思い込む人が続出しているようなのです。

けれど、数年前までは、もこもこ茶色ヒナを「お年寄り」と思ったり、換羽状態を「皮膚病」と見る人が多かったものです。

ペンギンのことが少しは広く知られるようになったと言えるかも?


キングの換羽では、これも新しくなります。嘴片。

キングペンギンの看板、美しいクチバシは、毎年更新するから美しさが保たれるのですね。

この写真ではぐにゃりと曲がっていますが、展示されている標本は、たいていクチバシについていたときと同じ形にきれいに剥がれ落ちたモノを使っているようです。

標本の手触りは、爪のような感じでした。見た目もそうです。

散歩の時にこれが落ちたら・・・?

あまり大規模な争奪戦が起こるとは思えません。その代わり、少数による深刻な争奪戦はあるかも。

たいていの人には、それが何なのかわかりません。(ただのゴミかも)

でもマニアには「値千金」の超レアものですからね。


旭山王集団

2013-04-16 20:26:20 | ペンギン

サンピアザの謎ペンはさておき。旭山のキングです。

かなり、きてます。換羽です。

ここに写っている中で、換羽が終わったのは1羽だけ。右の方にいるピカピカつやつや個体です。

奥の方に茶色い背中と白っぽい頭部を見せている個体がいます。確か、換羽を1年見送って2年ぶりの着替え中。

浮き上がっている古い羽が、他の個体と比べて茶色いのがよくわかります。

もともと換羽で抜け落ちた羽は色が良くありません。若干茶色がかっています。

あの美しいシルバーグレーの羽は、むしり取らないと手には入らない!ので、ようするに手には入りません。

それはあきらめるとしても、1本くらい黄色い羽が欲しいではありませんか。

ペンギン散歩には間に合わなかったので、せめて彼らの落とし物でも拾おうと、ペンギン道沿いに遺留品捜索。

ハラと背中とフリッパー(たぶん)の羽は落ちていましたが、黄色い羽は見当たらず。

しかたないですよね。体表に占める黄色部分の割合はごくわずか。しかも短い羽がほとんどですから、めったに見つかるものではありません。


右は、換羽直後のピカピカ個体。

左は最終段階に入った換羽中個体。

イヤーパッチの部分、羽がぼわ~んと浮き上がって、ほんに触れなば落ちんばかりです。黄色い羽~~。

旭山は右バンドがオスですから、換羽中がメス、ピカピカがオス。

旭山全体では、圧倒的にオスが多いです。

もしかしたら、日本で飼育されているキングペンギン、オスの方が多数派なのではないでしょうか。

仲間やパートナーを失ったオスのお一人様もけっこういます。

で、天然モノではどうかというと。ケルゲレン島のコロニーにおける2010年のフランスチームによる研究では、メス1羽に対してオス1.65羽という結果が。

ただし、雌雄比ではなく同性ペアについての研究です。なぜオスが多いかという話は出ていませんでした。

オスの生まれる確率が高いとか、オスの方が強健だから生存率が高いとか、たまたまオスの多いコロニーだったとか、何かワケがあるのでしょう。

だけど、もしケルゲレン島から野生個体を連れてきた場合、ランダムに選んだら必ずオスが多いということになりますね。

その上、もしオスの方が出生率が高くかつ長命な可能性があるとしたら、さらにオスが多くなります。

オスの方が多くなる要因が、いくつも重なっているのではないかと思いますけど。

 


謎個体

2013-04-10 20:22:09 | ペンギン

越前のペンギンたち、まだまだいろんなことをやってくれてましたが、ここで札幌サンピアザ水族館の様子を。

ペンギンランドに到着して最初に見た光景です。

手前の巣穴から1羽首を出して外をうかがい、すぐに引っ込みました。

その瞬間は、冠羽がキタイワトビっぽくないことに気がつきませんでした。

あとで外に出てきた時に、なんか違うと思ったのです。でも、やっぱり顔はイワトビです。

これまで2回訪問していますが、この謎個体は写真に写っておりません。巣穴にこもっていたのかな?


謎のペンギンはすぐに引っ込んでしまいました。

右側の巣穴、よく見ればこちらに背中を向けているのがわかります。

左側には巣作り中のフンボルトペアが。

他にペアらしきイワトビが2羽。

あれ? じゃあ、そのペアイワトビのお住まいは? 巣穴は2コだけです。

・・・って、イワトビは穴に入らない、か。たいていの飼育施設では、巣はオープンになってますね。



おっ、謎のペンギンが出てきたぞ!

ピョンピョンと岩から岩へ飛び移る様子は、まさにイワトビ。

この角度から見ると、太い「眉」から撫でつけたように後ろに伸びる冠羽が、写真で見たスネアーズペンギンと似ています。

ですが、暗いしガラスは白いし、ピョンピョンだし、人相書き写真がクッキリと撮れません~。

そうこう言っている間に、謎ペンは巣穴に引っ込んでしまいましたとさ。


こちらは正調ラブラブのイワトビ夫婦。やっぱり落ち武者風ザンバラ髪ですね。


穴掘り

2013-04-09 20:20:41 | ペンギン

「お~い、何か出たか~?」

「やっぱりサボテンですな~。」

フンボルトもキングに負けず劣らず頑張ってます。

擬サボテンの根元をひたすら掘っているところです。地面の色が違う部分は、はね上げたフレッシュな土です。

掘っては身体の収まり具合を確かめ、また掘って、じりじりと掘り下げていきます。

もともと、サボテンはかなり地上に出ていたのです。そこへあとから土を大量に入れて、盛り上げたのが大ヒット。

何もないところよりも、擬サボテンの根元や塀際など、何かに接している場所がお好きなようです。


越前王集団

2013-04-02 20:05:48 | ペンギン

越前松島水族館のキング、足療養中のイッちゃんを除く5羽です。

頭の位置で、先頭からゴバン君、ハッちゃん、ヨン君、ロク君、サン君。

サン君はハッちゃんの父親です。

もともと5羽いたキングは野生個体だそうで、イッちゃんだけがメスでした。

イッちゃんとサン君の間にナナちゃんとハッちゃんが生まれ、ナナちゃんは若くして死亡。

残っているハッちゃんはオス3羽の中から婿を選び放題・・・のはずなのですが、大きなモンダイが。

彼らは最低でも23歳のお年寄り集団なのですって。(野生個体なので、正確な年齢はわかりません。)

このピカピカなキングたちがそんなお年寄りとは驚きました。

3月の写真ですから、換羽前の、一年でもっともすり切れた状態といってよいでしょう。それでもこの羽ツヤ、この美しさ! 断然若く見えます。

この調子で元気に長生き、そろって飼育日数記録を更新してほしいものです。

ですが年齢は年齢なので、婿を取るそうです。下田海中水族館からやってくるのですって。キュー君になるわけですね。

 


「お父ちゃん、ヨン君はウチのカレやで。」

「やかましいっ、ヨン君はワシのもんや。」

先頭のヨン君が首を伸ばして広告歩き。

それにフラフラと、でも確信に満ちて、ついて歩くサン君。

その周りを困惑げにウロウロしてはサン君に威嚇されるハッちゃん。(ほんとうに、ヨン君はハッちゃんのカレです。)

ペンギン関係は、この春もフクザツです。

 


ヨン君と並んで、満足げな表情に見えるハッちゃん。

サン君(右端)が何かに気をとられて、ヨン君の追っかけを中断したのでした。

ヨン君は、いつもハラ上部に「穴」がいくつかできています。

見分けには役立つのですが、羽のない部分から水がしみこまないかと心配。

きっと、いつも同じ箇所をクチバシでちゅくちゅくするので、こうなってしまったのでしょう。

ヨン君の見分けポイントは、他にもあります。身体が大きい、クチバシのデコボコが目立つ(嘴片にも凹みあり)、両脇の黒線が比較的細い、フリッパー内側先端の黒模様が明瞭で小さめ。

越前のキングは全員右バンドです。この写真のようにバンドが見えない場合は、上記見分けポイントを思い出してみてください。

 


「ロクやん、ゴバンのやつにつつかれてもたわ、ワシ~。」

「またかいな、サンやん。ええかげんにしときや。」

鏡の前で何やらしゃべっているようなサン君(右)とロク君。

右側、サン君のハラにツツキあとが3箇所ほど見えます。鏡にもちゃんと写ってますね。

越前のお年寄りキングボーイズは、オスを巡るオス同士の争いを毎年繰り広げます。

メスの数が圧倒的に少ない!ですから、無理ないかも。

今回は、前回登場したヨン君の奪い合いで、サン君とゴバン君がもめたのです。

争奪戦を引き起こす個体は、特定の1羽ではありません。小柄なロク君は奪い合いの対象になりやすいようです。

事実上の紅一点であるハッちゃんが取り合いになることがあるのかどうか、そのうちに確かめたいと思います。