Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

年末年始ワインと初買い

2017-01-06 | ワイン
年末年始に飲んだワインについても書き留めておかなければいけない。クリスマスに開けたフォンブール醸造所のイェーズイテンガルテンは酷かった。流石に酵母臭は目立たなくなっているが、シャンパーニュの親方のリースリングである。明らかに何かを勘違いしているようで、辛口にすると残糖を絞っている。それは良いことだが、レープホルツ醸造所のように漬け込みをしている訳でもないのでとても発酵に苦労している。だから酵母を投下して漬け込んでもなかなか発酵しないということになっていたようだ。身売りでもしない限りこの醸造所も今後ともVDPの上位に来ることは絶対あり得ないと予想する。あれだけの地所がありながらとても残念なことであり、ダイデスハイムで真面なリースリングはどれぐらいあるだろうかととても不安になる。

さて年末年始ではブュルクリン・ヴォルフ醸造所の2012年ランゲンモルゲンを開けた。これはPCとしての最後の年で実質的には収穫量もかなり落ちている筈だ。今この地所の同じリースリングを買おうと思えば一本50ユーロ支払わなければいけない。つまり半額以下で購入したことになるが、まだ熟成には早いながら一本を試してみる。

開けてもしばらくは全く開いていない感じで、デキャンターをしてゆっくり大晦日に飲んだ。試飲の時よりは開いているという程度で、なによりも酸に鋭さがあった。糖とのバランスが取れてくるのは翌日以降である。そして甘露飴のような要するに那智の黒飴のようなニッキの風味の黒飴である。この独特のミネラル風味を好むかどうかがこのリースリングに対する評価を分けるだろう。個人的にはPCならばゲリュンペルなどに対照させて購入しても良いと思うが、GCとしてはどうだろう?ホーエンモルゲンに比較してどうだろうか。なるほど酸は効いているが、長く熟成させて開く土壌感がそれよりも良いだろうかどうかとなる。最終的には好みの問題だろう。

恒例のCD落穂拾いである。今回は先日買い逃したSWR録音シリーズが再び更に安く拡張されて販売されているのに手を付けた。ミヒャエル・ギーレン指揮のシェーンベルクは恐らく指揮者ブーレーズの同時代の演奏記録としても残るもので、完全に双方を乗り越えてしまうキリル・ペトレンコ指揮などが出るまでは甲乙点け難いかもしれない。生でも体験したマーラーの八番と二枚組で6ユーロしないなら文句は無い。前回逃したツェンダー作曲指揮のシューマンファンタージーも1ユーロ下がって3.99ユーロになっている。リームの曲集と、楽団の異なるケックラン曲集、そして妻殺し二重殺人のジェズアルト作曲の聖週間のレポン集を解散したA Sei Vociがヴァージンに録音したものである。もう一つヘルヴェッヘ指揮でモンテヴェルディの転換期のミサ曲を組み合わせた企画したものである。全て8CDで6ユーロ割引を入れて〆て28.94ユーロ。



参照:
フェアートレードなあじ 2015-05-28 | 雑感
解禁なったPCリースリング 2013-07-05 | 試飲百景
コメント
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