海遊館キングの頭に氷片がのっかってます。見物側からウケてますが、王様は涼しい顔。
海遊館のアデリー亜成鳥(中央左向き個体)、この夏の換羽でオトナと同じファッションに変身中でした。
孵化して1年は、ご覧のように顔の下半分が黒くありません。換羽が終われば寝ころんでいる個体のように顔が全部黒くなり、白いアイリングもクッキリ出てきます。今はもう見分けつかないー。
変顔のアデリーペンギン発見!
正面。顔出し着ぐるみという感じ。換羽で顔の先端からまず生え替わったアデリーペンギンでした。海遊館の晩夏。
前回までの写真に登場したキングのお父さん(Jr)は、2011年生まれ。そのご幼少の頃の姿がこちらです。ほわほわヒナ。
お父さん(1番君)の足元でお昼寝中、左から「赤ちゃん見せて-」とやって来たのが、前回写真で追い払われていた女子(コミミちゃん)の御子様時代のお姿。Jrの1年先輩で、この頃は亜成鳥でした。
遠い反対側の端で休憩していたお母さん(マユゲちゃん)が、我が子の危機に気づいて走り始めました。ペンギンでごった返す室内で、よく見えたものです。
その間にも、コミミちゃんはヒナのシッポをツンツンしたりして、お父さん1番君の威嚇なんか無視。
駆けつけたお母さんマユゲちゃん、邪魔者を追い払いました。立ち上がったヒナと、家族でポーズ。
そういうわけで、現在、7年前の当事者たちがまたヒナを巡る小競り合いを繰り広げているのでした。
カッコ内は私が密かにつけている名前です。海遊館では個体に名前をつけず、番号で呼んでいます。
「ちょっとくらいええやん」「あかんわいっ」 ヒナに触ろうとしたキング、駆けつけたお父さんにブロックされ、たじろいでいるふう。でもまだ引き下がりません。
「あっち行かんかいっ」お父さん、すごい勢いでクチバシをくり出します。侵入者、睨み付けていましたが、このあと立ち去りました。お父さん強い。
じつはこの『ヒナに触りたい』キング、以前ご紹介しました、仲良く抱卵していたペアのメスなんです。たぶん、残念タマゴ(無精卵)だったのでしょう。それに、もともとヒナ好きらしく、亜成鳥の頃から同じことをやってました。次回からその様子を。
「ヒナちゃんに触らせてもらお-」「触るなこらぁっ!」
部外者がヒナに触ろうとしたとたん、駆けつけるお父さん。フリッパーがご近所に当たるもおかまいなし。すごい勢いです。ペンギンも走る時は走るのでございます。
人工つららの陰にいるヒナに触ろうとしているクチバシが、ご覧になれますでしょうか。首を伸ばしているので、身体は矢印で示すところにあります。
「え?なんなん?」 「ワシの子にさわらんといて!」
お父さん、素早く割り込んでヒナをガード、部外者を威嚇します。部外者、首を引っ込めましたが、立ち去りません。ヒナはちょっと見えにくいですが、人工つららの向こうにちゃんといますよ。
左端は野次ペンです。(つづく)
ヒナ、横になってぐっすりと寝ちゃったようです。そこで、
休憩に出たお父さん。カキ氷ポイントで涼んだり、
一泳ぎして羽繕いしたり。くつろいでおりましたが。(つづく)
ヒナにくっついて、近寄ろうとするヨソ者を威嚇するお父さん。
お父さんといっしょ。羽繕い動作も一人前のヒナでした。
「帰ったで-」「ごはんー」
お父さんが帰ってきました。ダブル父の、若い方です。ヒナが小さな時の写真で登場したキング。
「どや、食べたかー?」 周囲のキングがジャマしていて、食べさせ終わった頃にやっと見えました。隅っこはヒナをコッソリと育てるのに最適。
この父キングは2011年生まれ。海遊館では個別に名前をつけておらず「233」ですが、私は勝手に「Jr(ジュニア)」と呼んでいます。お気に入りキングの御子息なので。
「ごめんなちゃい」近寄ってはいけないことがわかったヒナちゃん、回れ右。
「お外はこわいでちゅ」お家に逃げ帰って小さくなってます。キングペンギンは巣を作りませんので、「いつもいる場所」がお家です。写真に写っている抱卵個体は、ヒナをつついたのとは別の、お隣さん。
もうちょっと行ってみました。こちらにも抱卵中のヨソのオバサンがいます。
「コラッ!」 「えーん」 いきなりつつかれました。キングペンギンはクチバシの届く範囲が縄張りなので、あまり近づくと攻撃されるのは野生でも同じ。こうして社会性を身につけていくのですね。
両親とも休憩に出てしまい、目を覚ましたら独りぼっちになっていたキングのヒナちゃん。
ちょっとだけ、お出かけしてみました。お隣のおばさんがタマゴを点検しています。
ヒナのおうちは、ちょうどお隣の奧あたり。なので、お出かけ距離は1メートルくらいでしょうか。
この場所を撮影すると、向かい側にあるダイオウグソクムシの電光表示が写り込んでしまいます。
えっ? 単独お留守番になっちゃったヒナ。お昼寝したのを見計らったように、親がお出かけしてしまいました。普通なら交代で持ち場を離れるのですが。だいじょうぶ?
つづきます。
「よしよし、よう寝とるな。」 キングのヒナ、お父さんのお腹に背中をくっつけてお昼寝中。ちょっとだけでもくっついていれば安心できるみたいです。
つづきます。