Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

出合いまでの想定をする

2016-01-09 | 雑感
ようやく走ることが出来た。帰って来てから、シベリウスの交響曲を流してその特別な具合を聞いてやろうと思っていたら、ピエール・ブーレーズの追悼番組が流れていた。今回は知っている道程ながら、走り通したことが無い道程で、いつも爺さんらが沢沿いのコースに合流してくるそのルートである。パン屋が閉まっているので、一度これをやりたかった。雪の中を一度走ったが、最後まで走れずに他所へ行ったのを覚えているが、距離的には不安が無いので、雨雲と雨雲の間の短い午後の時間を活かした。

その沢が町へ降りていく取水口のあたりに駐車して、綺麗に整備してある散歩道を走るのだ。オフロードの自転車が好んで走る谷でもあり、歩いている人も少なくない。傾斜は徐々に沢を上る程度の勾配であるが、3km過ぎたあたりから、貯水池の横を通るのでぬかるんで、とても走り難い。この区間があるので爺さんらは帰りにいつもの私のコースを取りながら降りていくようだ。帰りにどちらを通るかは迷っていたが、いざそこを走り抜けると下りに走っても足元が悪くスピードも出ないことが分かった。だから登り勾配になるが、いつもの駐車場への道を爺さんらのように戻ることにする。

先ずは折り返し地点まで、4.3kmほどで31分掛かった。復路は心肺計を直して測定する。いつもの沢沿いの復路から、谷へ降りるハイキング道路を少し走り、元の谷へと戻る。そこから、2km少しでゴールである。ゴールへのダッシュを除いて、心拍数160前後でまずまずの運動だった。〆て9km超えであり、62分も参考記録としては丁度良かった。汗を散々掻いた。昼食にはヌードルを食したのだが、最後は腹がへってきた。帰宅後体重を量ると71.4㎏で、これまたまずまずだ。

ブーレーズ関連記事を検索していたら、ドイチュラントラディオのサイトで「最初の出合い」として、最後のペトレンコ指揮のベルリンのフィルハーモニカ―の中継録音の再放送が告知されていた。スクリャビン等のこのプログラムはベルリンのサイトの無料試聴で観ているが、音質が悪く、その演奏は十分に判断できなかった。そこで期待したが、こちらは前々日の初日の演奏会のラディオ中継録音のようで、但しネット放送はOGG-Vorbis規格と、伝送容量が128kbsしか出ない。これでは駄目だ。

それでも理事のチェリストのヴェーバーの話は面白かった。クリスマス前に今回の再放送に合わせてインタヴューされたものだ。三回の登場のペトレンコがそれ以外にも二回もキャンセルしているようで、最後の直前のキャンセルは病欠として了承しているようで、それ以上に目前の仕事に集中する姿として高評価になっているらしい。痘痕も笑窪も良いところだ。最後のこのコンサートと恐らくエルガーでの成果が評価されたということになる。

そして今後の期待は、音楽監督になることで暫くはミュンヘン以外のオペラを封印する一方、2018年からシーズンを飾るこの指揮者とのオペラ作品の上演が最初のクライマックスになるという期待で、バーデン・バーデンでの祝祭公演が当然ながら挙げられる。2017年9月にはサイモンラトルがロンドンに移るので、2017年が最後の復活祭参加(ペレアストとメリザンド?)となるのだろう。つまり、2018年は、ペトレンコ指揮となるようだ。兎に角、2018年から定期公演の多くを振ることになる。

穴を埋めるのは、二十歳代から三十歳代までの有能だが、まだフィルハーモニーでは未知の指揮者が受け持つとして、ラトル後のシーズン幕開けはペトレンコのマーラーの第六交響曲なのか?現監督ラトルは、両者の長短点をお互いに認めながらの開かれた繋がりと厳しい練習、前監督アバドの閉じた人間性とその演奏会での盛り上がりが、次期監督とはその両方を合わせて割った関係になるだろうという意見だった。



参照:
些か退屈なジョギング練習 2015-12-10 | アウトドーア・環境
降誕祭二日目の10KM走 2015-12-27 | 暦
パリ、バーデンバーデン楽旅 2015-10-18 | 文化一般
ペトレンコの「フクシマ禍」 2015-12-21 | 音
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