前記事に、お蕎麦についていたシシトウのてんぷらが辛かったということを書いたが、その後、シシトウについて調べたところ、料理に入っているシシトウは本来辛くはなく、辛いシシトウには事情があるとのことだった。何らかの理由で辛くなってしまったシシトウが、多くのシシトウの中に、たまに混じっているのだという。
そして、シシトウにストレスがあると、辛くなるとのことである。
そのストレスとは、暑すぎたり、水が足りなかったりすることで、シシトウにとって過酷な環境である時に起きるとも言う。一瞬、今年の夏は暑かったからかな?と思ったけど、今収穫されるシシトウでは、この夏の暑さは関係なかろう。
その他には、家庭菜園で作ったシシトウは辛いことが多いそうだ。より、自然な環境で作るとそうなるということだろうか。シシトウは唐辛子の仲間だから、本来の素質が出るということかな?温室栽培の野菜は味や香りが薄いと言われるが、商品化されているシシトウはそのために、たいして特徴もないものとなり、それが普通になっているのかもしれない。となると、この店では、より自然な環境で作られた野菜を使っているのかもしれない等と思った。
私は、辛いシシトウがまずいとは思わなかった。ふつうのシシトウは、とくになんのへんてつもないような存在である。それに対して辛いシシトウには個性?存在主張?があったのだ。そして、その辛さは刺激ではあったが、悪い刺激ではなかった。お蕎麦はワサビのはずなのに、なんで唐辛子?というアタマの混乱はあったが、そのピリッとした辛さは、質の良い唐辛子という印象を受けた。それは、お店が高級だったからだろうか?
シシトウは小さいので、一口に食べてしまい、既にお腹のなかに入った後で、辛いと気づいたのだった。このシシトウがひとつではなくいくつもあったら、確かに次のシシトウを食べるのは躊躇したかもしれない。
もし、初めて食べたシシトウが辛かったら、シシトウを嫌いになっていたかもしれないし、確かに子どもが食べたら大変なことだな、と思った。
やっぱり、辛くないのが普通なんだろう。という結論であり、わざとシシトウを辛くしているわけでもないようだ。
たまたま辛かったということらしい。