Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

我が祖国の高み

2024-08-10 | 文化一般
冷蔵庫の状況が改善された。理由は定かではないが、天井から雫などが垂れていたのが乾いてきた。背面の凍り付く状況とサーモスタットの髭の出し方は変わらない。このまま推移すれば生鮮食料品だけでなくて、保存物の入れ物などに黴が這えたりする状況は無くなるだろう。黴落としで除去されたために水分も集めなのかもしれない。眼に見えない黴の胞子が水滴を集めて、それが垂れて繁殖していたのか。

低温下での黴で黒カビである。これが古い醸造所の蔵に繁殖しているからと言って、大阪まで持ち帰った医師がいたが、もしそれが水分を集めるとするならばエアコンの乾燥を抑えられていたのかもしれない。因みに我が蔵は13世紀ごろからの市の壁の脇なのだが、乾いている。しかし、コルクが乾燥するほどではない。

「我が祖国」後半である。俄然面白くなってくるのは五曲「タボール」でフス教徒の聖歌風の主題が出てくることで、まさしくその運動の街の名前が付けられている。歴史的な伝達を詳しく見ていくのは音楽とは関係ないのだが、これは二重の意味もある。つまり、一般的に思われている独立のそれが反ハプスブルクのプロテスタント運動ということで、そのものヴァ―クナーの描いた中部ドイツのその音楽的な伝統にも繋がる。ルター派の讃美歌「神は我がやぐら」に通じるものであり、その後はプロテスタント運動の支配者がプファルツ選帝侯であったとなる。
Ktož jsú boží bojovníci

"Ktož jsú boží bojovníci" - Czech Hussite Song

Ein feste Burg ist unser Gott [German church song][+English translation]


それを隣のオーバープファルツへと海賊を働いていたフス教徒側からの戦いを描き、その敗北と共にアタッカで最終曲「ブラニック」となる。隣の山城であり、そこにチェコの苦悩の歴史を歌うとなるわけだが、既にその語法自体が後期ロマン派の音楽であり、そのフィナーレで一曲目の山城の主題が高らかに響くのもそのものブルックナーと技法的にも表現法としては異なっても同時代の音楽でしかない。ヴィーン・リンツ・オバープファルツ・中部ドイツ・ボヘミア・モラヴィアと隣接の近親音楽文化圏でしかない。

そこの三曲「ボヘミヤの林と平野」のポルカとブルックナーにおけるレントラーなどが比較されることにもなるだろう。要するに、そうした俯瞰的な視点を持ってこそ初めてその創作の歴史的な視座も明らかにされ得るということでしかない。

なにかと文化的にも政治的にも、上のような特別な事情から必ずしも近隣諸国との信頼関係の薄いチェコであるが、そうした文化的な背景がこの二夜のプログラムに明らかにされることになる。伊達にペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーが本年のプラハの春音楽祭の開幕を飾ったのではないということである。

金曜日は暑かった。来週明けはもっとも暑くなりそうだが、それで今夏は峠を越えそうだ。乾燥して気持ちよい夏だった。土曜日の最低気温は17度の予想になっている。谷のひんやりした空気の中で運動が出来るであろう。これ程喜ばしいことはない。昼間も涼しくセミの音などに邪魔されずに落ち着いて仕事が可能である。夏の数か月間を快適に健康的に暮らせる。これだけで人生の大きな価値がある。

高原育ちの有機宇治茶も爽やかで、冷えたリースリングにも事欠かない。乾くことなどはあり得ない。



参照:
少しづつ見えてきた今日 2024-08-09 | 雑感
新茶を一月で飲み終える 2023-08-07 | 料理
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