
NHKで放送された『岸辺露伴は動かない』の劇場版。TVシリーズはもちろん見ていないが、先日行った台湾でたまたま劇場公開されていたので、「じゃあ、僕も見よう」と思って、Amazonプライム・ビデオで見ることにした。
ルーブルは初めてパリに行った時に当然だけど、行ってきた。懐かしい。あまりに広くて、ただただ圧倒された。2時間くらいいたけど、サラッと眺めてるだけなのに、展示されている作品すらすべてを見ることは(見るだけなのに)かなわない。まぁ、そんなことはどうでもいいけど。
映画はなんだかいい雰囲気で、映像もきれい。だけど、まるで中身がない。一体何がしたいのだろう。なかなかルーブルに行かないし。主人公の露伴は人の心の中が見えてしまう。心が本になって読めるのだ。(実際、顔が本になってそれをパラパラめくって読むのだ! びっくりする)冗談みたいな設定だが、だからどうした?と思う。
真っ黒な絵をオークションで買う。その絵の謎を追ってルーブルまで行く。謎が解けてから映画はまだ30分くらいある。その絵の女の話になるけど、彼女は露伴の先祖で、彼女の夫であり、真っ黒の絵を描いた男の話になる。(夫を高橋一生が二役する)このエピソードがつまらない。木村文乃がこのミステリアスな女を演じているが、まるで魅力的でない。
こんな映画が公開されて、それなりにヒットしたみたいだ。僕には何がいいのだか謎。