
先日DVDで劇場版第1作を見て、感心した。そこで、今公開中の第2作の方は劇場で観ることにした。今回も2時間13分と長い。この長さがこの作品の魅力のはずだった。1作目は本当によく出来ていた。それだけにパワーアップした本作に期待をしてしまったのが間違いだった。
残念である。でも、こうして失敗するのが、世の中の常だ。仕方ない。まず、一番の問題は、同じ切り口ではただの二番煎じにしかならない、ということだ。新鮮でいられるのは最初の1作だけ。そんなことは先日の『テルマエロマエⅡ』を見れば明らかだ。だいたいこれは、ありきたりすれすれの話である。微妙な問題を描くのだから、難しい。変に達観したウシジマがウザイという風になれば意味がない。でも、同じではそうなる。だからといって強烈な敵が出現して絶体絶命の危機に陥る、とかという展開にすれば、もうそこにはこの作品の存在意義はない。そういうタイプの映画ではないからだ。
これはお金を巡るお話で、この世の中は金次第だが、金では買えないものがある、というお話でもある。結構哲学的なのだ。ただのエンタメではない。お金がなくては生きていけないけど、お金だけではもっと生きていけない。本当の幸福とはどこにあるのか、とか。なんだか、とんでもなくスケールがでかい。せこい取り立てで、稼ぐ悪徳金融なのだが、彼らはとても誠実でもある。最初からすごい金利で貸す、と言っているし、それを承知で金を借りに来るどうしようもない人たちの話だ。
今回はホストの話が中心になる。必然的にホストクラブが舞台になる。そこでのヒエラルキーが話の原動力になる(これでは、佐々部清の『東京難民』と同じだ!)のだが、これって、つまらない。こんないくらでも想像のつくわかり切った話を延々と見せるくらいなら、きっとどうでもいいようなウシジマの日常を、淡々と見せてもらった方がよほど、刺激的かしれない。ここには驚きがないからだ。ウシジマなら、何をしても刺激的なはずだから。描くべきものを間違えたのだ。せっかくの素材がもったいない。
残念である。でも、こうして失敗するのが、世の中の常だ。仕方ない。まず、一番の問題は、同じ切り口ではただの二番煎じにしかならない、ということだ。新鮮でいられるのは最初の1作だけ。そんなことは先日の『テルマエロマエⅡ』を見れば明らかだ。だいたいこれは、ありきたりすれすれの話である。微妙な問題を描くのだから、難しい。変に達観したウシジマがウザイという風になれば意味がない。でも、同じではそうなる。だからといって強烈な敵が出現して絶体絶命の危機に陥る、とかという展開にすれば、もうそこにはこの作品の存在意義はない。そういうタイプの映画ではないからだ。
これはお金を巡るお話で、この世の中は金次第だが、金では買えないものがある、というお話でもある。結構哲学的なのだ。ただのエンタメではない。お金がなくては生きていけないけど、お金だけではもっと生きていけない。本当の幸福とはどこにあるのか、とか。なんだか、とんでもなくスケールがでかい。せこい取り立てで、稼ぐ悪徳金融なのだが、彼らはとても誠実でもある。最初からすごい金利で貸す、と言っているし、それを承知で金を借りに来るどうしようもない人たちの話だ。
今回はホストの話が中心になる。必然的にホストクラブが舞台になる。そこでのヒエラルキーが話の原動力になる(これでは、佐々部清の『東京難民』と同じだ!)のだが、これって、つまらない。こんないくらでも想像のつくわかり切った話を延々と見せるくらいなら、きっとどうでもいいようなウシジマの日常を、淡々と見せてもらった方がよほど、刺激的かしれない。ここには驚きがないからだ。ウシジマなら、何をしても刺激的なはずだから。描くべきものを間違えたのだ。せっかくの素材がもったいない。