ペンギン音頭

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南知多人鳥報告

2013-06-30 14:50:40 | ペンギン

速報!というほど速くはないのですが。

食べ盛りの図。南知多ビーチランド今月19日の写真です。

あまりに激しい食べっぷりなので、口とサカナがブレブレになってます。

この日夕方の給餌では、亜成鳥を中心に数羽がこの手すりの上で個別にお食事。

ここに上がるときは、抱えて上げてもらっているのか自分でよじ登っているのかわからないくらい、すごい勢いでした。

 


 

南知多唯一のキング、サンタ君。

半分水の中なので、あり得ない体型に見えますが、相変わらずの美形です。しかも換羽が終わってピカピカです。

胸をガラスに押し当ててお笑い体勢をとりながら、いたってクールな澄まし顔で優雅に羽繕いしてます。

自分の見せ方を充分に心得ているサンタ君でした。

 


 

南知多のジェンツーも、繁殖シーズンに入っています。

右奥に大きな巣があります。自作なのか、飼育員さんに手伝ってもらったのか。

いずれにしても、これだけ小石を積み上げれば安心。見守り役の奥様も満足げに見えます。

 


 

南知多のジェンツーは、2ペアと女子4羽。つまり、メス6対オス2です。

これまでに繁殖した4羽は、そろってメスでした。

この写真は、左バンドなのでメスですが、光の加減でピンクなのか赤なのかよくわかりません。

ピンクなら、昨年生まれのベッキーちゃん。

赤なら、その母ベリーちゃん。「飛び抜けてかわいい」と紹介される個体です。

母娘なので、顔も似てるんですよね、きっと。


眉女王的新装

2013-06-18 16:01:53 | ペンギン

皇帝様の縁組みがうまくいくことを祈りつつ、海遊館です。

6月17日、この夏の最新ファッションを披露するマユゲちゃん。

胸元をゴージャスに飾るボリューム感たっぷりのイエローグラデーションファーは、まるでレースのフリル。

そして、のど元から頬にかけては、ファーとコーディネートしたニュアンスカラー。黒いベルベットにゴールドのパウダーをふんわりとかけたかのようです。

目の上にもイエローをたてに長く入れるのが、今年のモード。他のキングには真似のできない、ハイセンスな装いのマユゲちゃんでした。

マユゲちゃんはこの姿で元気に泳いでいました。無事に換羽が終わりそうです。

相方君と向かい合って首をのばしていましたが、12番君の広告歩きにフラフラとついて行くこともありました。

どっちに決めるか迷っているのでしょうか、どちらといるときも、他方が近寄ったとき攻撃しませんでした

でも12番君は、どうも誰彼なくアピールしているのでは?という感じ。

マユゲちゃん一筋の相方君を選ぶべきだと思いますよ。


白浜便り

2013-06-13 16:09:07 | ペンギン

こちらはAWSペンギン王国のキングタマゴ。

角の特等席をゲットしたペアのタマゴです。

この時は相方の姿が見えませんでした。

従来この付近は抱卵個体の密度が高くて、クチバシの応酬が絶えませんでした。

見ていても、安心して抱卵できるのか心配になりました。

でも、このキングの背後をご覧ください。これは大きな石を並べてあるのです。おおざっぱな仕切りになってます。

枡席の真ん中にいれば、自動的にお隣との距離がとれるというもの。

野生コロニーではあり得ない区画整理ですが、全ては繁殖のため。効果が出るといいですね。

それにしても、6月すなわちキング抱卵シーズンのAWSは、と~っても暗いです。南極の冬至前後に当たりますから、1日中「夜」。

 

ISOを3200にするとご覧のように明るいみたいに見えますが、ホントは薄暗いのですよ。


さて、その頃同じペンギン王国1階の展示室では。

お見合い中の皇帝様方は、何をしておられるかな?

キングと違ってアクションは地味だし、そもそもあまり動かないですから、「何」というほどのことが見られるかどうかですが。

こんな近くでエンペラーが見られるのは珍しいことです。あまり動かないとはいえ、有り難き幸せでございます。

一目瞭然の体格差で、左側がオス、段の上にいるのがメスです。

こんなに離れちゃって、あまり仲良しそうじゃないぞ?

 



そうでもないぞよ。この通りである。

お互いに近寄ってみせてくださる皇帝様。

といっても、エンペラーペンギンはぎゅう~っと集まって寒さをしのぐ性質を持っているので、近寄ったら許さん!との反応はないのですね。

よ~っぽど嫌いな相手だったら、追い払う? それとも、それでは極寒の中で仲間や自分の生存を脅かすことにもなるので、八方美人?

もしかしたら、集まってもヘイキなのはオス同士のみで、やっぱり相手が異性だと意識してしまうとか?

いつもは賑やかな海獣館のペンギンプールにいた2羽、他に誰の姿も見えないのでヘンに感じているかも。

壁を隔てたお隣にはキングとジェンツーがひしめく予備水槽(?)があります。あるいはバックヤードにキングがいたのかもしれません。

とにかく、キングの自己主張する雄叫びが何回か聞こえてきました。

すると、ほぼ必ず一声、返事みたいに大声で鳴くのでした。

キングの声は海獣館で聞き慣れているので、「あいつら」の声だとはわかるかも。

「余はここにおるぞ~」と言っているみたいで、ちょっと寂しげに見えました。

 


 


では、これではどうじゃ。

はは~っ(平伏)、いかにも、仲良し皇帝様であらせられます。

キングも時々やってますが、背と腹密着立ち。たいていペアでやっているようです。

イヌやネコでも「親密くっつき行動」はあると思うのですが、その姿が人間と似ているのが、ペンギンの特別なところですね。

こうして並んでみると、体格の差がさらによくわかります。

さすがにオスは大きい。たっぷりと脂肪を蓄えて過酷な厳寒抱卵を乗り切るには、こうでなくては。

で、堂々たる体躯を誇る皇帝様とお后候補がなぜここでお見合いをしているのかというと。

海獣館のペンギンプールには、これまで7回(だったと思う)お世継ぎを産んだベテランペアがおりますが。

そのペアを邪魔するので、退場となったのですって。で、ついでにお見合いでもなさっててくださいということで。

妨害という破壊工作よりも、産卵の期待が持てるお見合いのほうが建設的です。

「いい仕事してくれるといいんですが」と、飼育員さんはおっしゃってました。

そうです。彼ら飼育下のエンペラーペンギンは、殖えるのが仕事、ですね。

 


 


お~っほっほっ!

というより、わははは~!という感じ?

ホントは、どこからか聞こえてきたキングの声に「返事」をしたところです。

姿は見えねども声がすれば近くにいるのだから、安心できるでしょうか?

この場面で聞こえたキングの声はディスプレイコールでした。自己主張したりペアが向かい合って歌う、あの節のついた鳴き声です。

皆さんご存じの通り、かなりの大音量ですね。

ところで、バードランドの「キングペンギンのスパイク君」フェイスブックでは、先頃まで「ペンギンのひみつ」が連載されておりました。

その中で、キングとエンペラーのコンタクトコール(ツルの一声的な鳴き声)は1km先まで届くと書いてありました。

すごいですね。でも、そうすると、声が聞こえるからすぐ近く、ってことにはなりません。

それでもお見合いエンペラーたちにすれば、誰の気配もしないよりはマシ、というところかも?

 


 


声はすれども姿は見えず。どこにおるのじゃ?

段に上って仕切り壁の向こうをのぞく皇帝様。

エンペラーはじ~っと立っている印象が強く、歩くときもフリッパーを身体に密着させて歩くし、こんな姿はちょっと珍しいので儲けた気分。

キングだったら、のぞくのは勿論、ぜったいに無理な高さでも登ろうとする個体がいたり、「どこか開かんやろか」とあちこちクチバシを突っ込んでみたり、いろんな行動を見せてくれる可能性が大ですが。

彼らが場外お見合いのために引っ越してきたので、海獣館デビューを待っている若皇帝はバックヤードに移動したのだそうです。

その若皇帝なのでしょう、ときどき「一声」遠くから聞こえてきました。彼らはこれにも応えていました。向こうでも聞こえているのかな。

 


鴨川卵王

2013-06-12 16:21:44 | ペンギン

キングのタマゴ、鴨川シーワールドでも。

怪しい素振りのキングは他にもいましたが、この抱卵個体は公式FBにも出てたので確実。

鴨シーでの雌雄比はわかりませんが、ヨメは引く手あまたです。元気なメスが生まれてお嫁入りすれば万々歳。・・・とは言っても、元気であれば性別は問いませんが。


旭山卵

2013-06-09 16:26:40 | ペンギン

ここで速報、6月3日の旭山です。

5月16日にキングが産卵、ただ今ご覧のように鋭意抱卵中です。

タマゴがあるのは向かって右の方。ちょっとどちらか見分けがつきませんね。

ともにバンドが右なので、オスペアということに。いったい、どなたがお産みになったタマゴなのでしょう?

(抱卵交代してましたから、この2羽がペアであることは確実です。)

 



同じく旭山。イワトビも頑張ってます。

抱卵キングのすぐ近くに擬岩山がありまして、その一番高いテラスに陣取っているペアです。

同じような恰好で巣にこもっているペアがもう2組ありました。今のところ「抱卵中」の矢印がついているのはこのペアだけ。うまくいけば、あと2ペアで繁殖があるかも。

 


 


旭山、ジェンツーも3日現在で1ペアが抱卵してました。

あと2組が巣を作っていましたから、期待していいのかな?


 


キングのタマゴが見たい~。

念じていたら、見せてくれました。たまたま抱卵交代シーンに遭遇したのですが。

右の個体がタマゴを取り出しました。それを受け取ろうとする左の個体、タマゴをしっかりと確認しています。

こんな石ころだらけで、うまくタマゴが転がるのでしょうか?

そう思っていたら、このあとササッと片付けてしまったのでビックリ。手慣れた感じでした。

石ころのおかげでタマゴがむやみに転がらないので、案外やりやすいのかも。

バンドから判断すれば彼らはオスペアです。旭山でも圧倒的にオスが多いのです。

全国的にも、オスのお一人様やヨメ不足集団が目立ちます。

イギリスにはキングのいる施設が2つありますが、やはりヨメ不足。

バードランドはオス9羽にメス4羽。しかもメスの1羽は高齢のミッシーちゃんです。

(ちなみに、今年もミッシーとセスのペアが産卵しましたが、無精卵でした。)

エディンバラなんて、独身オス集団に先頃ドイツからお迎えした1羽がやっぱりオス。どうするんでしょうかね。

フォークランドからまとまった数連れてくる見込みでもあるなら話はわかりますが、それでもメスばかりを選ばないと。かな~りミッション・インポシブルっぽいですね。

 


眉女王と御子息

2013-06-01 16:31:43 | ペンギン

換羽中だと、贔屓にしている個体でも見分けがつきません。

でも、換羽に入ってないこの御方なら、わかります。顔と立ち方が、マユゲちゃんです。(もちろん番号も確認しますけど)

「あれ?見当たらんな~」と思っていると、しばらくしたら「へへ~ん、ここやで~」と言ってるみたいな表情ですぐ目の前に立っていることがよくあります。

泳ぐのが好きなので、ずっと泳いでいて、私がキョロキョロしている隙に上陸して何食わぬ顔・・・ということなのかも。

ですが、マユゲちゃんはゼロ番さんとよく似ていて、私はよく間違えます。

第一世代ゼロ番さんの子供が第二世代ゼロ番(つまり200番)のマユゲちゃんだったりしたら、出来過ぎですよね。

なお、マユゲちゃんとペアになっている相方君は、1番君です。

今年はどうかな? マユゲちゃんの換羽とタイミングが合えばいいのですが。

 



こちらはマユゲちゃんご子息、ジュニアです。

テキト~に勝手につけた呼び名でも、3回くらい繰り返すとで「そういうこと」になってしまいます。

そういうわけで、ジュニアですが。見分けポイントはフリッパーの内側模様。両方ともこうなってます。

そして、泳ぐのが大好き。その他、近頃凝っているのは、ジェンツー村の視察。険しい雪土手を乗り越えて到達することに、やり甲斐を感じているのかも。

ところで、写真はクチバシで羽繕い中の姿ですが。

よくキングのハラに筋というか線というか、ついているのが見られます。

クチバシのちゅくちゅく痕だったのですね。クチバシの動いた跡がクッキリと残っています。

たいていは、曲がりなりにも縦線です。横一文字とか三角とかS字とか、楽しい印になってたら、ぜひ写真に撮ってご披露くださいませ。