「これはどや?」 「うひゃひゃ~。」 仲良し行動は続きます。首がワケわかんなくなってます。
たまに、同性どうしが遊び仲間ではなくてペアになることも。そうしたペアは、代理親として活躍することがよくあります。うまく抱卵できない親に代わってタマゴを孵して育てるのですが、めちゃ子育て上手だったりします。
「ここか?」 「うーっ、きくぅーー。」 首筋のコリに王様のクチバシって、効きそう。
これも仲良しの2羽、オスどうし。同性で仲良くしていても、婚活シーズンになると異性を口説こうとする方々が多いようです。
「いくでっ。」「あいよ~(ちゅくちゅく)。」「やめぇなそれ。」 段差を上がろうとする仲間にお腹をくっつけて、さらに背中をクチバシでちゅくちゅく。
彼らはオス同士で、お友達。無関係の個体にこんなことしたら、おこられます。
仲良しといっても、彼らのように遊び仲間(若手に多い)としてつるんでいるらしい例もあれば、1年中仲良くしているペアや同性ペアも見られます。
越前松島の男子ゴバン君(左)、何か思いきって告ってみたふう。女子のハッちゃん、意外すぎたふう。
もちろんただ何となく立っているだけなんですが、キングにはアテレコがよく似合います。彼らは、仲悪くはありませんが、ただのプール仲間です。
お知らせ: 次回は28日の予定でございます。
「ここらへん、かゆいことないか?」 厳しい表情でヒナを守るお母さんも、ヒナの世話を焼く時はやさしげです。ヒナは・・・やっぱり『魔界の長老』顔ですね。
立派に育ったヒナに、お母さんも誇らしげ。
ペンギンのペアは2羽が協力して子育てをしますが、ペアによってどちらか一方がメインの場合や、ヒナを奪い合うケースもあります。時には育児放棄、その前に抱卵放棄しちゃうペアも。
さて、さらに1ヶ月後。大変身です。ほわほわ綿羽が抜けて、立派な亜成鳥キング女子になりました。ベテラン母さんは子離れも上手なので、もう近くにはおりません。
以上、海遊館写真でコワかわいいキングひなの魅力をお伝えしました。
さらに1ヶ月過ぎたある日のヒナちゃん。魔界の長老ふうなお顔。赤ちゃんには見えないかもです。
お母さんの顔もコワイ? かもしれませんが、
ヒナに近づこうとする野次馬がいるので油断できないのです。クチバシを振り回して追い払います。
キングペンギン(エンペラーも)は、たいていタマゴやヒナが大好きなので、ヒナに触ってみたいだけならともかく、タマゴでもヒナでも強奪して我が物にしちゃろと行動に出るケースが多々あります。
1ヶ月後。カッパ頭で氷浴び修行、保護者同伴。
海遊館のペンギンたちは、かき氷の落ちてくるポイントで氷を浴びるのがお好き。場所の取り合いは見られません。誰かが終われば次のペンギンがやって来ます。キングがいたりアデリーの団体がいたり。
正面から見ると、こうなっておりました。ペンギンには見えない?
お顔から頭頂部にかけて長い綿羽がなくなっています。この時期のキングヒナはそれぞれ個性的な抜け羽スタイルを見せてくれます。
横にいるのはベテラン母さん『ゼロ番さん』です。
キングのヒナちゃん、いろんな角度で見てみます。まずはちょっと上向き。頭のてっぺんがベッコリとへこんでいるように見えますが?
白い粉や破片は、天井から降ってくる人工雪すなわちかき氷です。
オトナよりも鋭い目つき、サイズは同じだけどオトナより地味なクチバシ。キングひなの魅力は、このコワかわいさだと思います。
海遊館ではほぼ毎年キングペンギンのヒナが誕生しています。3月頃には、このような最大サイズに育ったヒナの姿が見られます。
顔の部分だけ浮かんでいて胴体がないフンボルトは、水のマジック。
前にも出したかもしれませんが、面白いし涼しげなので。越前松島水族館の『ペンギンハート』でした。
キングペンギンのヒナは、全身がほわほわ茶色い羽。綿羽、幼綿羽と呼ばれます。硬い軸がなくてフワフワ、水ははじきません。だから濡れると水を含んでしまいます。
(長崎ペン水)
それが抜けると、その下に準備されていたオトナの羽、正羽が出現。この羽にはしっかりした軸があって、かつ水をはじきます。
全身茶色の綿羽が抜けるので、抜けかけている綿羽はどこも全部茶色です。ここ、見分けのツボでございます。
(登別)
オトナになると、年に1度、繁殖期の前に羽が抜け替わります。換羽です。この配色の羽が抜けるので、
(越前松島、下も)
白いハラの抜け羽は白く、グレーの背中の抜け羽はグレー。黄色部分もまたしかり。
ヒナと成鳥の換羽の違いを見分けられたら、ペンギンマニアの第1歩かも。
バッタリ! すたたたたたーー!! 謎箱から飛び出し、あわて感を全身で表現しつつステージ上を走るケープ。
横浜・八景島シーパラダイスの豪華華麗なショーの冒頭に、ちょっとしたサプライズ。一瞬ですので、お見逃しなく。
油壺マリンパークの楽しいショータイム! ペンギンも出演中。
王子様の前を駆け抜ける役のフンボルトペンギン2羽。よそ見せずに一直線!
3羽目はマイペースな動きで笑いを取る役。何も落ちているはずのないステージを、「おっ、何やこれ」ポーズでウロウロ。
「はいはい、よそ見しないで行きましょう」とせかす役のお姉さんとの息もピッタリですね。
お詫び: ごめんなさい。場所を間違えていましたので訂正しました。油壺マリンパークが正しいです。
横浜八景島は次回。
フサフサ。油壺のキタイワトビさん。この見事な飾り羽、私はいつも『落ち武者』を思い出します。
『坊っちゃん刈り』。同じく油壺キタイワトビの御子様。ヒナのほわほわ綿羽が抜けてすぐは『坊主刈り』ふうなんですが、しばらくすると黒い冠羽が伸びてきます。
『坊っちゃん刈り』って、昭和語でしたっけ?