Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

行ったり来たりの逡巡

2008-04-23 | 生活
帰宅後初めてマンハイムに車を走らせた。隣接するルートヴィヒスハーフェンと合わせて五十万人のドイツの大都市である。二百万人を越えるベルリンの超大都市をのけると決して小さな町ではない。最初に欧州大陸を踏んだ節にも列車で通過して、このような汚い町には住めないと思ったものである。

実際、駅前の車の騒音などは日本のそれとは異なる重量級のものでディーゼルのチリなどを含めてあまり気分がよくない。こうして町に出かけると自宅のあるワイン街道が恋しくなる。

町を通る人々もフランクフルトのようにインターナショナルで洗練する事もなく、シュツットガルトのような活気やミュンヘンのような雰囲気もないのでつまらない。

車を運転しているとどうも視神経が上手くついていかないことに気がついた。ふらふらとして視野が狭まる感じがあり気分がよくない。なるほど、日本に到着した直後あまり表示などが読めずに苦労したのもこうした視野の狭窄などにもあったのだろうか。

そこで時差について話していると、時差一時間につき一日の順応期間が必要という説を聞いた。なるほど英国と大陸を行き来すると一日程は調子が悪い。

五日目の午後は、体温の上昇に気がつき温度の順応が難しく、眠たく、六日目の朝は四時過ぎに目が覚めた。

今回の旅行前に、壊れていた旅行鞄の取っ手を修理した。革で作れば良いとか、メーカーに修理させるのが一番とかいろいろな意見があったが、結局。であたりばったりで、日曜大工センターで一時間近くかけてネジなどを物色した。そして使えそうなものを試し買いした。

早速帰宅して、ネジ止めした場所に何を取っ手として使おうかなと考えていると、ガレージの奥に立てかけてあるスキーのストックに想いが行った。もしや開いているリベットの穴にネジが通るかと思ったら、案の定通った。これで決まりである。二つをかさね合わせると丁度取っ手となる。そして長さまで調整出来るのである。二時間を越える準備購入と作業であった。

時間に余裕は無くあせりながらも、あれやこれやと考えて、それを見つけ出したのは全く偶然であった。この取っ手を見た者皆の関心を引いたようで、このオリジナリティーはフランクフルトで大阪でこの荷物に携わった者皆の印象に残ったに違いない。

元々、取っ手を持って歩く時間などは限られているのだが、取っ手がないとやはりどうしようもなく扱い難い。そして、三十キロを越える荷物を運搬するとプラスティックを留めるアルミを使った部分は簡単に壊れてしまった。

内装の一部に穴を開ける事になったのだが、強度は以前にもまして強くなり、自重も少しばかり減ったようでまずまずこの成果には満足している。



参照:
多様な価値感を履く [ 生活 ] / 2008-03-24
世界を支配する秩序感 [ アウトドーア・環境 ] / 2008-04-22
ハイ、そう思います! [ 文化一般 ] / 2008-04-03
ない、ありません! [ 生活 ] / 2008-04-04

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2 コメント

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空気 (MOMO)
2008-04-25 18:48:48
Ludwigshafen、BASFからのばい煙がすべてマンハイムに流れていますから・・・
FRAでもHoechstがモクモクとやってくれていますけどね・・・・
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そのようなイメージ (pfaelzerwein)
2008-04-26 03:38:07
それはそれは失礼致しました。しかし、吸収合併後のヘクストでもそのようなイメージがまだ残ってますか?

目立つ水蒸気などは日本の方が多くて、こちらの方は不完全燃焼の事故で火を噴くことが多いのも確かです。
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