秋の3連休。敬老の日を含むので、実家に帰ろうかと思ったのですが、母がカラオケ教室などの用事があるから来るなというので、延期にしました。今年はお盆にも行っていないので気になるところですが、母も一応元気そうですし、本人が来るなというくらいなので、まだまだ子供を頼りにするという状況ではないようです。
それで、こちらで連休にどうやって過ごすかってことですが、夫も3連休を取っていたので、以前から見たいと思っていた映画2本、昨日は「あなたへ」と、今日は「踊る大捜査線」を見に行ってきました。
「あなたへ」は、妻に先立たれた刑務所の指導技官、倉島英二(高倉健)が、妻の希望によって、妻の故郷の海に散骨に行くというストーリーで、その行程でのいろいろな人との出会いやふれあいが描かれるとともに、妻との生前の思い出なども回想されたものでした。
北陸の刑務所近くの自宅から、九州の漁村まで、倉島が自分で車を運転して行き、瀬戸内などの風光明美なところも映し出されました。
私は、倉島英二が物語の中で何歳なのかよくわからないまま見ていたのですが、今確認してみると、50歳を前にして結婚し、16年連れ添ったとのことなので、65~6歳くらいの設定のようです。高倉健の実年齢が81歳なので、運転大丈夫なのか、などと、どうしても物語の人物よりも、高倉健自身について関心をもってみてしまいます。撮影部分だけの運転にしても、その映像から本人が運転しているのは確かです。まだ免許を返上していないのだなと驚きました。
年齢ゆえに歩く姿は、足をちょっと痛めたことがあるような形跡が感じられますが、背筋もピンとしていて、80過ぎて俳優という仕事をこなしている姿には、敬服するばかりでした。
田中裕子の演じる妻洋子も、倉島と結婚してから普通に年齢を重ねた婦人として、自然な姿を醸し出していました。
でも、この映画はやっぱり、主人公が老後の境域に至っているという点で、内容もたそがれているとしか言いようがありません。しかも、妻に先立たれて、これからは高齢の男が1人で生きてかなくてはならないのですから、どうしても地味なものになります。
この物語の中で、いきいきと活気があったのは、草なぎ剛のイカ飯屋さんと、漁村の食堂できびきび働く綾瀬はるかくらいでした。でも、なんら心の傷もなく悩みの無い人などはいませんでした。
妻洋子は、自分の死後、夫が時が止まったような生活をし続けないように、故郷の海への散骨を依頼したのでしょうか。夫は、それによって行動を起こし、人々と触れ合い、妻の故郷では、妻の子供のころの写真にまで出会い、そして、決して会うことのできない人同士の伝書鳩の役割まですることになりました。
見ている時点では、ものすごく感動する場面などはなく、地味な映画ではあるけれど、見た後になっていろいろと考えたり想ったりすることの多い映画でした。
田中裕子が刑務所に慰問に来て歌を歌っていたのは、いったい誰のためだったのか、どういう関係だったのだろうとか、というのも不明だし、綾瀬はるかの家族やビートたけしや、草なぎの家族など、それぞれの家族にそれぞれの映画ができるくらい物語が秘められていそうです。
西日本のほうの海のある地域にも行ってみたいし、竹田城なども興味深いし、
こうやって思いおこすと、いろいろな味わいのある映画でした。
でも、元気がわくとか、爽快感が残るといった類の映画ではないので、ちょっと物足りない感じがして、やっぱり「踊る大捜査線」が見たいな~ということになり、そっちも見ることにしました。
文が長くなったので「踊る大捜査線」については、改めて書きたいと思います。
それで、こちらで連休にどうやって過ごすかってことですが、夫も3連休を取っていたので、以前から見たいと思っていた映画2本、昨日は「あなたへ」と、今日は「踊る大捜査線」を見に行ってきました。
「あなたへ」は、妻に先立たれた刑務所の指導技官、倉島英二(高倉健)が、妻の希望によって、妻の故郷の海に散骨に行くというストーリーで、その行程でのいろいろな人との出会いやふれあいが描かれるとともに、妻との生前の思い出なども回想されたものでした。
北陸の刑務所近くの自宅から、九州の漁村まで、倉島が自分で車を運転して行き、瀬戸内などの風光明美なところも映し出されました。
私は、倉島英二が物語の中で何歳なのかよくわからないまま見ていたのですが、今確認してみると、50歳を前にして結婚し、16年連れ添ったとのことなので、65~6歳くらいの設定のようです。高倉健の実年齢が81歳なので、運転大丈夫なのか、などと、どうしても物語の人物よりも、高倉健自身について関心をもってみてしまいます。撮影部分だけの運転にしても、その映像から本人が運転しているのは確かです。まだ免許を返上していないのだなと驚きました。
年齢ゆえに歩く姿は、足をちょっと痛めたことがあるような形跡が感じられますが、背筋もピンとしていて、80過ぎて俳優という仕事をこなしている姿には、敬服するばかりでした。
田中裕子の演じる妻洋子も、倉島と結婚してから普通に年齢を重ねた婦人として、自然な姿を醸し出していました。
でも、この映画はやっぱり、主人公が老後の境域に至っているという点で、内容もたそがれているとしか言いようがありません。しかも、妻に先立たれて、これからは高齢の男が1人で生きてかなくてはならないのですから、どうしても地味なものになります。
この物語の中で、いきいきと活気があったのは、草なぎ剛のイカ飯屋さんと、漁村の食堂できびきび働く綾瀬はるかくらいでした。でも、なんら心の傷もなく悩みの無い人などはいませんでした。
妻洋子は、自分の死後、夫が時が止まったような生活をし続けないように、故郷の海への散骨を依頼したのでしょうか。夫は、それによって行動を起こし、人々と触れ合い、妻の故郷では、妻の子供のころの写真にまで出会い、そして、決して会うことのできない人同士の伝書鳩の役割まですることになりました。
見ている時点では、ものすごく感動する場面などはなく、地味な映画ではあるけれど、見た後になっていろいろと考えたり想ったりすることの多い映画でした。
田中裕子が刑務所に慰問に来て歌を歌っていたのは、いったい誰のためだったのか、どういう関係だったのだろうとか、というのも不明だし、綾瀬はるかの家族やビートたけしや、草なぎの家族など、それぞれの家族にそれぞれの映画ができるくらい物語が秘められていそうです。
西日本のほうの海のある地域にも行ってみたいし、竹田城なども興味深いし、
こうやって思いおこすと、いろいろな味わいのある映画でした。
でも、元気がわくとか、爽快感が残るといった類の映画ではないので、ちょっと物足りない感じがして、やっぱり「踊る大捜査線」が見たいな~ということになり、そっちも見ることにしました。
文が長くなったので「踊る大捜査線」については、改めて書きたいと思います。