Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

水で飛ぶかリャン・エアー

2009-02-04 | 雑感
リャンと言っても極東アジアの賭け事ではない。EUで有名なディスカウントエアーライン・リャンエアーのことである。

スタンステッドからお客さんがこれで空飛んでくる予定であった。結局、18年振りかのイーストアングリア地方の積雪で、乗り遅れてしまったようである。その原因は十分このエアーラインにあると想像する。

要するに、先にもポーランド人が実家へ帰省する時にフランクルト・ハーン空港から西プロイセンへとこれで飛んだが、その一万円もしない往復料金に飛び立つまでの交通機関の料金や到着後の目的地までの料金を計算して、あまりにも厳密に計画を立てないことにはこのエアーラインは使えないことが分かっている。タクシーでも使えばその往復料金を軽く越えてしまう。

あまりにも早い時刻の出発とか、あまりにも遅い時刻に到着するのは所謂インタ-ナショナル空港ではなく、地方自治の小さな空港で、そのアクセスも劣悪なものが多く、大都市名を名乗るのは殆どまやかしのような飛行場とつるんで飛行機を飛ばしているとしか思えないほどである。

勿論その中ではスタンステッドは、今やケンブリッジなどやロンドン北部に近く結構便利で立派であるが、15年ほど前にの空港へのランナバウトで一時間以上も出入り出来なかったことを思い出すと、それほど機能性は良くないと想像する。

今回、到着する飛行場を調べて驚いてしまった。なんとライン河が殆どオランダへと流れこむ場所のヴェーゼという村外れに飛行場がある。デュッセルドルフから八十キロもある。

フランクフルト・マインの飛行場からハイデルベルクも同じような距離にあるが便利さが違う。なんと言ってもロイヤルエアーフォースの基地があったところに失業対策として使われている飛行場とは恐れ入った。スタンステッドとヴェーゼ間を往復していたパイロットが引退して今リャンエアーを操縦しているのではないかと思う。

陸上のパーソナルを削減して、尚且つ中小型飛行機のエンジンの冷えない内に次の目的地へと風に乗って飛んで行く運行は、時間外の飛行で管制官も空港使用量も殆ど省いているのではないかと思われるほどである。ヴァージンなどよりもどれだけ効率を上げていることだろう。

こうした運行であるから使う方もかなり研究した通でないと使いこなせないように思われる。今回も雪でチェックインが殺気立っていたというが、こうした飛行機を使うにはかなりの時間の無駄を計算に入れておかなければならないようで、もし仮に無事ドイツに上陸していたとしても二時間近くはバスを待たなければいけなかったとネットを見て分かった。英国の自宅を朝5時に出発して、デュッセルドルフには早くとも12時過ぎにしか着かなかったのである。時差を計算すると所要時間6時間、飛行時間一時間半である。

嘗て、ここからケンブリッジまでフェリーに車を載せて走っていた頃で九時間ほどの所要時間を計算していたが、デュッセルドルフからならばもう少し早かったかもしれない。要するに、飛行機の方が格別早いのは特別に料金を支払った場合だけである。

また快適さから言えば所要時間が早い分楽なのであるが、違う意味での快適さは車の方が遥かに快適でありえる。千キロを往復すればそれなりの車なら二千ユーロの経費を考えなければいけないので、二千ユーロも出せばファーストのないファーストクラスに登場できるのも事実で、やはりこれと百ユーロ以下の差は甚だしい。標準料金で900ユーロぐらいだと、やはりある程度の経費のかかる車ほど快適ではない。しかし、片道千キロを飛ぶとなると飛行機でなければ日帰りは不可能である。

さて、次ぎはこれだけの授業料を払ったのであるから是非フランクフルト・ハーンに飛んできてもらい、マインツまでバスで出るか、こちらから飛行場まで迎えに行くかして、この安いエアーラインを利口に利用して欲しいと思う。しかし、到着出来るかどうかは最後まで分からない。

ポーランドのグダニスクの近くに飛んだ上記女性に言わせると、水を持ち込めないのに空気が乾いて喉が渇くが、総て有料なので大変不便と零していた。まさか飲み水の料金で飛んでいるとは信じられないのだが。そしてこうして二重に金を取って座席を埋めているのだろう。とにかくEUの遊覧飛行機を自分の目的に合わせるぐらいの心構えで飛ばないといけない。

こちらもケルッチュビーアにライン風料理にオーデコロン、デュッセルドルフ散策や魚料理などとそのような口になってしまっていたのだが、今夜はシュペートブルグンダーでも開けて慰めとするしかない。
コメント (2)
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