缶詰だけど、それが何か?

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DoaU373日目_Part1_青梗菜と厚揚げのうま煮

2010-03-08 23:22:52 | レシピ
3/8(月)

Cut your coat according to your cloth.
直訳すれば、自分のもっている生地に合わせて服を裁て、となる。
日本の諺ではこう言う。
蟹は甲羅に似せて穴を掘る
蟹は自分の甲羅以上の穴は掘らない、
つまり身の丈を知れ、そういうことである。

勝負だぁ!
嫁さんが11時ぐらいに叫ぶ。
もちろんケンカではないし、料理の腕比べでもない。
昨日の午後から始めた、そうナンプレである。
都の西北という無駄な高学歴、しかし、集中力はすごいのだ、嫁さんは。
昨夜も1時まで数字とにらめっこして、今日も10時からスタート。
アホだ、ホントに。
ちったぁ上達した?そう聞いたら、勝負を挑まれた訳である。

文庫本は1冊。
2人ではできないので、オレは問題をエクセルに書き写す。
スタート。
エクセルは万能ではない、そう思い知らされる。
デフォで入っている数字を赤にしたり、するけれど、
間違ってデリートしちゃうのだ、どうしたことだか。

それでも何とか嫁さんを蹴散らす。
身の程を知れぃ。

そんなことをしていたから、昼ごはんはホントにテキトー。
オムレツを焼いて、冷凍食品のカボチャをニンニクと炒めて、
レタスをオリーブオイルとバジルで炒めて終了。



主食は嫁さんが昨日焼いたパン。
しかし、こんなんでいいのか?大の大人が。
いや、大の大人だからこそ、これでいいのだ。

食べ終えて、片付けも終わった所で嫁さんが言う。
2回戦だぁ!
しかし、またもあっさり蹴散らす。
身の程を知れぃ。

明日はパン教室なので、2人で家の掃除をすればもう夕方。
3回戦だぁ!
プロ級編なので、ちょいと手こずりながら進めていると、嫁さんが言う。
なんかお正月みたいだね
正月、家にいる時はなぜか2人で桃鉄をやる、99年モードで。
1日中、だら~っと日本中を駆け巡る、
貧乏神につきまとわれながら。
嫁さんの独占都市を切り崩すたびに、
バカだろ

そう言われながら。

久しぶりにのんびりとゲームをして過ごせばもう夕方。
4回戦を諦めさせて晩ごはんを作ろう、そう思って冷蔵庫を見る。
かなり愉快なことになっている。
厚揚げと青梗菜、ネギとタマネギ。
青梗菜1株を洗って水にさらす。
厚揚げに熱湯をかけて油を切って、4等分にする。
ネギを斜めに切っておく。

フライパンに油をひかずに中火にかけ、厚揚げの水分を飛ばす。



しっかりと水分を飛ばしてから、鶏ガラスープ200ccをざっと。
厚揚げが水分を吸うので、日本酒大さじ1、みりん大さじ1を加えて弱火で煮る。
おろしショウガを少し、醤油大さじ1、オイスターソースも一回し。



煮立ったら、火を落として厚揚げに味を含ませる。

別のフライパンにごま油をひいて、乾燥ニンニク、豆豉醤を。
とろ火にかけて、香りを引き出す。



ネギを放り込んで、ざっくり炒める。
青梗菜にさっとごま油を絡ませたら、煮汁ごと厚揚げを放り込む。



オイスターソースを一回し。
水溶き片栗粉でまとめて、最後にごま油を。



厚揚げを先に煮込んでおいたので、しっかりと味が入っているけれど、
青梗菜はしゃっきりとしたいい食感。
豆豉醤を入れているので、風味もいい。

しかし、だ。
コレだけ?
大の大人がコレでいいのか?
いや、大の大人だからこそ、これでいいんだよなあ。

冷蔵庫という名の蟹の甲羅以上には穴は掘れない、そういうこと。

DoaU372日目_Part2_生兵法は味噌汁の素

2010-03-08 11:29:35 | レシピ
A little learning is a dangerous thing.

少し学んだことは危険なことである、
直訳すればこうなるけれど、日本の諺で言えばこうなる。
生兵法は怪我の元
兵法なので、たぶん「孫子」のことだと思うんだけれど、
最古の兵法書とされるこの書物を多少かじったぐらいの知識で戦いを起こすと、
かえって敗北する、そんなことが語源じゃないかと思う。
多少学んだぐらいの知識や技術をひけらかすと、かえって失敗する、
まあ、そんなことを表現するときに使う。

霧雨が舞う午後、キミサワへと向かう、1人で。
寒い、雨、嫁さんの外出三大障壁の2つがそろっているのだ、
出掛けよう、そんな言葉すら思い出せない。

スパイス類がかなりヤバい。
ナツメグ、白コショウ、チリパウダー、ガラムマサラ、
それにローリエをつかんでぐるぐる。
メバチマグロの腹身って何だ?
298円@100gが高いのか安いのかすらもわからないけれど、
塩をちょっと多めにふって、表面を炙る感じで焼けばうまそうだ。

家に帰ると嫁さんがナンプレをやっている。
ナンバープレイス、略してナンプレ。
簡単な論理パズルのようなもので、1~9の数字を27マスに入れるだけ。
相当難しくないと、さっさとできちゃうのでおもしろくも何ともない。

しかし、だ。
およそ論理的でないアタマの持ち主である嫁さんには解法すらわからない。
まずは1個ずつ潰して・・・で、ここにホレ、これが入るでしょ?
おお、そうやるのか!
ようやく解法を知る、というか、知ったつもりになって始めるけれど、
見ていると、どうにもおかしなことをやっている。
いや、そうじゃなくてさ、そう言うと、
わかってるって、今やろうとしてたの!
そして宣言する。
見るなぁ!
いやはやなんとも

生兵法は怪我の元、である。

メバチマグロに塩をふって、ちょっと放置。
臭みはとっておこう、そう思って。

さて、それだけではなんとも、なので、冷蔵庫を見て考える。
前日、近所のスーパーで厚揚げを買ってきていた、
あのクソマズいキムチとともに。
厚揚げと青梗菜でうま煮?
中華ではないな、こってりはイヤだ、マグロが腹身だし。
で、ふと思い出す、ステーキハウスのぶの牛汁を。

さすがに牛のかす肉はないので、ブイヨンで代用できるんじゃね?
タマネギで甘みを出せば、それっぽくなりそうな気がする。

鍋に水500ccを入れ、薄切りにしたタマネギ1/2個を。



中火で沸騰させたら、弱火に落として固形ブイヨン1個、コンソメ少々を加える。

2口大ぐらいの厚揚げ2枚に熱湯をかけて油出しをしてから、4等分する。
油を引かずにフライパンに厚揚げ入れる。



各面をちょっと焼き目が付くぐらいまで中火で焼く。
水分を飛ばして、厚揚げにスープの味を含ませるため。



焼き目が付いたら、鍋へと放り込んでしばらく放置。
粗熱がとれたら味噌を大さじ1.5。
冷凍させていたほうれん草も放り込んで弱火に。
ふつふつとしてきたら、火を止めて、また放置。

マグロはペーパータオルで塩ごと拭き取ってから、岩塩をごりごりと。
あとはグリルで両面色が変わるぐらいまで焼けばOK。



台湾産だろうとやはり旨いものは旨い。
火を入れたから、ちょっと臭みが出るけれど、
ほんのちょっぴり柚子胡椒をつければ問題ない。

さて、問題はこっちである。



まあ、そのぉー
味噌はやっぱり味噌である。
出汁がなんであろうと味噌なのだ。
てか、入れ過ぎだ、味噌を。
大さじ1弱ぐらいにして、塩で味を整えた方がよかった。
ブイヨンだろうとコンソメだろうと、吹き飛ばすぐらいの量だった。

生兵法は大怪我の元、である。

DoaU372日目_Part1_埼玉の敵を明星で討つ

2010-03-08 09:49:26 | レシピ
3/7(日)

江戸の敵を長崎で討つ

今では、筋違いな仕返しをするという意味になっているけれど、
昔の敵討ちというものは大変なもので、
親の敵を討てなければ、家督は相続できない。
だから敵を捜して全国を延々と旅することすらあった。
挙げ句、返り討ちに合うなんてことだって当然ある。
いやはや、大変の世の中だったのだ、江戸という時代は。
てか、斬り捨て御免、無礼討ちが許されていたのだ、江戸時代には。
人殺しが正当化されていたのだ、つい150年前までは、この国で。

無礼者!
そう叩き斬ってやりたいのは、あの有名ブロガーである。
しかし、江戸時代から150年たった今の日本には刑法がある。
26条で定められた殺人罪、死刑または無期、もしくは5年以上の懲役、
そう規定されている訳だから、刃傷沙汰は御法度である。
江戸がブロガーなら、前日のキムチ長崎である。

長崎をざぶざぶと水で洗い流す。
気色の悪い、ステビアたちを完膚なきまでに叩きのめすために。
塩を多めにふって、息の根を止める、再び水でざぶざぶ洗って塩を流す。
仲見世でSWORDを買ってこなかったことを後悔するけれど、
家にはkitchen knifeがあるわい。
切り刻んでやる、めった切りに。

しかし・・・
しつけえな、ステビアは、ホントに。
テメエには豆板醤だ、喰らえ、この野郎、ピックルコーポレーションめが。

豚もも肉100gに日本酒をふって解凍する。
塩、白コショウ、ナツメグをふって包丁で叩く。

フライパンにごま油をひいて
豆豉醤小さじ2、豆板醤小さじ1/2を馴染ませる。



弱火でじっくり火を入れて、豆豉醤の香りを立たせる。
強火にして豚肉を放り込む。



ぱらぱらとほぐれるまで炒めたら日本酒大さじ1を加える。
アルコールが飛んだら、水をひたひたになるまで注ぐ。
鶏ガラスープの素小さじ2を加えて煮立たせる。
沸騰したら弱火に落としたら、身代わりとなった長崎を放り込む、
釜茹でだ、喰らえ、この野郎!



弱火にして味を見る。
ちょっとだけ甜麺醤とオイスターソースは一回し。
長崎が馴染んだら、すりゴマを大さじ3加えて、火を落とす。

寒いのでラーメン、それは決定事項。



明星「評判屋の中華そば」
2食分残しておいたので、素直にコレをとりだす。
水1,000ccを沸騰させて、麺がほぐれたら火を止める。
添付のスープを入れる、という袋に書いてあった作り方どおりにする。

麺を茹でている間に、ネギ1本を白髪ネギにしておく。



評判屋の中華そばは袋乾麺の中ではかなり優秀だと思う。
そのまま食べてもフツーに喰える、ええ、ウェイウェイ餃子房よりも。
こんな濃い味の肉味噌なんて必要がないぐらい。

キムチはどうしたの?
嫁さんがすっとぼけたことを言う。
単なる繊維にして葬ってやりました、そう応える。
しかし、ピックルコーポレーションとともに評判屋も葬ってしまった。
おまけに豆板醤に2人ともダウン。

やはり江戸の敵は江戸で、がよろしいようで。