「ほなワテの番でんな。何ペンギンか当てておくんなはれ～。」
地震の被害から復興したマリンピア松島水族館で、すい～っと水中を進むペンギンさん。特に顔の周囲と胸元をよ～くご覧ください。
マゼランペンギンです。英語で書けばマゼランは Magellanic（マジェラニック）、形容詞形。
分布図を見ると、南米大陸の南部東海岸（アルゼンチン側）を中心に生息しております。
黒顔の下に黒線２本。これがマゼランの決め手です。
目のあたりは、白線とピンク地肌がケープペンギンとそっくり。でも、顔回りの白線は細めだし、胸につながっておりません。
ときどきマゼラン柄のケープがいることがあり紛らわしいのですが、１羽だけ別種が混じっていることは滅多にないので、大丈夫です。
マゼラン様の日本大本山は上越市立水族博物館。１００羽ほど飼育されているそうですが、まだ訪問したことはありません。神戸市立須磨海浜水族園にもけっこういます。
「当ててみなはれ～。」 「ウチら、何ペンギンでっか？」
登別マリンパークニクスのお散歩タイム、夏場は木陰の芝生広場で行われることも。
芝生なら足の裏が熱くありません。芝生広場までは、下の写真のように人工芝マットを敷いて、アスファルトの熱を防いでいます。
さて、何ペンギンかは、写真の下をどうぞ。
ケープペンギンです。南アフリカの南部海岸に棲むので、アフリカンペンギンとも。
キングと比べるとこんなに小さいです。胸に黒１本線、太めの白線がクチバシ付け根から目の上を通り側頭部を回って胸に続いています。
目の上にはピンクの地肌が見えます・・・はずなのですが、ご覧の彼らは換羽直後なので、普段ピンク色に見える部分が白いうぶ毛（羽）に覆われており、ピンクではありません。
しましま岩山に散開するケープ軍団。京都水族館です。
飼育場が半屋外、温泉旅館の２階以上にある屋根付き露天風呂みたいなロケーションで、屋根がスダレ状になっているので、晴れた日中はこんなふうに見えるのです。
京都水族館のケープは繁殖順調で、この写真にも若鳥が２羽写っています。
私はキングファンなので、放っておくとキングの写真ばかりになってしまいます。たまには他のペンギンも。
「帰るぞ。飼育員、ついてまいれ。」 「はは～っ、お供つかまつりまする。」
お散歩に続きパレードの帰り道。外で過ごしてすっかり満足したように見えます、白浜散歩王。
彼らお散歩パレード係は、外に出てもヘ～キ、人がヘ～キ、ちょっとくらい触られてもヘ～キという選りすぐりの精鋭部隊です。
ちゃんと行き先と帰り道とを知っていて、先に立って歩いて行くのが王様らしいですね。時には好奇心のおもむくまま道をそれてしまったり、気ままにゆっくり歩きすぎることもありますが。
「もうおわりか？」 「王様、次のスケジュールがございますので。」 「うむ・・・。」
名残惜しそうにバックヤードに引き上げる、白浜お散歩王。
このあと、すぐにではありませんが、ペンギンパレードがあります。お散歩王はパレードにもお出ましになることが多いです。
アドベンチャーにはお散歩パレード係のキングが３～４羽いて、ローテーションで出演しているとのことです。
「さあ、今日も仕事や～。」
ぞろぞろと職場に向かう勤め人のような、旭山キングの後ろ姿。色もグレーで、ビジネススーツふうですね。
キングペンギンは歩くときフリッパーを広げるのが普通です。ちょっと元気よく見えます。
エンペラーペンギンだと、たいていフリッパーは身体にぴったりとつけています。極寒の地に棲むので体温を逃がさないようにしているのです。
キングの生息地はそこまで寒さが厳しくありませんから、フリッパーを広げて歩いても大丈夫。ただし、状況によってはフリッパーを広げずに歩きます。
「とほほ、また叱られちゃったよ・・・。」 肩を落としうつむき加減にトボトボと歩く王様。
実はただ地面が気になるだけ、なんですけど。だれも王様を叱ったりなど畏れ多いことはいたしません。
冬期平日限定、アドベンチャーワールド白浜の王様散歩でした。
「早く持ってまいれ～！ 余は腹ペコなるぞ～～！」
バードランドに仮住まい中のエディンバラ王サー・ニルス様におかれましては、お食事の催促をなさっておいででございましょうか。
勝手知ったる他人の家、エディンバラ個体もすっかりバードランドに慣れて、このあたりから飼育員さんとその助手（有料申し込み制）が現れるのを知っていて、待ち構えています。
もっとも、お食事会場はここではありません。餌バケツ登場後、右手方面へぞろぞろと王様行列することになります。
お知らせ： 明日はお休みさせていただきます。
「ヨメに来んか～！」 「ワシの方がカッコええで～！」 バードランドです。２羽がリリーちゃんを口説いています。真剣です。
「べつにええけど」と無視して立ち去りつつあるのは、著名人ペンギンのスパイク君。
リリーちゃんの向こうにいるのは誰かわかりませんが、右側はこの時仮住まいしていたエディンバラ個体マクリーン君（５歳）です。
さてリリーちゃんはどちらを選んだでしょうか。
「がんばるで～！」 「がんばろな～！」
繁殖期を迎え、ペアで気合いを入れる海遊館アデリー。
奧の壁際にあるテラスがアデリーの巣づくり場所です。繁殖期になると彼らがここに上がり、巣の石を整えて準備を始めます。
海遊館では、自分たちの巣のある場所に一年中かたまっているジェンツーとは違って、アデリーの巣は季節営業です。
降りしきる雪の中、高らかに山頂征服宣言をするジェンツー。
旭山動物園のプールに浮かぶこの島は、ペンギンの登山欲を刺激するようです。
「カレ絶賛募集中～！」 「やかましいわい。つつくでほんま。」
登別の白ちゃんが自己アピール。黄色君は白ちゃんが気に入らないようです。
黄色君は青白君と仲が良く、近くに白ちゃんが来ると猛烈な勢いで追い払います。もちろんつつくこともアリ。
もっとも、２羽は母親が同じだと思うので、仲良くならなくていいですけど。
「わはははは～！ このプールはジェンツーが征服したぞ！」
にしては、その他のジェンツーが温度低めですが。
旭山動物園のペンギンプールサイドに並んだジェンツー、１羽が高らかに自己主張しています。
「行くか？」 「どないしよ。」 「ワシは行くで。」
通せんぼパネルが取り外されて、ブリッジがオープン！ さて、どうする？というシーンですが。
「やめとくわ。」 「ワシも。」
さっさと撤退を決めたような２羽。１羽は行く気、もう１羽は様子見のようです。
「ひとりでも行くで。」 「あいつ、ほんまに行きよった・・・。」 「ワシ知らん。」
スロープを降りて散歩エリアに出ようとする行動派の１羽。広場が低い柵で囲ってあり、自由に出てきたペンギン様を近くで拝むことができる、ありがたい設備なんですが。
当のご本尊様がお出ましにならなければ始まりません。求む、行動派ペンギン！ 一人だけですか～？
ペンギンは好奇心が強いですが、警戒心も強いです。
「なんやろな、これ。」
真剣な思案顔でブリッジの通せんぼパネルを見つめる、南知多ビーチランドのフンボルト。
別に気にしてない個体もいます。
パネルは無視、ブリッジをお昼寝マットにしている個体もいます。
どうやら、考えるペンギンは少数派のようです。
