Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ミルク缶が冷やされる時

2008-05-29 | アウトドーア・環境
昨晩は初の熱帯夜?であった。寝苦しく二時間ほどで目が覚め、温度計を見ると摂氏23度を下っていなかったので窓を開けて眠った。寝不足気味の朝で、昼が近づくと、益々蒸し暑くなった。

ドイツの酪農家の供給停止のストライキが話題となっている。日本では生協に最後かも知れないバターが入荷した時に購入した。バイオ燃料のおかげとも、中国人が乳製品を需要しだしたからとも言われる世界的におかしな状況が起っている。

今回のストライキによって我々一般消費者が知るようになったのは、牛乳の過剰生産体制と従事者の過剰のようだ。2015年まではEU内での各国に分量の割り当てがあり生産調整が行われていることは承知であるが、リッター当たりの買い取り価格30セントと40セントの間の攻防となっている。

今回の酪農家のストライキも大手のスーパーチェーンや牛乳生産場に取って殆ど影響を与えないと言われる。ドイツで原料を買えなければEU内でそして世界で20セントの牛乳を仕入れればよいだけで、実際に一月以上の貯蓄が可能と言われる。

酪農家にすれば、バイオ燃料の余波をまともに受けた飼料の高騰から生産コストをはじき出すと、現行の価格ではやっていけないことがわかる。一方、スーパマーケットなどの市場の支配と寡占化が進んでいて、生産者を通して酪農家へとその価格圧力が掛かる市場構造を我々最終需要者知らなければいけない。

そしてグロバリゼーションは得体の知れない品質の悪い食料品をスタンダードにして行く。因みに今購入している乳脂肪3.5%の生牛乳は価格上昇したがリッターで70セントしない。35セントで熱処理してパック詰めされて、輸送されて市場に出る。

かなり狭い利潤の可能性しかそこには存在しない。夏にはアルプスの山奥で雪解け水に冷してあるとれとれの放牧の牛乳をみることがある。それが地元で消費されようが、乳製品となって付加価値がつこうが、原価価格は市場の圧力という流通機構の下にある。
コメント (4)
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