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『チャップリンの街の灯』によくある「天使と悪魔」(これは映画のタイトルではない)のお話をくっつけて『ハンサムスーツ』をまぶして仕上げて見ました、ってな感じの芝居。たわいないものだが、とても楽しそうに演じているから嫌ではない。かわいらしくていい。大の大人がこういう罪のない高校生レベル(なんていうと高校生に失礼か)の芝居を嬉々として作っているのを見ると、なんだかほのぼのした気分になる。
高尚なテーマを大上段から振りかざして偉そうに見せるのではなく、自分たちに充分セーブできるささいな物語をきちんと1本の芝居として仕立て上げる。それって実はけっこう大切なことである。何の野心も感じられない90分程度のちょっとしたハートウォーミングだが、取り敢えずは全力で気持ちよく見せることに徹した。サークル活動の延長でしかないが、そこから芝居の面白さを見つけてくれたなら良い。
高尚なテーマを大上段から振りかざして偉そうに見せるのではなく、自分たちに充分セーブできるささいな物語をきちんと1本の芝居として仕立て上げる。それって実はけっこう大切なことである。何の野心も感じられない90分程度のちょっとしたハートウォーミングだが、取り敢えずは全力で気持ちよく見せることに徹した。サークル活動の延長でしかないが、そこから芝居の面白さを見つけてくれたなら良い。