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映画・演劇のレビュー

『さよならのつづき』完結編

2024-11-21 07:39:00 | 映画

第5話から8話までを見た。やはりこれは確信犯だった。5話でやりたいことが明確になる。それはラストの夜の駅でのシーンからはっきりする。究極のラブストーリーを目指す。亡くなった人は帰って来ない。だけどその人を忘れないで生きることはできる。

この作品を成功させたのは主役の4人の功績が大きい。彼らの揺れる想いとぶれない愛が伝わってくるからこのあり得ない話を信じる気になる。こんなまさかの設定をしても甘いラブストーリーにはならない。
 
自分を信じて現実を受け入れて、流されない。有村架純は大好きな仕事を大切にする。コーヒーでつながるハワイの友和、死んだ恋人の友人奥野瑛太、そして生田の心臓を受け取った坂口健太郎の愛を受け止めることで前を向いて生きていく。
 
これは大きな意味での愛の物語になる。つまらない三角関係の恋愛映画にはならない。坂口の妻である中村ゆりの立ち位置もいい。彼女がただのいい人にはならない。夫を信じてそのままを受け止めるから、このドラマはつまらない恋愛ものにはならなかった。有村に嫉妬するのではなく、夫のすべてを受け止める。だから心臓の持ち主だった生田斗真は関係ない、と言う。
 
坂口はふたりの女への恋心で揺れる男ではない。これはあくまでも2組の男女の話である。愛する人を失ったけど、彼に守られて「それから」を生きていく。そんな女性への応援歌。
 
と、いうか、ここまでは実は5話を見た時点で書いた。じつはまだ最後まで見ていない。だけど見なくてもわかる(気がする)。

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