ペンギン音頭

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御子様特集1

2013-08-28 13:30:17 | ペンギン



今回から、ペンギンのお子様特集です。

 

ベビーフードを待つケープのヒナ。

 

飼育員さんの手元をじっと見つめています。

 

ほわほわの綿羽、なんだか毛玉になっているように見えます。親の羽繕いに代わるブラッシングなんて、やっぱりしないですよね。





首を伸ばしているとは言え、向かい合って立つお父さんよりもでかい、キングのヒナ。

キングヒナの綿羽は長いので、中身は案外小さい。過剰包装?みたいですね。

でも背の高さは見た目が正味ですから、やっぱり充分に大きいです。

おかげさまで、長老だと思われたりします。





お、ケンカか?

キングのヒナは目つきが鋭いので、「遊びましょ」であっても「気に入らねえな」であっても、同じように攻撃的に見える、と思います。

双方とも親がフリッパーを添えて応援しているみたい。ヒナも、親がいるから強気だったり。





お母さんといっしょ。

母親について1段高いところに上がり、満足げなヒナ。

母親にくっついているヒナ、いつも父親と一緒のヒナ、両親にガードされているヒナ、いろいろです。

親の性格か方針か、ヒナの好き嫌いか。

観客は、ついている親キングの性別に関わりなく、「お母さんといっしょ」と見なすようです。

「子育て=母親」という見方は根強いと思う一方、鳥類を含む野生動物でメスだけが子育てする種類は多いので、全くの的外れではないとも思います。

だけど、カモやライオンやゾウがそうだからペンギンも「お母さんといっしょ」だと考える人の割合は、どれくらいでしょうね。





御子様フンボルト。

柔らかな色合いと白いホッペが愛らしい、まさに見頃です。

もう少し経つと、目やクチバシ付け根の周囲が黒くなってきます。

そうなると、老けた感じになるだけではありません。なかなかのワルに見えます。

若者特有の好奇心行動力とあいまって、いかにも「ちびっこギャング」。次は何をしてくれるか、目が離せません。


垂涎的王様風景

2013-08-18 13:35:38 | ペンギン



今回から、うらやましいペンギン光景を。

「ささ、こちらでございますぞ」と、サー・ニルスを促す飼育員さんの指。エディンバラ動物園です。

キングのこのあたり、首筋は、とろけそうなさわり心地なのです。

キングは大型なので、1本1本の羽が大きくて、中心の軸も太くて頑丈。

背中の部分など、上から下向きだとサラサラした手触りながら、羽並みと逆になでると、かなり硬いことがわかります。

でも、首筋の羽は短くて柔らかく、ビロードのよう。あ~~、たまらん~。

未体験の方、再度体験なさりたい方は、アドベンチャーワールド白浜冬期平日限定のキング屋外お散歩でちょこっとだけどうぞ。この冬も実施されますように。





キングペンギンにお食事を差し上げる。

真剣なまなざしでサカナを飲み込む若手キング。

彼らはエサをくれる人なら誰にでも近づく・・・なんてことはありません、と思います。

以前、アドベンチャーワールド白浜でのイベントで、給餌体験したことがあります。

エンペラーは気軽に集まってきて「余にくれるのじゃな?」と首まで伸ばしてくださいました。

でもキングは違いました。知らない人に近づかない、知らない人からもらわない。万全のセキュリティー態勢。

ですから、この給餌光景の背後にはしっかりとした信頼関係が存在することがわかるのです。

ああ、でも、イギリスのバードランドでは、キングにサカナをあげる予約制有料イベントがあります。たぶん彼の地のキングはショービジネスを極めているのでしょう。





キングペンギンに後ろから迫って歩いていただく。

背後から密着されると、歩いてしまうキング。

「無礼者!」と振り向きざまにつつくこともできるでしょうが、どういうわけか、歩いてしまう。

両脚の間にはさむようにして歩かせているシーンも見かけます。もしかしたら、キングは楽しんでいるのかも。

「おねえさ~ん、押して~。」

キングの歩幅に合わせなくてはならないので、ちょっと大変そうですが。

ただし、海遊館のパレード要員の一部は、後ろから押されても足を前に出しかかとで突っ張ってブレーキをかけることを知っています。

ペンギンカーに乗り込むのがお好きでないのです。





キングペンギンに話しかけていただく。

「おにいさん、ちょっと聞いてほしいねんけど。な、聞いたって、聞いてほしいことあるねん。」

何か用があるようには見えません。たぶん、呼びかけを聞いてもらいさえすれば満足するのでしょう。

単独で自己主張するのでなければ、気に入った相手にしか話しかけません。やっぱりうらやましい。





キングペンギンを指示通りに動かす。

「はい、では皆さんひと泳ぎしてください。」

お散歩から帰ったら、プールに入ることになっているのです。

みんな並んで、次々と飛び込むキング。おりこうです。

うまくトレーニングすれば、必ずや見応えのある集団演技を見せてくれると思うのですが。

でも、何もしなくたって絶大な人気を得ているのですから、このままでいいのでしょう。


王様的得意技2

2013-08-13 13:44:47 | ペンギン



まだまだあります、「王様の得意技」。

面かぶり。

決まったポーズがあるようです。たいていは足の力を抜き、フリッパーを大きく広げています。

水の動きに身を任せ、プカプカ。

目線は水中にありますが、何を見ているのでしょう。

当然ながら、息継ぎのために首をあげます。でもまた顔を水につけちゃいます。

瞑想?

きっと、彼らにしかわからない「よさ」があるのでしょう。





これも忘れてはいけませんね。

昼寝、です。

ほとんど動きませんし、かなりの度合いでシンクロします。そういうわけで、この技は一般の観客にはウケが良くありません。

昼寝の前には、入念に羽繕いをします。

この段階で昼寝が予測できますので、ペンギン中毒な観客は、食事やその他の動物見回りに出るタイミングを知ることができるのです。

でも、なんとなくずるずると見続けていたりして、そのうちに王様がお目覚めになり・・・。なんてことは、ざらにあるのでございました。





得意技というより、必殺技。

ぞろぞろ。

統制のとれた行動に、観客は大感激!

誰か行ったらみんなついて行ってしまう。

この性質を利用して、集団誘拐・・・できたとしても、お世話費で破産します。





X攻撃!

「あんた、高さがたらんで。X字形にしてや。」

「そらすまんこって。」(だけど直さない~)

そういう「へへ~ん」なところも、王様的。まあ、得意技じゃないとは思いますけど。


王様的得意技

2013-08-09 13:53:57 | ペンギン



今回から、「王様の得意技」をいろいろお届けいたします。

どや顔。

このキングは鴨シーの若手ですが、この場合何が「どや!」なのかというと、イヤーパッチがヒョウ柄というかトラ柄というか。とにかくあまり見ない「柄入り」なんです。





「王様の得意技」、続いては。

子育て。

どのペンギンも子育ての達人ですが、キングの場合、子育てマインドが非常に強力な個体が存在します。

他人からタマゴなどを脅し取ろうとする輩も。

エンペラーの子育て欲も強力だそうですが、なかなか目撃する機会がありません。





本日の「王様の得意技」。

ペンギン音頭。

フリッパーでバランスをとり片足をあげて頭部を掻く。

どのペンギンもやりますが、キングの場合、首とフリッパーがとても長いので、派手で見応えがあります。




そして、これ。

人間っぽさ。

「さよか~、大行進するねんな。よっしゃ。」

看板をじっくり眺める様子、とても人間っぽいものです。

人間はこんなに首を伸ばすことはできませんが、じっと見ている感が伝わってきて、似ているように思えるのです。

前々回の、越前ヨン君のペンギン音頭を眺めるハッちゃんも、「人間っぽさ」を発揮していると申せましょう。


越前屋外人鳥部隊

2013-08-03 14:03:40 | ペンギン



越前松島のフンボルトです。

本日のお散歩メンバーに選ばれた6羽、元気いっぱい食い気たっぷりですが、ちょっとみすぼらしいファッション。

羽がかなり傷んでおります。

ですが、換羽を迎えればスッキリと衣替えします。

まだまだスリムですが、換羽が近づけば急速に「膨張」してくるはず。

これが7月中旬の様子ですから、もさもさ抜け抜けのブームは8月、一番暑い頃にやって来るでしょう。がんばれ、フンボルト!



一足先に換羽終盤に入っている個体。

暑さにたまらず、プールに飛び込むところです。

抜ける方が速かったと見え、新羽はまだ伸び出しておりません。

このまま水に入れば、断熱材がほとんどない状態なので、とても涼しいでしょうね。

涼しいならいいですが、急激に冷たいのって、害はないのでしょうか。心臓マヒとか・・・。心配です。

それにしても、背中に縦一本残った旧羽がユニーク。

 



左の涼しげな個体は、二足お先に換羽終了しています。

右にいる前回水に飛び込んだ換羽中個体とは、仲良しペア。

越前のフンボルトたちは、コンクリートに小石を埋め込んだ足裏刺激床プール派と、土盛り自然草地サボテンプール派に分かれています。

行き来は自由にできます。左の個体の向こうに見えている開口部が、両プールをつないでいるのです。

ですが、どうも自分の決めた側からあまり動かないようです。わりと頑固。

このペアは、サボテンプール派。

雑草の茂みに入ったり地面に穴を掘ったりして、「氷の上にいる」という伝統的な迷ペンギンイメージを断固粉砕せんものと、日々奮闘しているのでした。

 



「土の上は気持ちよおおまっせ~。」

「足の裏にやさしゅうて、最高ですわ~。」

サボテンプール派のペアが巣小屋から出てきました。

ご覧のように土盛りが斜面になっていて、きっと足腰も鍛えられるのではないでしょうか。

夏の間に茂った雑草は、秋になると枯れて巣材になります。ただ、集めてはいますが、どのくらい利用しているのかは、中が見えないので不明です。

彼らは穴掘りも楽しみますが、巣穴は作りません。

トンネルになるほど掘るには、かなりの手間暇体力がかかります。ちゃんと巣小屋があるのですから、巣を作るためにしんどい思いをする必要はないのです。

そのあたりは、ちゃんとわかっているのですね。さすがはペンギン。

 



「ハラにもしっくり馴染みますわ~。」

サボテンの荒野で行き倒れたような恰好。

ですが、決してそうではなくて、サボテンプール派の一員がおくつろぎ中なのです。

羽が傷んでいるので、疲れているように見えてしまいますね。

越前松島のプールには、目の前のきれいな海から取水しています。

水道じゃないから塩素は含んでおりませんが、それでもペンギンの羽の色は薄くなります。

恐るべき紫外線の力。

でも、人間の皮膚は紫外線で色が濃くなります。ようするに日焼けです。

屋外ペンギン観察には、日焼け止めをお忘れなく。

 

 

 

 

「こっちのプールもいけまっせ。」

負けずに主張している足裏健康プール派のフンボルト。

この斜面はコンクリート製で、すべりません。階段を上ったら、テケテケと降りるのです。

そして、それができる個体はごくわずか。貴重な特技なんです。

このプールはコンクリート製で、陸場はご覧のような丸い砂利が埋め込んであります。

もし私たちがこれを素足で踏んだら、足の裏がかなり痛いでしょう。

けれど体重4~5キロのフンボルトだと足裏にかかる圧力が小さいため、痛くない・・・はずです。

少なくとも誰も痛そうにはしていませんし、嫌がる様子もありません。

床がこうなっていれば、濡れた床で繁殖した菌が足のちょっとした傷から感染という事態は予防できます。

また、立つ位置によって体重がかかる足裏ポイントが変わるので、タコができにくくなります。平坦な床だと、いつも同じ部分で体重を支えることになるのだそうです。

最近他でもこのタイプの飼育場を目にします。ペンギンにいいことがわかれば、だんだんと広がっていくでしょう。

ですが。掃除はかなりタイヘンそうです。

この際、清掃ボランティアを募集しませんかね~。手弁当で参加しますけど。