Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

神経をすり減らす夜鍋

2009-02-14 | 
夜中からお昼過ぎまで12時間もかかってしまった。満月の夜とはいえ殆ど徹夜仕事になってしまった。一時間ほど仮眠して夕方散歩に出かけたが、風が強く今朝の雪が所々に残っている。

熱いのか寒いのか自律神経がいかれてしまっているのか、ただただふらふらとして夢遊病者のように足元が覚束無い。胸の痛みから胸がむかむかして来て、何時もならなんでもないマドンナ像への階段の登りがきつく、吐きそうになにかがこみ上げる。

元来対人関係もそれほど得意ではない人間であるが、PCの前でネットの中のコンピューターの対応に右往左往して、夜中から神経をすり減らすのはストレスの質が違う。朝になって、幾つかの電話などをして、はじめての人と話してこれほど温もりを感じたことはない。

普段ならばあまり歓迎したくないような電話の向こうの人の思惑や当惑や思考態度が手に取るように感じて面白いと思わせるほど、ネットの中の既にプログラミングされている応対に真剣に付き合うほど神経をすり減らすものはないように感じた。

最初のシュヴェービッシュ訛りの親仁との電話のそのあと、ルフトハンザのクレジットカードのサーヴィスに電話すると、バイエルン訛りの「かなりのRの発音」が聞けて面白かった。パッサウ周辺であるからやはり中央ドイツやボヘミヤにも共通するような発音で、リンツなどとも流石に違い、ここプファルツからは最も地理的に遠い領域なので珍しかった。

やや短めの舌と小さめの骨格が想像できて、ブロンドというより栗色系を想像させるのだ。どちらかと言えば御馴染みの上バイエルンやオーストリアの長く延びるそれではなくて、結構几帳面で好感の持てる真摯な対応に短く強く入るRの音は、その地域の人の骨格や民族性や信仰までをも思い起こさせるようなものであった。

あれやこれや考えている内に二月ももう半分も過ぎてしまう。
コメント (2)
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