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DoaU382日目_Part8_回鍋肉にされたタコ天の運命

2010-03-20 22:07:58 | レシピ
運命は多くの者を罰から解き放つが、誰をも恐怖からは解き放たない

ストア派の哲学者として知られる小セネカは言った。
ローマの元老院議員だった小セネカは、
第3代ローマ帝国皇帝カリギュラに殺されかける。

そして家庭教師を務めた第5代皇帝ネロの右腕となるが、
残虐な性格のネロには愛想を尽かしていたのかもしれない。
罰からは解き放たれていたけれど、恐怖は日増しに募る。
そして、ネロに自殺しろ、そう迫られる。

弟を殺し、母を殺し、妻を自殺に追い込めば、
あとは師を殺害する以外に何も残っていない

そう言い残して死んだと言われる。
いやはやなんとも
運命とはかように残酷なものである。

上馬歩道橋を環七の内回り側に下りる。
246まではすぐだ、300mぐらい。



上馬交差点
国道246号である玉川通りが上を走り、
都道426号である環状七号が上馬陸橋の下を抜ける。

ここを右に曲がって400mぐらいで自由通りの起点・駒沢大学駅前交差点。
ここで左に曲がって、自由通りを進めばすぐだ、そう思う。

しかし、だ。
運命とはかように残酷なものである。

すでに10km以上右往左往して来た訳だ。
自由が丘まで2km程度と思っていた訳だ。
もちろん勘違いだと気付いていない訳だ。

歩くこと1km、国立医療センター横でようやく自分のマヌケに気付く。
2kmとは家から駒沢公園に行く時、立ち寄るセブンイレブンまでの距離、
駒沢公園の南端であって、246ではないのだ、と。
結局、上馬歩道橋から約4km、ようやく自由が丘のピーコックにたどり着く。

家にたどり着けば、もう17時をとっくに回っている。
14.8kmを踏破してきて、さすがにぐったり、
井ノ頭通りよりは遥かにマシ、歩道橋が多かったから、そんな理由。

しかし、日は落ちて暗くなる。
おなかをすかせた嫁さんが帰ってくる時間は迫る。
晩ごはんは決まっている、あのタコ天である。

いやはやなんとも
運命とはかように残酷なものである。
うまくも何ともないタコ天をなんとかしなければならない、
キッチンに立つのもしんどいのに、だ。

練り物のアミノ酸に負けない味付けにしよう、そう考える。
野菜室にはキャベツ、そしてピーマン。
タマネギだってある。
焼きそばを作る時に使ったソーセージも2本。

タコ天を一口大に切り分ける。
キャベツ3枚はざく切りに、ピーマン2個を一口大に。
タマネギは粗みじんにし、ソーセージは斜め切りに。

フライパンに油をひかずにタコ天をから煎りする。



中火でじっくりと水分を飛ばす。
焦げ目がついたらさらに取り出す。

そのフライパンにサラダ油をひいて、タマネギ、キャベツの順に炒める。



ソーセージを加えたら、鶏ガラスープの素を加える。
ざっと炒めたら、皿にあけておく。

フライパンにごま油を追加する。
豆豉醤小さじ2、豆板醤小さじ1、甜麺醤小さじ2を入れ、
弱火でごま油としっかり馴染ませる。

フライパンにタコ天を放り込んで強火に。
ざっくりと絡めたら、野菜を加えて混ぜ合わせる。
最後にごま油をひとたらしすれば出来上がり。



同じ鍋を使い回すから、回鍋肉と言っても問題はないし、
あのへんてこなアミノ酸はきっちり押さえ込んでやった。
しかし、豆板醤小さじ1は多すぎだ。
嫁さんもオレもブラマヨ小杉だ。
ヒーハー

運命とはかように残酷なものである。
タコ天を殺すつもりが自分たちが殺された訳である。
いやはやなんとも

DoaU382日目_Part7_世田谷線の空を見る

2010-03-20 18:49:07 | 歩道橋
ごめんくださいませー
大沢家政婦紹介所から参りました石崎秋子でございます!

土曜ワイド劇場「家政婦は見た!」のエンディング、
市原悦子は広大な屋敷の門扉前で必ず叫んだ。

そして、その家が抱えるスキャンダル、欺瞞を浮き彫りにする。
ヒーローはあるけれど、金に汚い、ふつーのおばちゃんである。
彼女は大沢家政婦紹介所がある下高井戸から出勤する、
東急世田谷線が駆け抜ける脇道を通って。

東急世田谷線はその下高井戸と三軒茶屋を結ぶたった5kmの電車。
路面電車みたいな車両だけれど、いわゆる市電とは違って、
道路の真ん中を走る訳ではなく、江の電みたいに専用の線路を走る。
かつてはエアコンもない風情のある電車だったけれど・・・。

代田八幡歩道橋を下りて、代田八幡神社に降り立つ。
ここまで5.6kmで11基、甲州街道の梅里歩道橋を含めると12基。
久しぶりにかなりの登頂に、満腹感が胸までこみ上げる。
あとどれぐらいだろ?

環七の外回り側をてけてけ歩く。
200mぐらい進むと北沢川緑道が東西に広がる。
もちろん暗渠化されていて、北沢川は東側200mぐらいまでは地下を流れる。

そこから300mぐらい。



代田宮前歩道橋
片側3車線というか2.8車線というか、とにかく歩道よりの車線が狭いのだ、
そんな環七を跨ぐ歩道橋。
こちらの外回り側は螺旋階段、内回り側はストレート型。
支柱はコンクリート製の2本足から円柱の1本足に。



新宿方面
螺旋階段をほてほて上るとキレイに副都心が抜けて見える。
手前に初台の東京オペラシティ、その左手に都庁、右手に新宿パークシティ。
都庁まで直線で約5km、天気はさほどよくないのに、キレイに見える。



高円寺方面
左の外回り側、長大な石塀は齋田記念館。
江戸時代の名主のお屋敷跡地である。
入館料300円って、ちょっとどうよ、それ。
内回り側、にょきっと突き出しているのはマンション。
その近くに代田八幡歩道橋が建っている。



駒沢方面
正面に若林陸橋。淡島通りが上を駆け抜ける。
淡島通りは、旧山手通りと交わる神泉交差点を起点にココまでは問題がない。
しかし、この若林陸橋から西、つまり右側は地獄である。
まかり間違っても、入ろうとしてはいけない。
すぐに行き止まりが待ち受け、さらに対面通行などできないような
細くてぐにゃぐにゃとした道になるからである。
一度だけ通ったけれど、黄色いマーチですら死ねる、そんな道。

環七内回り側に下りて淡島通りを横断して300m。



若林中央横断歩道橋
歩道橋の正式名称は横断歩道橋である。
だから間違いではないけれど、横断歩道橋と称さなくてもいいんじゃね?
片側2車線と減少した環七を跨ぐ、階段はストレート型がそれぞれ1脚ずつ。



高円寺方面
若林陸橋の先に、まだ代田八幡歩道橋近くのマンションが見える。
ホントに高い建物がない、そんな通り。

右の内回り側から視線を東へ移していくと、三軒茶屋のキャロットタワー
これまたキレイに抜けて見える。



駒沢方面
右の内回り側にミニ専門の並行輸入屋さん。
98年のクーパーの赤に白ストライプが129万、いいなあ。
100m先の正面を世田谷線、
のんびりと三軒茶屋に向かっているところ。
車両がカッコよくなり過ぎである。
あんなカッコで時速40km以下、アンバランスもいいとこだ。

右の外回り側に下りる。



若林踏切交差点
目の前を世田谷線がのんびりと進むココに遮断機はない。
単なる交差点でしかないため、通常の踏切とは異なり、
環七を進むクルマに一時停止の義務はない。
環七側が青信号の場合、世田谷線は停止して待つ。
歩行者を遮るものはないから、路面にでかでかとこの文字。
電車注意!
遮断機、あった方がよくないですか?

この右手に世田谷線の若林駅がある。
そのまま進むとまたすぐに歩道橋。



天神歩道橋
若林踏切交差点からここまで、街路樹が多くて撮りようがないので、
歩道橋名にもなっている若林天満宮に上がってみた。
立ち止まって拝むおばちゃん、すんませんでした。



高円寺方面
今度はオレンジ色の世田谷線が三軒茶屋方面に徐行。
世田谷線のボディって何色あるんだろ?
右の内回り側、中央分離帯側の車線に矢印、
ここで内回り側は事実上1車線になるけれど・・・



駒沢方面
環七の陸橋は至る所で工事をしているためで、直進車両は1車線のみ。
測道へ向かう車線は2車線・・・意味がわからんけれど、まあ、そんなもんだ。
で、目の前の陸橋は常盤陸橋。
2/9に世田谷通りを歩いた時に通過した陸橋である。

左の内回り側に下りて進む。
常盤陸橋で世田谷通りを越えるとピーコック。
トイレットペーパーを買わないといけないんだけれど、
ここから持って歩くのもねえ、もう246まですぐだし、
そこからバスに乗って帰ってもいいか?そんなことを考える。
ただ、駒沢公園から自由が丘って2kmぐらいだよね?
妙な勘違いを起こして先に進む。

常盤陸橋から300mぐらいで駒留陸橋。
さらに200mぐらい進む。



上馬歩道橋
1/19に登頂した歩道橋にたどり着く。

今日は高円寺東歩道橋からこの上馬歩道橋まで約7,739m。
歩道橋は上馬歩道橋の手前、天神歩道橋まで14基、
もちろん梅里歩道橋は甲州街道の歩道橋なのでカウントしていない。
520mに1基ぐらいの割合になる。

起点となる環七大井ふ頭交差点からだと約19,630m。
歩道橋は33基。
580mぐらいに1基ぐらいになる。
最近は1,000m単位になっていたから、かなり多い方。

高円寺から北もかなりの数の歩道橋がありそうだ。
しかし、さすがに遠いよ、ホントに。
ごめんくださいませー
市原悦子のように叫ぶ日はちょっと遠くなりそうだ。

DoaU382日目_Part6_世田谷には無茶な歩道橋がある

2010-03-20 09:31:40 | 歩道橋
夏の次に春が来るように
昼の次に朝が来るように
梨の木に桜が成るように
僕の前に現れたんだ

野田洋次郎は歌う、まったく意味がわからないけれど。
曲名は「謎謎」だから、訳がわからなくて正解、
いや、なぞなぞだから正解なんてあってないようなものかもしれない。

また来たいなあ、ホントに、そう思いながらバサノバを出る。
100mぐらいで京王井の頭線の新代田駅。
外回り側を歩いているので、井の頭線には乗れないけれど。
ここからしばらくは歩道橋はないよなあ、そう思いながら500m。

謎謎がオレの前に現れる。



代田歩道橋
これ、なんだ?
確かに代田歩道橋、そう表示されているし、
ココをクルマが走ることは無理だ、歩行者専用だけれど、
こちらの外回り側には階段すらない。

いやはやなんとも



高円寺方面
環七はこの歩道橋の手前150mぐらいから、
小田急線の下をくぐるために地下へと向かう。
正面に見える円柱っぽく見えるビルには東京都民銀行が入るビル。
その先にバサノバがある。



駒沢方面
手前に車道、その先に小田急線が走る。
ここから左を見れば小田急線の世田谷代田駅だけれど、何やら工事中。
小田急線を地下化するらしい。
環七よりもさらに下を走らせるのか?
いやはや、南北線並みのモグラ、お年寄りにはしんどいよなあ。



代田歩道橋階段
これがこの歩道橋唯一の階段である。
ただ、鉄製ではなく、通常の階段である。
ホントに歩道橋か?首を傾げながら階段を下りる。



代田歩道橋
内回り側に下りてみると、鉄骨の塊のような橋部。
確かに歩道橋っぽい。

たださ、これが歩道橋かぁ?
そう表示されてるんだから歩道橋なんだろうけれど、謎謎以上の謎だ。

このまま内回り側を進む。
いや、進むってほどじゃないけれど。



代田八幡歩道橋
環七が地上に復帰する直前ぐらいに建つ歩道橋。
ここから見るとそんなに無茶はしてないように見えるけれど・・・。



代田八幡歩道橋 内回り階段
階段が通常の半分しかないのだ。
この階段の下には公衆便所、コンプレックスだ、ある意味。
いや、そんなに大上段に構える必要はまったくないけれど。



高円寺方面
60mぐらい先を小田急線が走り抜ける。
その10m先ぐらいに、あの得体の知れない代田歩道橋。



駒沢方面
先に見える横断歩道の先ぐらいに北沢川緑道。
もちろん氾濫防止のために暗渠化されているけれど。

いやいや、そんなことはどうでもいい。



代田八幡歩道橋 外回り側階段
こちらも階段が半分しかない。
そして、この代田八幡神社の境内を経て、環七へと下りる。
信仰心なんてクロマグロほどもないけれど、この無茶はどうかと思う。
なんだろうね?無理するなあ、ホントに。

階段のない歩道橋があるように
便所に建つ歩道橋があるように
神に下りる歩道橋があるように
僕の前に現れたんだ

そんな感じで代田八幡神社に下りる。