アドベンチャーワールドのペンギン王国で、仲よさげなキングペンギンのペア。
お知らせ: 次回は10月4日の予定でございます。
皆様、壁際をご覧ください。アデリーペンギンでございます。
頭にひとつまみの『残り羽』が、換羽直後のイカすお姿をさらに引き立てております。
海遊館でした。
海遊館、今月初旬のキングペンギン。この写真では2羽がタマゴを温めています。
海遊館では7月から8月にキングペンギンが産卵、9月10月にヒナが誕生するのが通常コース。
この時は6羽くらいが抱卵姿勢をとっていました。ただし同性ペアもいたかも。
上と同じ抱卵個体が写っています。真ん中に立っているのは、少し前の回で登場した『マユゲちゃん』、本名キング200番さん(海遊館では愛称をつけてないので勝手に命名)。
じつは、右側抱卵キングのタマゴを産んだのが十中八九マユゲちゃんでして。
「調子ど~や?」 「絶好調やで。見たって~な。」 タマゴを確認しています。
彼らは気づいていませんが、このタマゴはニセモノ。大切なホンモノのタマゴは人が回収して孵卵器に入れ、代わりに偽卵を抱卵させておきます。で、ホンモノが孵卵器内で孵化する直前に、親に戻すのだそうです。
抱卵個体は近づく者を片っ端から攻撃しますが、相方だけは例外。なので、「あのタマゴのもう一方の親は誰か」、見ていればだいたいわかります。
海遊館のキングペンギン2羽。ボリューム感に大きな差があります。
手前は冠羽に入る前。奧は冠羽突入後。太ってます。
確かに換羽前に爆食いで体重を増やしてはいましたが、それ以上に、全体に羽が浮いているので大きく見えるのです。古い羽が、下から伸びてくる新しい羽に押し上げられているということ。
重ね着みたいになって、さぞ暑いと思います。気温は0から3度の「涼しさ」なんですけどね。
「へんっ。」 「いけずなやっちゃなほんま。」
マユゲちゃんの上陸を阻止して勝ち誇ったようなジェンツー。しかし。
「へへ~ん、負けたフリや。」 というわけで、妨害ジェンツーが満足してあっち向いたスキにちゃっちゃと上陸するマユゲちゃんでした。
彼女は攻撃をよけたり身体の向きを変えたりしていましたが、上陸スロープから降りませんでした。ちゃんとわかっていたみたいですね。
「あ~やっこらせっと~。」 上陸しようとするキングペンギン。私のお気に入り個体密かに命名『マユゲちゃん』です。
海遊館亜南極大陸水槽の上陸スロープは、キングにとってはちょっと長さが足らなくて足がかりがなく、苦労する場面がよく見られます。
「があぁ~っ!」 「わっ!なんやのイキナリ。」
水際に立っていたジェンツーが攻撃を仕掛けました。首を引っ込めて突きをかわすマユゲちゃん。
「ぐわぐわぐわ~!」 「あかん、ここはいったん引き下がる・・・。」
ジェンツー、さらに激しい攻撃。身体の向きを変えるマユゲちゃん、どうなるのでしょう。次回に続きます。
「ワテだす。おかげさんで、こないおおきゅうなりましてん。」
アデリーのヒナでした。すくすく育って、孵化してから2ヶ月くらいで亜成鳥になります。ヒナじゃないけど成鳥でもないから『亜』成鳥。
「見比べておくんなはれ。ワテだけちゃいまっしゃろ。若者ファッションですわ。」
若者というか、御子様というか。成鳥たちと、白黒模様が異なります。目の周りの白いアイリングが目立たず、顔の下半分が白い。次の換羽まで1年弱の限定バージョンでございます。
今回も海遊館でした。
お父さんの足下でぐっすりおやすみ中のペンギンひな。もこふわ。
あ、お目々覚めた。まん丸お目々。かわいいフリッパー。よだれ出そうです。
さて問題です。海遊館のこのヒナ、何ペンギンでしょう。(今は立派な若鳥になってます。) 答えは次回。
ひえひえでちゅ~。零下5度くらいの旭山動物園で雪を楽しむヒナちゃん親子。
同じように寝転んでいても、ヒナとオトナでは積もっている雪の量が違います。近寄ってみると、大人の背中に載った雪は少し解けてきているのです。
亜南極の厳しい冬を越すために、ヒナの羽毛は性能抜群。防寒力にすぐれたオトナ羽毛よりもさらに、体温を逃しにくいのですね。
こちらは海遊館のキングひな。お父さんと氷浴び修行中。きっと、かき氷が涼しいのでしょう。
ヒナのモコモコ羽毛即ち幼綿羽は、防寒に特化しているので、防水性はありません。もし野生個体が水に濡れたら、乾くまで寒いし重いし、大変かつ深刻なことになるかも。
でも葛西臨海水族園で生まれ育ったキングは、ヒナの頃から泳いでいたそうです。写真を見たことがあります。亜南極ほど気温低くはないので、へっちゃらなんだと思います。
海遊館のヒナ王様、最終段階のご様子。首回りと背中にかけて残ったフワフワ幼綿羽がゴージャス。オマケに口ひげふう残り羽で、なんか長老ふうに見えます。
お次は旭山動物園のヒナ王様。ほんのちょびっと、幼綿羽が残っています。
下クチバシの、オトナならピンクやオレンジ色のプレートが、まだ黒い。これからだんだんと色が出てきます。最初っからピンク色をおびた個体もいます。
目の色がオトナより薄い。なので、ちょっとコワイかも。
オレンジイエロー部分の色が薄い。地味。
白とグレー境界の黒線が細い。だんだんと太くなってきます。
外見は立派な亜成鳥になっても、しばらくは「ぴゅ~ちゅちゅ」とヒナ声を出しちゃったりすることがあります。とってもカワイイ。
しばらくの間は両足の間隔が広くて(外側に寄っていて)不器用に歩くのも、オトナとの違いです。だんだんとぜひ観察してみてください。
キングペンギンのヒナ、幼綿羽の抜け方は個体によってまちまち。登別のこのヒナ黄色君は、まずフリッパーと背中からきてます。
おお、頭はカッパスタイルですな。
ほとんどの場合、フリッパーがいちばん早く抜けるように見受けられます。
あらよっと、足を振り上げフリッパーでバランスをとって、踊るようなポーズで頭をカキカキ。カッパ頭の出来上がり工程を再現してくれてます。
ブログのタイトル『ペンギン音頭』とはこのことでございます。
しつこく続きます。
はい、キングペンギンのヒナちゃん観察、続きでございます。
こちらは南知多ビーチランドのヒナ。すっかり最大サイズまで大きくなりました。くいっと首を伸ばしております。
目の下に見える穴にご注目を。耳でございます。鳥に耳たぶはありませんので、耳穴だけ。見えるのはヒナ期だけのタイムサービスでございます。
お父さんよりも太って見えるのは、長いフワフワ幼綿羽が『立って』いるから。オトナの羽はびっちりと重なって『寝て』います。
そうそう、オトナの黄色い勾玉模様、イヤーパッチと呼ばれるようですが、耳ではありません。
ヒナのシッポ、尾羽はオトナと同じになっています。防水仕様の羽です。
あとは幼綿羽が抜けると、つやつや亜成鳥の出来上がり。どんなふうに抜けるのかな? まだ続きます。
もうちょっと大きいサイズがこちら。海遊館で親が育てていたヒナです。
なにげにオトナがヒナを取り囲んでいますが、右からクチバシと顔の一部が見えているのが親。左2つのクチバシは野次馬です。
キングペンギンは子育て欲の強い個体が多いので、ヒナに接近しては親に追い払われる場面がよく見られます。
子育て欲の強すぎる個体は、自分に子供がないと他人の子やタマゴを奪おうとするので、メイワク。バックヤードに隔離されるケースがあるとのこと。
さらにもう少し大きくなった頃のヒナ。同じく海遊館です。
親子水入らずのヒナちゃんお食事タイム。お母さんがお食事担当、お父さんは顔を寄せて見守っています。
こちらは海遊館キングペンギンのヒナちゃん、孵化後39日目。体重は3.31キロとなりました。男性飼育員さんと大きさを比べてみてください。羽毛はモコモコになってきました。
まだまだ続きます。