前回ご紹介いたしました海遊館キングの『若様』。じつは、お笑いイケメンでして。
こんなかっこうとか。
こんなこととか。
こんなふうになさるとか。一緒に屋外営業に出ていた他の4羽は、静かに威厳を保っておられました。
どちらがウケるかと言えば、もちろんサービス満点のアクティブな若様ですね。
顔つきや斑紋に加えて、行動も見分けの一助となります。
前回ご紹介いたしました海遊館キングの『若様』。じつは、お笑いイケメンでして。
こんなかっこうとか。
こんなこととか。
こんなふうになさるとか。一緒に屋外営業に出ていた他の4羽は、静かに威厳を保っておられました。
どちらがウケるかと言えば、もちろんサービス満点のアクティブな若様ですね。
顔つきや斑紋に加えて、行動も見分けの一助となります。
「これ、ゆれるぞよ。」 「どこへまいるのじゃ?」
海遊館冬の名物『ペンギンカー』でお出ましになる王様方、ちょっと不安げな2羽が首を伸ばしています。(あと3羽は首を引っ込めてます。)
これだけでは誰だかわかりませんが、じっくりと観察してみますと。クチバシのプレートのサイズが、ずいぶん違います。クチバシそのもののサイズも違います。
もちろん個体差が大きいですから、大きなクチバシの左が男子だとは断言できません。でも、左のクチバシは男子型で右は女子型、くらいは申し述べてもいいのではないでしょうか。
さて、パレード待機場にてくつろぐ王様方。こちらは勝手に命名『若様』にあらせられます。クリッとした目と、大きなイヤーパッチが特徴の、2010年生まれ若手です。
次の写真の、勝手に命名『コミミ姫』と比べてみてください。特にイヤーパッチのサイズ。
若様とは幼なじみのコミミ姫。イヤーパッチのサイズと、積極的に仲間をリードする様子で、見分けは容易です。
キングペンギンの黄色い部分は、色の濃さにも個体差があります。同じ個体でも年によって少し変わることがありますので、それぞれの「今年のファッション」を覚える必要・・・って、ふつうはないと思いますけど。
かき氷の山に寝転がってパタパタしている、このカワイイおしりのペンギン様は。
「えっこらしょ~」と立ち上がる、このツヤピカのペンギン様は。
「へへ~、ウチやがな。」 私のお気に入りキング女子、海遊館の(勝手に命名)『マユゲちゃん』でした。
英語でもメスのキングペンギンを「queen penguin」と呼ぶことはありません。
お掃除のブラシに忍び寄る黒い影。
大口を開けて激しい口喧嘩。
お~ほほほほ、ジェンツーペンギンはおしとやか(に見える)だけではありませんのよ。
ジェンツーペンギンは性別にかかわらず『お嬢様』ふうに見えると私は思うのですが、本人たちはまったくそういうつもりはありませんから。
前回も今回も、海遊館でした。
さて、今回は違うもの探しクイズから。写真のアデリー集団で、少なくとも1羽、「違い」ます。どれでしょう。
キングの背中が写っているのは別ですよ。
はい、答えは手前から2羽目。クチバシ下からアゴとノドが白くて、アイリングが目立たない、亜成鳥です。
この写真だと、よくわかります。幼綿羽が抜けると、こうなります。オトナと同じ柄になるのは次の換羽シーズン。この姿が見られるのは期間限定ですよ。
おまけに、正面からも比べてみましょう。左が成鳥、右が2014年生まれの亜成鳥です。この亜成鳥の顔、私は銘菓鈴カステラに似ていると思います。
もう1つおまけに、彼らの後ろでポーズをとっているのは、左が2013年生まれキング亜成鳥男子、右が同い年の亜成鳥女子です。
キングの亜成鳥は、クチバシのピンク色がくすんでいて、身体の黒ラインが細く、目の色がやや薄く、特に初期には両脚が開き気味でヒナ体型をしているように思います。
消毒液如雨露に敢然と立ち向かう、ペンギンレンジャー・イワトビ!
しかし。 「わあっ、人手だ~!」 「逃げろ!」 「つかまるぞ~!」
「おいっ、逃げるなみんな!」 水際で踏みとどまりましたが。
「わあ~っ、やっぱり逃げろ~!」 「ワシも~。」
というわけで、破れたり、ペンギンレンジャー・イワトビ。でした。
お知らせ
次回は3月27日の予定です。
2013年まで、海遊館では毎年キングのヒナが生まれていました。(2014年は残念ながら繁殖なし。)
写真の2羽は、2013年生まれの同期。左が男子、右が女子です。これまでいつ見ても2羽一緒にいました。
左男子、右女子。2羽ともまだ嘴プレートがくすんだ色してます。体型もずんぐりでヒナっぽいですね。
奧が男子、手前が女子。男子君のイヤーパッチは、下側の細くなっている部分が不鮮明です。
そして、男子君の方がクチバシが細くて女子顔で、目が大きいです。これからまだまだ変わっていくはずですが。
彼らのお気に入り場所はカキ氷ポイントから右の奥の方です。さがしてみてね。
この幼なじみ2羽が数年後にはペアになるか、それともただの幼なじみで終わるのか。楽しみです。
旭山動物園のイワトビ、岩壁に鈴なりになっておくつろぎ中です。
屋内の砂利敷き平地にはジェンツーの巣がありますし、キングも集まったり、そしてフンボルトが休憩に入ってきます。混雑してます。
そういうわけで、イワトビの皆さんは岩壁に。イワトビというくらいですから、岩場はお手の物。まったりするにも岩をよじ登らないと物足りないのかもしれません。
アクティブなこちらは少数派。ブリッジを渡ってトボガン広場に遊びに行ってました。
真っ赤な目とクチバシ。遊んでいるときも不敵な面構えがイケてます。
旭山のイワトビ若、ピンクの足も愛らしく、ホイホイっと調子よくお出ましです。
うしろについているのはジェンツー。ついでに足の色を見比べましょう。黄色いあんよはジェンツーだけです。
イワトビの亜成鳥は、最初は黄色い冠羽がありません。だんだんと黄色い『眉』が現れて、充分に育つと『かんざし』みたいな飾り羽が伸びてきます。
また、イワトビには目立たないけど黒い冠羽もあって、頭のてっぺんからうしろにツンツンしています。これも亜成鳥にはないので、頭がつるんと丸く見えます。
横から見ると、こうなります。奧に立っている若いイワトビは、飾り羽を風になびかせていますね。
手前亜成鳥の少し先輩だと思います。亜成鳥の頃から、ハラの下の方、真ん中に黒点がありました。成鳥になっても残っています。
キングのモモタ君は、背中中央の『穴』がトレードマーク。羽繕いのしすぎでしょうかね。
福岡でシズクちゃんファミリーと同居していた男子です。
「おねえさ~ん、遊んだって~な~。」 モモタ君は飼育員さんが大好き。姿を見ると、すかさず近寄ります。
「じゃませんといてっ!」 通りかかったソルト君にクチバシ攻撃を繰り出すモモタ君。福岡時代でもおなじみの光景です。
飼育員さんは(特に旭山では)特別モモタ君にかまってあげることはありません。それなのに、ついて歩くモモタ君。ちょっとしんみり。
よそのヒナをナナメからじ~っと見ているのは、ソルト君。シズクちゃんのお父さんです。子育て欲を刺激されているのだと思います。
ヒナには父親らしきオスがついていて、めんどうを見ています。つけいる隙はありません。
こちら、すみっこでじっとしているのは、シズクちゃんのお母さん。パセリちゃんです。
足の調子が悪そうにしていて、ずっとここにいたのですが。
「へへ~、こうやってると、ワシら親やと思われるやろな。」 (思ってませんよ。)
「あかんか?」 (べつにいいですけど。)
「そやろ、ヒナだけ置いといたらあきまへんわ。」
以上、ペンギンと心の対話。
散歩タイムになり、キング成鳥がパセリちゃんだけ残して外に出ました。
ソルト君は、いったん出たのですが、すぐに飼育場を振り向くと、戻ろうとしました。飼育員さんに「戻るの?」と訊かれると、「そやがな」という表情。
で、飼育場に戻ると、夫婦そろってヒナに接近。なんだかファミリー気分を味わっているように見えました。
ソルト君パセリちゃんは文字通り「あらそって」子育てをし、シズクちゃんを育て上げたそうです。子育てマインドが旺盛なのでしょう。
ヒナが欲しかったら、また自分たちでなんとかしてくださいね。
シズクちゃんは雪が大好き。福岡ではこんなに深い雪がなかったでしょうからね。
シズクちゃん、ふんわりと積もった新鮮な雪をカプカプと食べています。おいしそうですが、見ているこちらは充分に寒いです。
「そろそろ引き上げよか~。」 「行くで~。」 「あ~、まって~~。」 ラストがシズクちゃん。
人間ならワイワイきゃっきゃっという感じ?でブリッジを上っていくキング女子3羽でした。
旭山動物園のトボガン広場に遠征してきたキング女子3羽。
かたまって辺りをキョロキョロしたり、
散開してみたり。熱心に雪を調べているのは、福岡から転入して1年ほどのシズクちゃんですね。
今年1月末の旭山動物園。キングのヒナ、特大サイズになっています。
後ろ向きのヒナはお父さんと一緒、なのかな? この頃になると親は子供をひとりにしていることも多く、そうするとよそのオジサンやオバサンがヒナを可愛がりに来ることがあります。
むか~し、キングペンギンが発見された頃、成鳥とヒナは別種とカンチガイされて、ヒナは Wooly Penguin と呼ばれたそうです。今ふうに言うと、もふもふペンギン、ですね。