缶詰だけど、それが何か?

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DoaU382日目_Part5_バサノバ(ラーメン/新代田)

2010-03-19 22:07:03 | 食べ歩き
職場が四ッ谷にあった20年前、子分が大阪に転勤することになった。
送別会でもやるか、そう思って、何が喰いたい?そう聞いた。
ヤツは料理のジャンルではなく店名を挙げた。
サッシペレレ
職場から歩いて5分もかからないその店は、
当時、流行しはじめていたシュラスコ料理を出していた。
客の目の前で肉を切り分けてくれるスタイルで、
デビューしたばかりの小野リサの父親が開いた店だった。
暗い店内に流れる音楽は当たり前のようにボサノバ、
肉だってアゴが痛くなるぐらい噛み締める和牛ではない。
肉を切り分けてくれる女性はサンビスタ、
戦闘力の高い衣装の彼女たちは見た目は魅力的だ。

肉を切り分ける、その瞬間にかなり近寄ってくる、
まだ結婚していなかったし、おおっ!となる。

しかし、だ。
その瞬間に、サンビスタたちは40過ぎのおっさんに変身する。

中国人が一番少なく、そして次いで日本人が少ないと言われる腋臭、
コーカソイドはほぼ腋臭だと言っていいぐらいに多い。
だから、彼女たちには当たり前だけれど、オレたちはぎょえっ!となる、
色欲と同時に食欲を奪い去るには十分なほど。

だからボサノバと聞くと、心地よさとかサウダージではなく、
どうもサンビスタたちのフェロモンを思い出す。

守山歩道橋を外回り側に下りる。
もう昼ごはんは諦めた。
コンビニがあれば、肉まんでも買うか、ぐらい。
しかし、守山歩道橋から100mぐらい。



バサノバ
このビミョーな赤の壁面、環七を走るときに気にはなっていた。
しかし、外回り側を走る時は目的地に向かっている時だし、
しかも営業している風情でもなく、何屋だろ?そんな感じ。

やってる訳もない、通り過ぎるけれど、なんと営業中。
行ってみましょう、入ってみましょう。

ドアを開けると左手に券売機。
L字型のカウンターはステンレス、椅子も紺のビニール張り。
外観同様、およそラーメン屋の風情ではない。
店内に流れるのはボサノバ。

しかし店名はバサノバ。
どういう意味だ?そんなことを考えながらも。
ボサノバではない、バサなのだ。

婆娑羅とボサノバの造語?

婆娑羅とは金剛石、つまりダイヤモンド。
もしくは奇抜な衣服に身を包んだ物騒な人間。
ノバは、フランス語のヌーヴォー、英語で言うニュー。

新しい奇抜?そんな意味なのかな。
確かにラーメン屋にしては奇抜、
なんの予備知識もないまま入っているので、どんな奇抜なものが出てくる?
ただ、その風情から大層な期待はせずに待つ。



豚濁和出汁そば(700円)
見た目は豚骨醤油の風情だけれど、豚骨よりもカツオが香る。
ちょっとぬるめのスープはカツオの風味を飛ばさないためなのかな?
ボケ気味になるけれど、それを揚げネギと唐辛子が引き締める。
うまいんじゃないですか?コレ。

麺は細麺。
濃いスープに負けるけれど、歯ごたえはいい感じ。

メンマは噛みごたえ満点の極太で、味はちょい甘みが勝っている。
5mm厚ぐらいの炙りチャーシューもちょっと甘め。
これも濃い目のスープに合わせた結果なのかな?

また来たいな、素直にそう思えるうまさ。
しかし、昼の営業は3月いっぱいとのこと。
夜に新代田・・・下北で飲むことがあっても無理だよ。
移転してくれないかな?自由が丘に。
真面目にそう考えながら店を出る。

DoaU382日目_Part4_世田谷の空とサックス吹き

2010-03-19 07:54:55 | 歩道橋
その男と知り合ったのは大学を卒業寸前ぐらい。
彼の兄はBMWやらジャガーやら資産は億単位の作家だった。
しかし、彼は負債数十万。
負債数十万はサックス代である。
彼がサックスを吹き、坊さんがギターを弾きながら歌う。
明治通り沿いのクロコダイルや六本木のインクスティック、
一緒にライブをやった、もちろん遊びで。

方南歩道橋を外回り側に下りる。
すぐに蕎麦屋があるけれど、蕎麦はやっぱり冷たくなければ、だけれど、
外気温12度で、冷たい蕎麦を食べるような自虐趣味はこれっぽっちもない。

左に「笑門来福」という看板を掲げたドンキホーテを見ながら進む。
方南歩道橋から700mぐらい。



泉南歩道橋
外回り側からはうまく撮れなかったので、内回り側から。
こちらはストレート型、外回り側は車道から遠ざかる折り返し型の階段。
橋の部分は環七に対して20度ぐらいオフセットされている。



高円寺方面
左の外回り側、巨大なビルにマイクロソフトの文字。
本社は新宿のサザンタワーだけれど、ココは代田橋オフィス。
どんな違いがあるんだろ?



駒沢方面
すぐ目の前に泉南交差点。
その先に、甲州街道との交点、大原交差点。
ここが環七随一の渋滞の名所である。
外回り側を進んでくると、大原交差点で大渋滞にハマり、
この泉南交差点で右往左往で、めためたになる。
ココは通りたくない、ホントに。

左の内回り側に下りて進む。
上に首都高4号線、新宿線が走り、甲州街道は下を走る大原交差点、
ここが杉並区と世田谷区の区境である。



駒沢方面
目の前を小田急線が走り抜ける。
右の外回り側、手前のビルの裏に代田橋駅がある。

目の前に「世田谷区」の文字。
ようやくアウェーからホームに帰って来た感じである。
しかし、だ。
世田谷区に入った途端に、なぜか強風。

春だ、そう思って薄着である。
きついなあ、ホントに手が瞬間的にかじかむし。

小田急線のガードをくぐると、すぐに玉川上水緑道。
ソメイヨシノはまだ蕾のまま。
あとどれぐらいだろ?開花まで。

玉川上水から150mぐらいで大原二丁目交差点



渋谷方面
4週間前にココをエアジョーダンを履いたドン・キホーテが駆け抜けた。
こちらから見ると、神南のNHK放送センターが見える、
前回は気付かなかったけれど。
進むことも大事だけれど、振り返ることはもっと大切だ。

大原二丁目交差点から500m。



守山歩道橋
ここら辺から環七は車線が細くなる。
特に歩道側の車線、トラックだと白線を確実に踏み越える。
かなり無茶な道となる、いや、ホント。



高円寺方面
左の外回り側に大成出版。
なんか有名な出版社だけれど、何を出している?これっぽっちも記憶にない。
内回り側の鉄塔が見える辺りに守山小学校。
住所表示は代田だけれど、歩道橋も守山。
わからん、ホントに。



駒沢方面
環七が緩やかに左に曲がる辺りが、京王井の頭線の新代田駅。
左側に行けば下北沢、右に進めば東松原。
サックス吹きが20年前にぐらいに住んでいた場所、
今でも一緒に住んでいる春代ちゃんと、羽根木の2Kのアパートに。

何年前だったか、2人で引っ越す、オレが住む町へ。
歌舞伎町にばかりいて、町内には春代ちゃんしかいないけれど。

その羽根木側に下りる。
もう14時15分、昼ごはんはもう無理だよな、そう思いながら。