デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



シュテーデル美術館までいろんな人に道を訊いた。ヘタなドイツ語で訊ね、なんとか聞き取り、別れ際に「アイネンシューネンターク(よい一日を!)」と言ったら、ほとんどの人が笑顔で私を見送ってくれた。
美術館では存分に時間をかけて、作品をみることができた。
特に印象に残ったのは、ドイツの文豪ゲーテがイタリアのカンパーニャにいるところを描いた絵で、もちろんかなり理想化されているのだろうけれども、ゲーテという人が実際にいたのだなぁと思ったものである。(作者の名前は美術大全集に載っていたので、後日調べようと思う)
ほかに注目した絵はボッティチェリ作の婦人の横顔と、カルパッチョの作品、そしてフェルメールの「天文学者」。
「天文学者」は緻密というより、シンプルだったがどうやったら、こんなにフワリときめ細かく光の遊戯を描けるのかと、驚くほかなかった。

美術館を出、昼食を駅でとろうと適当に市電に乗った。すると駅とは反対方向に進んでしまった。
だがそれはそれでよかった。同じ車両にアジア系のとてもきれいな人が乗っていて、市場がある駅でいっしょに降車したのだ。言葉を交わしたわけではなかったが、彼女はスッと微笑んでくれた。久々にアジアの人を見たからだろうか?
市場では野菜やジャム、調味料などが豊富に並んでいた。屋台もあったのでそこで立ったまま、ドイツ人に混じって昼食を摂った。誰も好奇の目で見なかったので、それが気持ちよかったしうれしかった。

   ***

追記:上の記事でゲーテがローマにいた絵としてましたが、実際は「ゲーテがイタリアのカンパーニャ」にいる絵でした。ちなみに絵の作者はヨーハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバインで、タイトルは『カンパーニャのゲーテ』(1786-87)でした。

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