Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ほっそりとした背の強さ

2008-08-22 | 
ワイン地所ウンゲホイヤーからムーゼンハングの上を歩いていた。するとペッヒシュタインの上辺から小鹿が飛び出して小さなお尻を振りながらほっそりとした背中を向けて行った。

ウンゲホイヤーの上辺にブルーのネットがかけてあって、森から現われる動物に葡萄が食われているのが分かったのだが、てっきりイノシシの強欲な鼻っ面に転がされているものと思っていた。

この辺りでは、バンビはあまり見かけない。森があまり空いていない植生によるのだろう。だからシーズンになっても鹿は出されるところがあってもワイン小鹿が食卓に上る事は殆どないのである。

しかし山の中に入ればいないことはないので時々メニューに載る事もある。それでも地元の地所でバンビを見たのは初めてであった。

猪豚に葡萄がやられたかと思うと腹が立つのだが、あの軽やかな足取りの動物ならばしかたないと思ってしまうのである。長い首を傾げたような仕草を見ると、食べるだけ食べてリースリングの横で素晴らしいディナーになってくれと思うのだ。

ドイツと日本の女子サッカーの三位決定戦が流れていた。男性のものとは違って美味さや鮮やかさもあるのだが、攻撃性が美味く現われないのが日本の特徴である。ドイツも気持ちで勝ったといわれるように精神の強さが何よりも異なると思われている。粘り強く強い意志をもつのは体力とも言えないこともない。
コメント (2)
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