「見て見て~、すごいやろ、ウチらの首。」 「こんなふうにも曲がるねんで~。」
ちゅくちゅくちゅく。御子様とヒナ様は羽毛のお手入れ実演で観客サービスに余念がありません。
ですがオトナたちは寄り集まって何をしているのかというと、婚活で首を伸ばしているのです。真剣です。
オトナ4羽のうち、右2羽は黄色君と青白君。今年もペア続投のようです。
左端の右ピンクバンドは、ヒナちゃんのお父さん。その次にいるのが白ちゃんで、今期ピンク君が大きな関心を示しているらしい女子です。
昨年と一昨年はピンク君は緑白ちゃんすなわちヒナちゃんのお母さんとペアになっていました。緑白ちゃんはパレードの間お留守番ですから、ここにはいません。
赤:「なんやの、ナマイキやわピヨピヨのくせに~!」
黒:「ええ歳してピヨピヨゆ~てたん、あんたやん!」
と、口げんかしているように見えるのが、人間っぽいキング。
赤バンドのお嫁ちゃんと、黒バンドのヒナちゃんとの小競り合いです。
他の個体はオトナなので婚活に忙しくて、誰も遊んでくれません。2012年生まれのお嫁ちゃんと、1013年生まれのヒナちゃんは、婚活に参加しません。御子様ですから。
なお、さりげなく黒バンドのヒナちゃんの様子を見ているようなピンク君は、実の父親。育ての親は黄色君青白君の仮親男子ユニットです。
生みの母は緑白ちゃんですが、高齢なのと足の調子が悪いので(しかも追卵があったらしく)、抱卵子育てをアウトソーシングしたそうです。
さて同じ北海道でも、こちらは登別マリンパークニクス。同じく連休明けの様子です。
2月に海遊館からお嫁入りしたキングがいます。寂しくしていないでしょうか、いじめられていないでしょうか。
「安心してや、ウチ、めちゃ元気にしてるで~!」
パレードでも大活躍。胸を張ってフリッパーを広げ、しっかりと上を向いて真ん中を堂々と歩いているのが、お嫁ちゃんです。
左赤バンド。
海遊館ではお母さんベッタリで、これでお婿さんを得ることはできるのかと心配になるほどでした。
ニクスに来た当初は、赤ちゃん声(ヒナの声)を出すこともあったそうです。
現役のヒナ(左端)がいたので、自分もかまってもらおうと、赤ちゃん返りした?のかもですね。
「あ、あんた、ここにおったんかいな。賑やかやし広うてタイヘンやな。ほな。」 「おいおい・・・。」
元福岡女王、シズクちゃんの母親パセリちゃんじゃないかと思うんですが、当たっているでしょうか。左黒に赤紺ビーズ。
ソルト君(奧)とちょっと挨拶したみたいな動作をして、すたすたと行ってしまいました。
これまでになかった組み合わせのビーズをつけているのが新人。ですが、これまでビーズの色はちゃんと見てなかったもので・・・。
ビーズが番号を表しているとは思ってなかったです。
今になって、第一世代がビーズなしのカラーバンドなのかも?と想像しています。だけどピンクのバンドに黒白ビーズがついている個体もいましたし。
今回どうやら推理できるのは、赤ビーズは「3」を表すのではないか?ということです。なお、旭山動物園では右フリッパーバンドがオスです。
「お父ちゃん、何なん?このへんモヘモヘついてるで。」 「ほっとけ。」
ソルト君(決めつけ)の後頭部に残った旧羽が気になるらしいこの個体は、もしかしたらシズクちゃん(ソルト君の子供)ではないかと思います。
ぎゅ~うっと寄りかかって、後頭部に首をすりつけたりクチバシで旧羽をむしったり。ついには怒られてました。
シズクちゃんだと思う根拠は、かなり希薄です。「顔」と「眼」がシズクちゃんっぽい、と言うか、とても若い。それと、ソルト君が追い払わない。
シズクちゃんらしき個体のバンドは、左黒に赤緑ビーズです。さて、当たっているでしょうか。
ところで、ソルト君、前回書きましたように、左フリッパーに白バンドがついたままでしたが、この写真で確認できます。換羽中だったので、外さずにそっとしておいたのでしょうか。