Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

肌理の粗いザラザラ感

2019-03-02 | 
日が陰ると気温が下がって辛い。謝肉祭でドーナツ類が出て回る。それにしても先日中の陽射しはきつかった。

徐々に2018年収穫のワインのお知らせがある。ここ暫く遅くなる傾向にあったが、昨年は収穫も早く、出来上がりも早かったのだろう。四月にルクセムブルクに出かける予定になっていて、昨年度並みならばザール地域で2017年の売れ残りをあさるだけだったが、これで新酒を試飲できる可能性が出てきた。それどころか購入できそうだ。こうなれば早めに宿をとっておいて、コンサートの翌日にゆっくりしたい。平日だからいい宿がまだ見つかるだろう。

プラハからの放送を流している。サイモン・ラトルが初めて同地のフィルハーモニーで振るという実況中継である。流石にチェコだけあってステレオ放送だが、マイクのミキシングは二曲目に合しているようで一曲目では全く良くない。それでも二人の独唱の録音の難しいマーラーの「大地の歌」が上手く鳴っている。但しチェコフィルハーモニーの弦楽陣はいつものように荒っぽくてザラザラしていて、ハンガリーのそれとはましというだけだろう。世界有数の管弦楽団とする向きもあるが、嘗てコシュラー指揮で聞いた時も全く同じで、上手いよりも雑な管弦楽団でしかない。

これならばやはりペトレンコが初めて指揮したヴィーナーフィルハーモニカーのコンサートの方がよかった。ラトルも早乗りして十分に練習したのだろうと思うが、やはり細やかに柔軟には演奏が出来ないようだ。アンサムブルの基礎のベースもしっかりしないのでぼこぼこと音を出してプツプツと切れてしまう。

嫁さんのコチェーナのために出場したのだろうが、この程度の管弦楽であるとその表現が限られる。確かに嫁さんの声は良く入っている。それが逆にこの管弦楽団の肌理の粗い音ととても東欧的になっている。弦の国を代表する管弦楽団であるが、もう少し気の利いた音は出せないのだろうか?どうしてあんなに汚い音が出せるのか不思議である。半世紀ほど前に聞いた生の音を思い出した。



参照:
キウイのような揚げ菓子 2008-03-08 | 料理
クーリックで祝う謝肉祭 2007-02-17 | 暦
コメント
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