
ウディ・アレンの3本前の作品である。今劇場で公開中の大傑作『ローマでアモーレ』は今年の正月、飛行機の中で見て狂喜乱舞した。こんなにも面白い映画をたまたま見ちゃったよ、しかも、日本では公開されてないし、と大喜びした経緯はこのブログでも書いた。大体正月パリに行った理由はウディ・アレンの前作『ミッドナイト・イン・パリ』を見てしまったからだ。パリになんか、行きたくもなかったのに、あの映画を見て、夜のパリを散歩したくてたまらなくなり、行くことにした。映画のようなことはもちろん起こらなかったし、それほど面白いところでもなかったけど、でも、帰りの飛行機でウディ・アレンの新作が見られて、なんか運命的な何かを感じた。でも、今度はローマね、とは思わないけど。(僕もバカではないからね)
さて、見逃していたこの映画がDVDになったので、すぐに借りてきた。予想通り面白かった。でも、それだけなので、今日まで書くのを忘れていた。(もうこの映画を見てから1カ月近く経つ)
何が問題かというと、先の(というか、後の、だが)2作品と違ってこれは観光映画にはなっていないからだ。まぁ、そんな期待をさせるような邦題で、勝手にいらぬ期待した僕が悪いのだが、でも、パリもローマもあんなに面白かったのだから、ロンドンはいかに! と思わないはずもなかろう。でも、そんなこと言うと、ずっと前のバルセロナは(『それでも恋するバルセロナ』)どうだい、と誰かに突っ込まれそう。
要するに観光映画というスタイルはパリから始まったのである。あのタイプの映画を期待するのなら、この先の新作にすべきなのだ。町をテーマにして、そこで暮らす人たちと、そこを通り過ぎる観光客を主人公にして刹那的な時間の心地よさを描くウディ・アレンの新機軸は今後どんな進化を見せるのか(もうやらないかもしれないが)楽しみだ。そして、ヨーロッパからアメリカに戻ると、今までとは違う何かがそこにあるかも、なんて期待ばかりがどんどん膨らむ。まだまだウディには新しい映画を作り続けてもらわなくては困る。
こういう軽い映画をどんどん作り続けるのが、最近の彼の仕事。複数の男女が織りなすどうでもいいようなお話なのに、それがなんだかとても楽しい。今回は2組の夫婦が中心になる。豪華キャストが(アントニオ・バンデラスがウディ映画に出るなんて!)夢の共演。あのアンソニー・ホプキンスが不良老人を演じる。出てくる人たちがみんなバカばかり。それをアレンは愛おしく描く。人間なんてみんなこんなもの、と笑い飛ばす。もちろんそこには確かな愛がある。
さて、見逃していたこの映画がDVDになったので、すぐに借りてきた。予想通り面白かった。でも、それだけなので、今日まで書くのを忘れていた。(もうこの映画を見てから1カ月近く経つ)
何が問題かというと、先の(というか、後の、だが)2作品と違ってこれは観光映画にはなっていないからだ。まぁ、そんな期待をさせるような邦題で、勝手にいらぬ期待した僕が悪いのだが、でも、パリもローマもあんなに面白かったのだから、ロンドンはいかに! と思わないはずもなかろう。でも、そんなこと言うと、ずっと前のバルセロナは(『それでも恋するバルセロナ』)どうだい、と誰かに突っ込まれそう。
要するに観光映画というスタイルはパリから始まったのである。あのタイプの映画を期待するのなら、この先の新作にすべきなのだ。町をテーマにして、そこで暮らす人たちと、そこを通り過ぎる観光客を主人公にして刹那的な時間の心地よさを描くウディ・アレンの新機軸は今後どんな進化を見せるのか(もうやらないかもしれないが)楽しみだ。そして、ヨーロッパからアメリカに戻ると、今までとは違う何かがそこにあるかも、なんて期待ばかりがどんどん膨らむ。まだまだウディには新しい映画を作り続けてもらわなくては困る。
こういう軽い映画をどんどん作り続けるのが、最近の彼の仕事。複数の男女が織りなすどうでもいいようなお話なのに、それがなんだかとても楽しい。今回は2組の夫婦が中心になる。豪華キャストが(アントニオ・バンデラスがウディ映画に出るなんて!)夢の共演。あのアンソニー・ホプキンスが不良老人を演じる。出てくる人たちがみんなバカばかり。それをアレンは愛おしく描く。人間なんてみんなこんなもの、と笑い飛ばす。もちろんそこには確かな愛がある。