ペンギン音頭

お気楽ペンギン生活・ほぼ毎日更新ペンギン写真コラム どうぞよろしく!

エディンバラ動物園2

2013-09-28 12:48:40 | ペンギン



正面に回り込んでみました。

通路側は高い鉄格子フェンスになっているので、こんな感じに鉄格子が写ってしまいました。

おお、やっぱりサー・ニルス。おいたわしや。

改修工事中の疎開先バードランドから戻ったのは、今年の3月。予定よりも遅れたのは、サー・ニルスの換羽を待っていたためだと動物園のブログに書いてありました。

で、9月にこのお姿とは?

もしかしたら、他のキングが換羽しちゃったのにサー・ニルス1羽だけまだだからもうちょっと待っていたけど、ペンギン・ロックはオープンしたしもう待てなくなって、換羽してないけど戻って来たら、今頃になって換羽が始まった、なんてことだったかもしれませんね。

でも何にせよ、これからは紫バンドがサー・ニルスの目印です。





ここは橋から遠いプールの北端付近。

ジェンツーが固まってのんびりしています。





スイスイと泳ぐジェンツーの群れ。

浅瀬にはすでに藻がついているようですが、水は底まで透き通って見えます。

以前は、水中にいる生き物がよく見えなかったのです。水が汚かったわけではなく、プール底がひどい色になっていたからでしょう。

ところで、動物園のロゴにキングペンギンを使っているエディンバラ動物園ですが、ペンギンの圧倒的多数がジェンツーです。

けれど、今回ジェンツー密度がぐっと低くなったのが、見た目にもハッキリ。

動物園のブログに出ていたところでは、124羽いたところから、50羽が転出したそうです。

これまですでに日本にもきているそうなので、今回また新たにやって来た個体もいるかもしれませんね。





イワトビです。

フェンスで囲ったエリアに3、4羽入っていました。何でしょう。見たところ、換羽でもないし。

広いところでジェンツーと過ごしているイワトビもいました。

イワトビも健在なところをお目にかけて、ひとまずエディンバラはここまで。あとはレポートをお楽しみに。


エディンバラ動物園1

2013-09-25 12:44:15 | ペンギン



20日に訪問したエディンバラ動物園。

入り口には同動物園百周年記念の看板が。

「ワクワクドキドキを100年間」という感じでしょうか。

前にも「百周年」じゃなかった?とおっしゃる方もいらっしゃると思います。前の百周年は、スコットランド動物学協会。協会の設立が1909年、動物園開園が1913年なのです。

ちなみに、日本最初の動物園である上野動物園の開園は1882年、2番目の京都市動物園は1903年。明治の日本もがんばってたんですね。

ついでに、ロンドン動物園を運営しているロンドン動物学協会は1826年設立、動物園が1828年。





お目当てのペンギンプールは、今年改修工事が完成したばかり。

こんな感じです。

Penguins Rock。以前はただのペンギンプールで、特に名前はついてなかったと思います。

ゲートを入ったところ、程よい高さの手すりになっています。

かつては、このあたりも橋の上も高い金網で全面的に囲ってあったのですが。

眺めが開放的になり、観察しやすくなっています。





さて、肝心のペンギンたちは。

前回の写真で人が2人立っていた橋の入り口から下を見たところです。

ジェンツーとキングが置物のフリをしています。

キングは5羽いるはずです。

よく見ると、欠けているのはサー・ニルスのようです。

中央の立っている個体は、バンドにオレンジ色が見えますが、顔が違う・・・。

気になるセレブキングはどこに?





あと1羽のキングは、ちょっと離れたところにいました。

横顔は確かにサー・ニルスのようですが、バンドの色が違う~。ニルス様はオレンジに白ビーズ。

アタリならバンドの白ビーズに「NILS」と文字が入っているはずですが、肉眼でもカメラでも、現場ではよくわかりません。

このあたりには換羽の標本展示という感じの個体がごろごろしていました。

サー・ニルスのフリッパー、なんだかボサボサしています。クチバシのプレートも一部割れ落ちています。

奥のちゃんちゃんこジェンツーなど、見事なものです。


室蘭水族館1

2013-09-13 13:08:50 | ペンギン



今回から室蘭水族館の紹介です。

訪問記に使ってない写真を載せていきます。・・・でも、あまり違わないかも。

まずは、ペンギンプール。

ただ今4羽出ています。他は、プール背後のペンギン舎にいます。

フンボルトが総勢21羽。そのうちペアが9組、お一人様が3羽。





残暑厳しき頃、日差しは痛いほど。

ペンギンの影もクッキリ。

左はこれから換羽、右は換羽終了。



前回の2羽が仲良く泳いでいます。たぶんペア。

換羽前個体は背中の羽がモサモサしてます。

水がしみこまないのでしょうか。

この日の暑さだと、水がしみこんだって害はなく、冷たくて気持ちいいだけかも。





私はペンギンの影がわりと好きです。

こんなふうに完璧にペンギン形しているとうれしくなります。





換羽が済んだばかりの、涼しげなお顔。

クチバシの周囲は、普段はピンク色の皮膚が露出しています。

換羽終了後しばらくは、そこにうっすらと白いうぶ毛のような羽が生えています。それで顔が白っぽく涼しそうに見えるのでした。





暑くてたまらん~。

日陰に入っているこの個体は、お利口です。

胴体とフリッパーに日が当たっているので効果半分?

いえいえ、顔がすっかり隠れているので、涼しいと感じているのではないかと思います。

顔の部分には例の放熱用ピンク肌があります。ここはカバーする羽がないので、日差しをもろに感じるはず。

それに、目が陰に入っていることで、眩しさが防げて暑苦し感が低減しそう。

ペンギンはそんなことを個別に考えたりはしないでしょうが、どうすれば居心地がいいかは、ちゃんとご存じ、だと思います。





モサモサの換羽中個体登場。

しばしば皮膚病とカンチガイされるケースです。

「病気ではありません」という換羽中のお知らせ掲示の前で「やだ、あれ病気よ~」などと言っているのが聞こえてくると、「私も気ぃつけんとあかんわ」と思うのでした。


室蘭水族館2

2013-09-12 12:54:29 | ペンギン



本日の山場。フンボルトペンギンの大行進~!

水鏡に勇姿を映して、いざ出発です。

カーペット敷きのコースにたっぷりと水を撒き、暑さをしのいでいます。

気温は大したことないと関西人は感じるのですが、何しろここは北海道。

普段が涼しいので、暑さの基準が違います。ペンギンだって当地の涼しさに慣れていますからね。

 



さて、まずはハードル。

ひょいっと飛び越えて行ってしまう要領のいい個体群と、悩んでしまう個体群とに分かれてしまいます。

飼育員さんがじょうろで水をかけて励まします。

ほとんどがズルせずに飛び越え、あるいは踏んで行きます。

目立つ例外は、写真で一番奥にいる換羽個体。

「だるくてやってられまへんわ」という感じで、跳ばずに向こう側を通りました。

 



お次は迷路。

塩ビパイプを組んで、ネットを張ってあります。

正解経路は2通りあるように見えます。

自信たっぷりに入っていく先頭個体。この入り口は正解です。

行く手をネットに阻まれて困るペンギンは、発生しませんでした。

正しい通り抜け方を知っている先頭についていけばいいのです。

ですが、1羽ずつ個別にやらせたら、どれくらいが通り抜けられるでしょう。実験してみたいですね。





さてその次は、白鳥大橋を渡ります。

ホンモノの白鳥大橋が水族館の近くにあります。室蘭港の入り口を南北に横切る大きな吊り橋です。

橋渡りも、なかなか成績がよろしいです。

長崎ペンギン水族館ではキングのお散歩で橋を渡りますが、全員スルーすることがよくあります。

というか、やり直しするとウケることを学習したのではないかと思っておきたいです。

ですが室蘭のフンボルトはほぼ全員が一発で渡ります。マジメです。

おまけにこちらの橋にはちょっと工夫があると見ました。

橋に上がるスロープは、下の方がとても広く作ってあるのです。ペンギンを集めて橋に誘導することができます。

たぶん、ご覧のような狭い橋と同じ幅で始まるスロープだったら、ストライクゾーンに入る個体が少なくなるでしょう。

ただし帰り道は橋を渡らないズルい個体が数羽います。

これも、「帰りはズルするペンギンがいます」という解説にそった行動であろうかと思っておくことにしたいです。

 



帰りの迷路。

暑くてしんどそうな換羽中個体が迷路を通ってくるのに、手前の涼しげな個体は当然のような顔でよけてしまいました。

毎回同じ個体がズルいのか、その時の気分なのか、演出なのか。

飼育員さんはよ~くご存じだと思いますけど。

 



本日の種目を全てこなして、バックヤードに向かいます。

じょうろの水も、これにて終了。

この日は暑かったけど、北海道の夏は突然終わります。

室蘭水族館は10月中旬で冬のお休みとなります。涼しい季節にフンボルトペンギン大行進を見てみたいとお考えの方は、開館期間をご確認の上お出かけください。

この日は気温が高かったので、行進のコースは半分でした。それで最後の種目すべり台はカット。全種目見届けるには、真夏は避けた方が良さそうです。


御子様特集1

2013-09-01 13:18:06 | ペンギン



お母さんから食べさせてもらっている御子様フンボルト。

「言うこと聞かんと、頭から喰うてまうでっ。」

そう言って脅かしているような光景です。

御子様の方は、両脚が離れていて、まだヒナっぽい体型をしています。





食べ終わったところ。

親子のクチバシをつなぐヨダレ?の糸が1本。

おや、御子様フンボルトのお顔が黒いです。そして、目の後ろに白線が一筋。

フンボルトの御子様は白ホッペじゃなかったの?

じつは、このときだけホッペが黒く写っていたのです。お食事シーンの前後では、ホッペは白っぽく見えたのに。

きっと、このあたりの羽が白黒2色になっていて、向きや水濡れの加減などで黒っぽく見えたりするのでしょう。





末期的症状?

といっても病気の話ではありません。着古した羽の状態です。

この写真は3月に撮影しました。フンボルト亜成鳥ですが、羽がすり切れたり抜けたりで、因幡の白兎めいた正体不明な姿となっております。

ご覧の皆様ならご存じの通り、フンボルトペンギンは通常年に1度換羽をします。たいていは夏頃です。

ですが、亜成鳥から成鳥柄になる換羽の場合は、1年ではないことがあるのです。

生まれた時期によっては、もっと長い間、亜成鳥装束のままになってしまいます。

亜成鳥になってから迎える夏までの期間が充分にないと、換羽は次の夏に先送りされるからです。

暑さ寒さに防水性は大丈夫かと心配になりますが、飼育されていればたいていは大丈夫だと思うことにしております。





降りしきる雪の中のキング親子。

ヒナのほわほわ綿羽は、毛皮のコートをスッポリ着込んだかのように寒さを寄せ付けません。





しばらくたって。

おや、この3羽はファミリーではなくて、左の1羽は部外者だったようですね。親に攻撃されています。

よく見ると、成鳥よりもヒナの方にたくさん雪が乗っかっています。

ヒナのほわほわ幼綿羽の方が断熱性が高いということでしょう。

でも、それだけではないと思います。

成鳥の羽は重なってピッタリ平面になっている上に自家製ワックスが塗ってありますから、雪が滑り落ちやすい。

幼綿羽は1本1本が立っていて、雪が引っかかりやすいはず。





寝転んだ親子キング、ヒナの方が圧倒的に白いですね。

チョコケーキに粉砂糖を振りかけたみたい。