2023年産のヴィラージュを開けた。この程度のワインであれば直ぐに開けれるものもあれば、瓶熟成を待つべきワインもある。このフォルスター産はペッヒシュタインやキルヘンシュテュックに代表される玄武岩土壌が特徴であるので、最低二年は寝かしておかないと味が開かない。
上質の特に白ワインの場合は、リンゴ酸からワイン酸へと葡萄自体が熟して初めてその酸がこなれたものとなる。即ち長持ちするワインとなる。反対に生物的熟成していない葡萄はリンゴ酸などの状態で時間と共に酸が弱くなる。よって、いいワインは瓶詰後数年してから本領を発揮する。勿論それは赤ワインにおいても長い期間を業者が回すことで経済的な価値が増大する。そこまでをユダヤ人は考えていた。そしてそこには先行投資という投資経済が発達する。
上のリースリングの場合も、ドイツで最も高価なワインであるキルヘンシュトックやペッヒシュタイン、ウンゲホイヤーなどが居並ぶリースリングのグランクリュの産地であるフォルストのヴィラージュワインである。植え替えてから十年も経たないイエズィーテンガルテンのグランクリュワインにはまだ適さない若い果実などが使われているが — それだけの深い根が伸びていなければ土壌も反映しきれない為、しかしただのヴィラ―ジュワインではない。そしてその玄武岩の土壌のワインは瓶熟成して初めてその真価を示す。
そうしたことから二年もしないうちには開けないのだが、今回は2023年の特別な水不足や陽射しの条件もあって、最初から果実が出来上がっている傾向もあり、決して酸味勝ちではない。そこでザクザクっと愉しめるということで敢えて開けた。
なるほど例年の様に閉じている感じよりも綻びている感じがあって、決して青臭くはない。但しその土壌の出方としても若干大雑把になる。問題は、二年経過時にどれほど瀟洒な感じになるかなのだが、あまり期待は出来ないこと。そこで早く飲んで仕舞えというアドヴァイスが流れるのだ。
価格からすればヴィラージュとして特別価格ではないので、知る人ぞ知るで購入するので、現時点でそれなりの良さがあれば早く飲み干しても惜しくはない。逆に出来る限り年度ごとの特徴も経験することで今後の参考になるという大志も描ける。
その結果今迄も通常瓶であればスクリューキャップとなっているところを、マグナムやドッペルマグナムへとつぎ込むチャンスを見逃さずに投資できたのである。そういうことはヒュージョンソンの本にもどこにも書いていない。
味筋は、天然酵母しか使っていないのだが、色目の様に若干パイナップル系かもしれない。本来は熟して百合の花のような上品な味筋となるのであるが、陽射しが強くそうした成分が、もう一つ想像を働かすと玄武岩成分の少ないイエズイーテンガルテンのトロピカル系が全面に出て来た年度ともいえる。これをどう評価するか?
もう一年ぐらい少しづつ開けて行って様子を見てとなるが、いいと判断出来るころにはマグナム瓶も入り難いとなるので、この世界は投資の世界と全く変わらないのである。その頂点にはボルドーのシャトーでもお馴染みのルイ王朝にも金を貸すフランクフルトを起源とするロートシルト家がいるのである。
参照:
大統領の椅子のような 2022-04-25 | 生活
デルジェスの音を堪能 2020-06-02 | 文化一般
上質の特に白ワインの場合は、リンゴ酸からワイン酸へと葡萄自体が熟して初めてその酸がこなれたものとなる。即ち長持ちするワインとなる。反対に生物的熟成していない葡萄はリンゴ酸などの状態で時間と共に酸が弱くなる。よって、いいワインは瓶詰後数年してから本領を発揮する。勿論それは赤ワインにおいても長い期間を業者が回すことで経済的な価値が増大する。そこまでをユダヤ人は考えていた。そしてそこには先行投資という投資経済が発達する。
上のリースリングの場合も、ドイツで最も高価なワインであるキルヘンシュトックやペッヒシュタイン、ウンゲホイヤーなどが居並ぶリースリングのグランクリュの産地であるフォルストのヴィラージュワインである。植え替えてから十年も経たないイエズィーテンガルテンのグランクリュワインにはまだ適さない若い果実などが使われているが — それだけの深い根が伸びていなければ土壌も反映しきれない為、しかしただのヴィラ―ジュワインではない。そしてその玄武岩の土壌のワインは瓶熟成して初めてその真価を示す。
そうしたことから二年もしないうちには開けないのだが、今回は2023年の特別な水不足や陽射しの条件もあって、最初から果実が出来上がっている傾向もあり、決して酸味勝ちではない。そこでザクザクっと愉しめるということで敢えて開けた。
なるほど例年の様に閉じている感じよりも綻びている感じがあって、決して青臭くはない。但しその土壌の出方としても若干大雑把になる。問題は、二年経過時にどれほど瀟洒な感じになるかなのだが、あまり期待は出来ないこと。そこで早く飲んで仕舞えというアドヴァイスが流れるのだ。
価格からすればヴィラージュとして特別価格ではないので、知る人ぞ知るで購入するので、現時点でそれなりの良さがあれば早く飲み干しても惜しくはない。逆に出来る限り年度ごとの特徴も経験することで今後の参考になるという大志も描ける。
その結果今迄も通常瓶であればスクリューキャップとなっているところを、マグナムやドッペルマグナムへとつぎ込むチャンスを見逃さずに投資できたのである。そういうことはヒュージョンソンの本にもどこにも書いていない。
味筋は、天然酵母しか使っていないのだが、色目の様に若干パイナップル系かもしれない。本来は熟して百合の花のような上品な味筋となるのであるが、陽射しが強くそうした成分が、もう一つ想像を働かすと玄武岩成分の少ないイエズイーテンガルテンのトロピカル系が全面に出て来た年度ともいえる。これをどう評価するか?
もう一年ぐらい少しづつ開けて行って様子を見てとなるが、いいと判断出来るころにはマグナム瓶も入り難いとなるので、この世界は投資の世界と全く変わらないのである。その頂点にはボルドーのシャトーでもお馴染みのルイ王朝にも金を貸すフランクフルトを起源とするロートシルト家がいるのである。
参照:
大統領の椅子のような 2022-04-25 | 生活
デルジェスの音を堪能 2020-06-02 | 文化一般