いろんな換羽の模様を見ていきましょう。
これはすごいことになってます。しかもまだ雪のある季節。旭山には、換羽姿で雪中散歩にお出ましになる気の早い王様がいます。
同じ旭山の王様でも、こちらの方々は多数派。春になってからの換羽です。
首の回りにぐるりと1周旧羽が残った王様、水に入るのが待ち遠しいことでしょう。
換羽中は防水が不完全なため、水に入れません。だいたい3-4週間かかります。
いろんな換羽の模様を見ていきましょう。
これはすごいことになってます。しかもまだ雪のある季節。旭山には、換羽姿で雪中散歩にお出ましになる気の早い王様がいます。
同じ旭山の王様でも、こちらの方々は多数派。春になってからの換羽です。
首の回りにぐるりと1周旧羽が残った王様、水に入るのが待ち遠しいことでしょう。
換羽中は防水が不完全なため、水に入れません。だいたい3-4週間かかります。
換羽終了間際の旭山キングは、福岡からやって来たソルト君。シズクちゃんのお父さんです。
クチバシや足で落としにくい場所に旧羽が残っているようですね。首の後ろにくっついている旧羽のかたまり、手でごっそりと抜いちゃいたい!
「もうちょっとで終わりやねん~。」 プールのフチまで来ても、水に入るのは自粛中のソルト君でした。
写真は福岡から来てまもなくの頃。左フリッパーに福岡時代の白バンドがついています。
ソルト君と愛娘シズクちゃんの動画があります。「おとうちゃん、古い羽が残ってるがな」と気になる?シズクちゃん。「やめえな~」といいつつ、激しくは追い払わないソルト君。
http://penguinplace.sakura.ne.jp/movie/m200/movie199.wmv
さて、キングペンギンの見分け方も、今回ひとまず最終回。おさらいをしましょう。
登別マリンパークニクスの3羽です。公式見分けポイントのフリッパーバンド、登別はオス右です。
左から、お年寄りの青白君、その相棒で若い黄色君、そしてその後輩白ちゃん。
首の曲げ具合を考慮しても、白ちゃんのイヤーパッチは小さめですね。その他、クチバシの色などもよくご覧ください。
なお、白ちゃんは今年ピンク君との間にめでたく初のヒナをもうけ、ヒナも順調に成育中とのことです。
さて、こちらはエディンバラ動物園。左側が著名ペンギンのサー・ニルスです。
サー・ニルスのイヤーパッチはオスにしては控え目のようです。右にいる個体のパッチが、私の思う標準サイズ。
あと、クチバシの付き方(角度)、などと言い出すとこわいのでこのへんで。
現在サー・ニルスは紫色のバンドに名前ビーズをつけていますから、エディンバラのライブカメラでさがしてみてください。
バードランドのプールサイドに集結した7羽のキング。
イヤーパッチとクチバシに続く見分けポイントのモデルになってもらいましょう。胸の脇にある黒線にご注目ください。
黒線の幅や膨らみの形がまちまちですね。
右から3羽目(頭で数えると2つめ)はミッシーちゃんだと思います。黒線が大きく三角形になっています。
なお、バードランド側はミッシーちゃんが世界最長寿のキングペンギンだと主張しています。
エディンバラ動物園のジェンツー繁殖地を視察するキング。
黒線が細くて、見分けやすい? のですが、少々お待ちください。
同園生まれのマクリーン君ですが、亜成鳥のうちは黒線が細いのです。クチバシもイヤーパッチも胸も、色が薄いですね。
ほわほわ綿羽が抜けるとこの姿になり、ほぼ1年後、次の換羽で色がハッキリしてきます。黒線は2,3年かけて太くなっていくようです。
背中に「穴」開いてるペンギンは、ごく稀なケース。じゃあ、他に見分けポイントは?
キングにはゴマ点がないので、イヤーパッチとクチバシ。
まず、イヤーパッチのサイズと色について。旭山の、左からメス、オス、オスです。イヤーパッチのサイズに大小がありますし、色も違いますね。ただし、光の加減で黄色の濃さが変化しますので注意。
つぎに、クチバシは簡単なところで嘴片(ピンク部分)の色合い。オレンジ色から濃いピンクまで様々です。亜成鳥はくすんだ色。
ところでご覧の3羽、オス同士の友情が強すぎて、メスを排除しようとしているところです。せっかくの婚活シーズンなのに。
「ほな、わてら見たって」 というわけで、越前松島のお散歩5羽。イッちゃんとキュウ君は出ていません。
イヤーパッチは、後ろの一番手前の色が一番濃いです。ロク君。
前の手前がいちばん小さなイヤーパッチで色は普通。ハッちゃんです。
あ、後ろの真ん中は、胸に「穴」の開いているヨン君。これは最も目立つ見分けポイントです。
あと2羽は、後ろの奧がサン君、前の奧がゴバン君です。
次は27日です。どうぞよろしく。
さて、こちらは旭山動物園。美しいキングペンギンが勢揃い!の半分くらいですかね。
ここで「あ、○○は今日も元気だな~」と、個体を特定してつぶやくことにしましょう。
左から2番目の大柄なオス。モモタ君です。福岡市動物園から、シズクちゃん一家3羽と一緒にやって来ました。(福岡市動物園ではキングの飼育をやめました。)
いつも背中の同じ場所をクチバシでくちゅくちゅとするので、「穴」が開いています。換羽直後だと目立たないですが、わりとすぐに目印を作ってくれます。
バンドは右に黒バンド赤黄ビーズ。
はい、よくご覧ください。ガッシリしていて、モテそうだと思うんですが。
モモタ君は飼育員さんが大好きで、ペンギンの女子には興味がなさそう。
飼育員さんについて歩いたり、自分を売り込んだり、そんな時に他の個体が通りかかると威嚇して追い払ったり。モモタ君は個性豊かで目立ちます。
なお、旭山動物園ではペンギンに個別の名前を付けておりません。「福岡にいた時はモモタと呼ばれたの~」です。
今年の春、京都市動物園です。桜の下で仲良く過ごす2羽のフンボルト。誰でしょう。
身体を起こすと、こんな柄が見えました。
向かって右がアザミちゃん。黒帯の正面が特徴的な小柄女子。
左はススキ君。とても太い黒帯。2羽は両親が同じの姉弟なんですが、ススキ君の黒帯はお父さんに似たのかな?
アザミちゃんは、幼い頃のDNA検査結果がメス、少し経ってからの検査ではオスと判定されました。が、タマゴを産んだのでメス確定~!
フリッパーバンドが見えない、変色している、その他判別しづらいこともあります。たとえば京都市動物園のカラシナちゃんは、右グレー左なし。ススキ君は右グレー左ミドリです。見る角度によれば、どちらもグレーバンドです。
そんなとき、模様やお顔で区別がつくと便利・・・だと思う人は少ないでしょうね。
フンボルトペンギンに比べてゴマ点の少ないケープペンギン。なので、ゴマ点がさらに目立つ識別マーカーとなります。
そして、これも。手前から2羽目の個体にご注目ください。マゼランペンギンみたいに、胸に2本線もどきになっています。
こちらはかなりハッキリしたマゼラン柄ですね。そして本来の1本線(下)がとても細い。見分けやすいケープ君です。
ただし、このマゼラン柄は不安定で、薄くなったり消えたりすることもありますので、注意が必要です。
京都水族館の場合、バンドは右がオス。2色の組み合わせで個体IDをつけています。それぞれに愛称として京都の町の通り名がついており、一覧表もありますので、訪問時にはぜひご覧ください。
ぼへ~~~っ!と雄叫びを上げる旭山のフンボルト君。旭山動物園では、オスが右バンドです。
ゴマ点と黒帯は、中くらいのやや控え目でしょうか。
こちらは南知多ビーチランド。少なめのゴマ点、黒帯はやや強め。
南知多では、カラーバンドの組み合わせが一覧表になっておりますので、そちらで個体情報をチェックしましょう。70羽ほどの全員に名前がついています。
長崎ペンギン水族館の、とても覚えやすいフンボルト。
ゴマ点がかたまっている模様はたまにあって、かっこうの見分けアイテムになります。黒帯も太くて独特の形ですね。
模様を手がかりに自分の注目個体を決めて、訪問のたびに「元気かな」とさがしてみると、楽しさ2倍。ただし、万が一の場合落ち込みが4倍ほどになりますので、あらかじめご了承くださいませ。
南知多ビーチランドのフンボルト、ペアプール(繁殖ペア専用)の皆の衆でございます。
フンボルト属のペンギンはハラのゴマ点が大きな個体識別ポイントとなります。ゴマ点の多い個体からほぼ真っ白の個体まで、千差万別。
特にフンボルトはゴマ点が豊富ですので、お気に入り個体の柄を覚えちゃいましょう。
こちらは登別マリンパークニクスのケープ集団。1羽として同じ柄はありません。また、胸の一本線も太さや形がいろいろです。
ただし、腹ばいになっちゃうと、この方法ではお手上げ。天王寺動物園のフンボルトさん、橋の上でお昼寝中でした。
「えっへん。」
「おうさまでちゅ。」
コワかわいくて大きなキングのヒナちゃんたち。
でもキミたち、まだピヨピヨでしょ。 「は~い。」
お父さんと一緒にいると安心。旭山のヒナちゃんたちでした。
びしっ!っと持ち場につくイワトビペンギン。
こちらのイワトビもびしっと持ち場を守っています。
ジェンツーだって負けてません。
でも時々は休憩します。以上、長崎ペンギン水族館でした。
お知らせ: 明日はお休みいたします。
バードランドのキングヒナ、シャーロットちゃんは、こんな柵の中に一人で入っています。
全体を見ると、こんな囲い。オトナたちは柵越しにヒナちゃんを見に来ます。
「ヒナちゃん、元気にしたるか?」 いかにも様子を見に来たっぽい感じのオトナたち。
この囲いは、シャーロットちゃんがプールに転落するのを防ぐためにあるのです。プールは画面奥に見えています。
日本の海遊館その他の施設では、特別にキングのヒナを囲っているのを見たことがありません。必要があればバックヤードに収容しているようです。
「ウチがここにおるさかい、安心しいや。」 様子見のオトナたちの中でもこの個体は特に熱心で、岩の上に乗っかって長居を決め込んでいます。
その後シャーロットちゃんは無事に亜成鳥に変身しましたが、じつはヒナの時一度プールに落ちたことから、水が恐くてプールに入れませんでした。飼育員さんがシュノーケル装備で冷たい水に入り、泳ぎを指導したとのことです。
柵越しに睨み合い!ではないと思います。キングペンギンはヒナが大好きなので、つい真剣な目つきに。
ヒナちゃんも、もとからこんな目つき。
他のオトナたちもヒナを鑑賞しに来ます。知らん顔~、のヒナちゃん。
ヒナちゃんは孵卵器生まれの人手育ち。飼育員さんのことを親だと思っています。
あれれ、『ウリ坊』柄のヒナちゃん?
こんなふうに柵にくっついていたので、跡がついちゃったのでした。
バードランドで昨年生まれた、イギリスで5年ぶり(だったと思います)のキングペンギン。女のコです。お名前は、ネット投票でシャーロットちゃんに決まりました。
イギリスのプリンセスに因んだ命名です。キングペンギンの女のコだからプリンセス、なのでピッタリ。