前回写真は、キングのヒナに近寄って親の気分を味わっているらしいオスでした。今回はメスです。ご覧のように、いかにも保護者ふうの立ち位置。ですが、ヒナのお母さんは、このようにヒナをひとりにしておいて平気なのでしょうか?
ヒナが移動し、さっきのメスはついていきます。そして、ヒナにピッタリと身体を押しつけた瞬間、
ヒナが猛反撃。振り返りざまにフリッパーを振り回し、クチバシを鋭く突き出して、追い払います。ちゃんと自分で対処できることがわかっているので、お母さんはヒナを自由に遊ばせているのでしょう。
ところで、いったんは退いた接近者ですが。こりずにまたヒナについて歩いていきました。触れなければヒナも怒りません。
ペンギンの子育てスタイルにも個体差があって、このように程よく子離れしていく場合もあれば、いつまでもベッタリの場合も。そして育児放棄、抱卵放棄もたまに起こります。そういう場には、人工孵化や人工育雛、または仮親(他のペアにまかせる)などの方法があります。