Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

修正される中継録音

2019-08-04 | 生活
再び山登りコースを走る。前夜からジャガイモを食して備えていた。何とか完走した。一週間中に二回走ることは殆ど無い、それどころか間に20分ほど軽く走っている。距離にすれば合せて20㎞にもならず、高度差も千メートルも行かない。しかし充分だった。何よりも歯茎が炎症している状態では完走しかなかった。そして週明けからはパン屋が再開する。夜中の気温も摂氏16度ほどまで下がるので、最後のチャンスだった。週明けは谷沿いを走る。

出かけるのも少し遅れたので気温は低かったが、急坂で後ろから陽が射すなど必ずしも気分は良くなかった。前回よりも核心部で不安になった。それでも最後の頂上への急坂も上り終えた。上りは何度走っていても体調もあるのでやはり足が止まらないか不安になる。本当は下りにどれだけ運動できるかで消費カロリーは変わるのだが、そこまでは到底追い込める状況にはない。

兎に角、無事帰宅。体重計に乗ると73.6㎏で先月75㎏を超えていたことからすれば何とか留まっている。今夜は肉を食して、もう一度ジャガイモで栄養を補給しておこう。それでももう一つ体調も落ち着かずに、交感神経に少し来ていて具合が悪い。

再放送のある新制作「サロメ」初日の録音を流している。どうしてこうもBR-Klassikのストリーミングは音質も悪く安定しないのだろう。ネットを探してもこの問題はあまり出てこない。公式にはMP3しか提供していないことになっていて、Liveと言うのはそもそも受信機の代わりで流しているストリーミングでしかなく、その音質を問う話しにまでいかない。殆ど、雑音を入れて放送しているようなものである。

兎に角、いつものプツプツ変調音のようなものと、あまりにもダイナミックスを落としたことで音の実体感があまり伝わらなかった。更に小さなドロップアウトなどもあり、決して高音質放送とはならなかった。だからHR2の提供録音による調整された録音の放送が聞き逃せない。

さて今回の再放送で何がなされるかと言うと、録音スタッフとプロデューサーで音楽的や雑音などの編集の可能性を検討されて、どうしても必要ならばなされて、技術的には録音した音量を整えることが重要である。少なくとも初日の中継はGPでのテストがあった筈のなのだが、可成り音量が抑えられていた。二割三割方は上方へと修正されるだろうか。すると今度は音の実体感は浮き上がって来るかもしれないが、雑音成分がどのように目立つかだろうか。手間をかけて修正しないと、ARD内だけでなく海外の放送局へも提供することになるので、とても重要である。

改めて聴いていると、金管の響きなど、今までの公演の初日としてはとても粒だっていい。よく合わせている。そのあとの公演でも素晴らしかったが、初日から文句無しの水準に仕上げて来ていて、感心するばかりである。こうして特徴を挙げていくと、放送がとても楽しみになって来る。

すわ、バイロイトへという話しになって来た。「タンホイザー」も一度だけのゲルギーエフ指揮も興味深いのだが、ペトレンコの先生ビュシュコフ指揮の「パルシファル」も気になって来た。客観的にみて、今世紀にあそこで指揮した指揮者の中で、ブーレーズ、ペトレンコに続くのは、ネルソンズぐらいで、ビュシュコフが圧倒的な指揮名人である。あとは劇場指揮者の範疇を超えるようなのは殆どいなかった。昨年の評を見るとやはり一流で、今年の初日も更に良くなっていたようだ。歌手陣も声量たっぷりで穴が無いようで、つまらない演出を気にしなければ音楽的には高度だ。そもそも安い席しか興味が無かったので、観劇出来ても視覚に制限がある。今までバルコンを発注しても当たったことが無く、ギャラリーの柱の後ろで音だけでも聴いて来ようかと思う。恐らく自分でも好んで発注しない席である。何事も経験で新たな視野が開けるかもしれない。平土間の比較的前方で聴いたブーレーズ指揮の「パルシファル」、バーデンバーデンの鳥肌ものベルリナーフィルハーモニカーのシルクのようでまた官能的な音色、ペトレンコ指揮の精細な響きと比較することになる。特にブーレーズ指揮の音色はよく覚えているので、指揮者の相違での音色の相違が興味の向かうところだ。さて無事に一日旅行まで辿り着けるだろうか?前日か翌日に「タンホイザー」ならば一泊して当日券を狙ったが、中々そうはいかない。ビュシュコフ指揮ならゲルギーエフ指揮よりも遥かに素晴らしい音を聴かせてくれることを期待しよう。



参照:
励起させられた覚え 2019-08-02 | 音
すわ、頂上往復か 2019-07-30 | 生活
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