
シリーズ最新作にして第2シーズン完結編。ついに猫弁と亜子が結婚式!というおめでたいお話なのだが、まるでテンションは上がらない。あまりに間があいてしまってお話が思い出せない。いや、忘れたわけではない。だけど、あんなに面白いと思って読んできたこのシリーズなのに、面白さの肝が今では不明。お話自体も今回はなかなか進展しない。これまでのゲストが再登場して話はモタモタ進行する。
最後まで読んでとりあえずは納得するけど、これまでのようには感動しなかった。一番最初に読んだ『猫弁と鉄の女』の項(もちろんこのブログのバックナンバー)を読み返してみる。なるほどあの時はそんなふうに感動していたのか、と理解した。(誤字脱字を発見したけど,面倒だから直さなかった)
猫弁の真っ直ぐさはわかる。だけどあまりに亜子さんが可哀想過ぎた。今回読みながら改めて、こんな男と結婚してはならない、と思う。それくらい面倒くさい。だけど、みんなは彼のもとに集まってくる。
この先シーズン3があるとしてもあまり期待できない。小さな話だったのに知らない間に大きな話を内包して、このシリーズはつまらない作品になった気がする。