山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

引退

2006-07-04 22:12:31 | 未分類過去
中田英寿選手が引退するそうで、「もったいないなあ~」という声も聞かれるが、それ以上に「潔い」とか「彼には別の分野の才能もあるから、当然」という納得の声のほうが多いように感じる。確かにサッカーの才能実力のみならず、語学もでき、頭もいい人だそうで、すでに会計士や実業家としての方面にも能力を伸ばしているそうだが、さらに本格的に別の道を開くべく、ちゃんと人生設計を築いているようである。

「引退」といえば、うちの会社のパートの同僚がパートを辞めるのも1つの引退で、今後別の道を求め歩もうとしている人が、複数いる。

このあいだ、辞めた人は、4年以上もいたわけで、この会社の仕事にそれなりに得るものも働く意義もあったからそれまで続けてきたんだろうと思うが、それが自分にぴったりの仕事であるとは思っていなかったそうだ。それで、なぜか今、ここで見切りをつける気になったということだった。

もうひとりの人も、もともと芸術家として活動したい気持ちがあったものの、当座の収入を得るために、別に好きでもないこの会社の仕事についていたようだった。
そして、1年ちょっとでもう、この場を去ることに決めたそうだ。
会社としては、その人の実務能力を買って雇ったのだから、辞められるのは残念であるに違いないが、双方の気持ちは一致しないことも多い。

パートがどんどん辞めていく部署では、辞める決意を固めた者に対して、引きとめはしないものの、こんなことが続いてはたまらないと、あせりだし、他のパートの意向などを窺ったりしているそうである。
そういうことになって初めて、辞めようと思った人が何を考えていたのかと、周りの人間が興味を持ち、そして、残ったパートの人たちにも、その人の仕事のやりがいや人生の目的に意識を向けることになる。

そして、他のことに意識を向けていて、この場を捨てようと思っているのでないことを知ると、労働力確保の面で安堵し、また、もし職場に欠点があれば簡単に改善できるようなものであるなら改善しようとあせったりするが、根本的な改善はありえない。

急に妻から三行半を突きつけられた夫のような動きである。
そして、会社は、別の人材をまた採用すればいいと考える。

中田選手の代わりになるような優秀な選手は早々いないそうで、サッカー界は残念がっている。
会社はパートの2~3人がいなくなったところで、また採用すればいいと考えるだろう。

今日は、一日中、ひとりで書類を読み続けていた。
私がこの会社を去ろうとは思っていないことを社員や上司が知っているわけではない。
辞めたパートさんたちは全然違う部署だから、私がやめるのではないかなどという心配も特にしていないようだ。
私が辞めたいと思おうと、続けたいと思おうと、そんなことはどうでもいいという無関心の空気でもある。

パートは自分が辞める話を持ち出す前に、有給休暇を消化し始めるのが常である。
私は有給を全然使っていないから、ここらでちょっと消化したいなと思っている。
そうしたら、「最近、パートさんがどんどん辞めちゃいますね。山本さん、最近有給取ってるけど、はまさか辞めませんよね」などと聞いてくれる人がいるだろうか?

聞いてくれたら、
「まだまだこれからです。辞めませんよ」と答えると思うけどね・・・・

まあ、そんなことを私に聞く社員もいないような、けっこう孤独なお仕事です。


コメント (2)