海遊館のキング、魚雷のように水中を進みます。背中から出ている泡は、羽毛にため込んだ空気です。たまに一箇所だけから泡が出ていることもありますが、イルカのように息を吐いているわけではありません。
こちらは越前松島水族館のキング若手、アクアスから出張中のアクアス君。クチバシ付け根にラブリーな感じの換羽の名残がご愛敬。ぐいっと首を縮めても、シワやタルミは出ません。25日の写真、お年寄りキングの堂々たる二重アゴと比べてみてください。
右が前回登場した首がたるたるの段になっていたお年寄りキングです。首をこんなふうにすると、たいていは頬も引っ張られて伸びるのですが、それでもまだゆるみ感が残ってます。年齢的に、大いに共感してしまいます。左は1世代若い個体(カノジョです)。お顔も首もぴっちぴちです。
王様ペンギンの首は伸縮自在で、縮めてもシワが出ないのが相場ですが。こちらは、頬下にぶにっとたるみが。
横から見ると、ぶにっと感が増します。高齢の個体や換羽中によく見られます。海遊館の、私的命名『いちやん』(個体番号が1だから)でした。
一回り大きなアデリーペンギン。羽はもさもさボサボサ。換羽に突入しました。新しい羽が古い羽を押し上げるようにして伸びてくるので、太って見えます。
じっさい、換羽前にはがっつり食べて太っておきます。換羽中は水に入れない、つまり野生だと採餌できないので、絶食になるからです。3週間の我慢。飼育下だとデリバリーしてもらえますが、辞退する個体もいます。
換羽、前回の続きです。ほとんどのペンギンは子育てシーズンが終わると年に1度の換羽。キングは婚活シーズンの前になります。(ワンコは年に2度ですね。)
新羽が伸びてくる前に旧羽が抜け落ちちゃうこともあって、この海遊館イワトビはなんだか残念な姿に。でも決して病気ではありません。新品の羽が伸びてくれば、ピカピカのイカすイワトビの一丁上がりです。通常3週間くらい。応援いたしましょう。
ペンギンの羽がこんなふうになっていると、年に1度の換羽が近い。通常は新しく伸びてくる羽に押し上げられるようにして古い羽が浮き上がって抜けていくのですが、先に抜けちゃうこともよくあります。
海遊館のイワトビも、子育てシーズンを終えて換羽の季節です。
海遊館の今年生まれイワトビ、あるファミリーの図。御子様は実家に居座っていますが、両親はもうお二人様モード。「子育てお疲れ様」と、お互いに羽づくろいで仲良し仲良し。子供は眼中にありません。
野生ならもう巣立ちの頃。キッチリと子離れして当然です。親の羽は文字通り「お疲れ」の様相を呈しております。
「とおっ!」と、3段目から飛び降りた王様。しっかりと伸びた美脚は、じつは膝から下の部分。脚の骨格は身体の中で膝を曲げた形になっておりますそうで。
越前松島水族館冬のオウサマペンギンお散歩で自主的にお社参拝を務めるスタアは、この『アクアス』君。島根のアクアスからブリーディングローンでやって来ているので、いつまでも見られるわけではありません。
参拝を終えたキング、えっ?飛び降りるの? まずは着地地点を確認、高さをにらんで、飛び降りる構え。
越前松島水族館冬の名物ペンギン散歩キングバージョン、次回もご注目を。
この階段の上り方、まるで中に人が入っているみたい。前回から引き続き冬の光景、広場のお社に初詣のキングです。鈴を鳴らすかどうかは気分次第。
季節的には関係ないですが、王様ペンギンの冬季限定お散歩風景です。
越前松島水族館のお散歩広場で観客サービスに努める王様の面々。立ち姿を決めてみせたり、羽づくろいを実演したり、白い階段を調べている王様もいます。お顔のまっ黒な1羽は、1歳3ヶ月ほどの亜成鳥。