『シャークナイト』

　こんなつまらない凡作を敢えて劇場で公開してしまうって、何事だろうか？　東宝系の劇場で全国一斉公開である。こんなもの、以前だったら、ホクテンザで、２本立、２週間、単館公開という黄金のパターンのはずなのだ。だいたいこの映画って、本国では３D公開である。なのに、日本ではまるで、そんなこと、おくびにも出さない。映画館で、映画が始まり、スクリーンにタイトルが出て初めてその事実を知った。『シャークナイト３D』と出るのだ！　なのに、もちろん、日本では、まるで３D上映ではないけど。

　まぁ、これをわざわざ３Dで見ても、別に何も思わないだろうけど。だって、鮫が飛び出してくるなんて、昔、『ジョーズ３D』で見たし。そんなのに別に驚かないし、つまらん。安物の３D映画で、ドライブインシアターなんかで公開されてバカな若者たちのデートムービーとして活用されたのではないか。というか、今時、アメリカのド田舎でも、もうドライブインシアターなんか、ないだろうけど。

　封切り３日目、休みの日のレイトショーで見たのだが（何が悲しくてそんなことするのか、と言われそうだが）観客は７人だった。語るべきことは、ここには何もない。

　そう言えば『ピラニア３D』なんていう映画も、去年あったなぁ。ということは、これはあれの２番煎じなのだ。それって、ちょっとなぁ、と思う。下には下がいる。世の中は広い。しかも、その『ピラニア３D』の続編も同じ今、公開されているらしい。（大阪ではまだ公開されていないが）