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習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『天使と悪魔』

2009-05-31 21:38:58 | 映画
 今、この映画がナンバーワンヒットを飛ばしているらしい。こんな日本人にとってどうでもいいようなサスペンス映画よりも先日見た『チルドレン・オブ・ホワンシー』のほうがずっと我々にとっては意味のある映画だと思うのだが、現実はそうではない。『チルドレン~』は劇場公開すらされないし、『ウオー・ロード』は日本では不入りで上映は早々に終わっていく。

 そんな中、『ダヴィンチコード』を見てあんなにがっかりさせられたにも関わらず、その第2弾であるこの映画はけっこうなヒットをする。なんかよくわからない現実だが、一般大衆が求めるものって、大量宣伝の力もあろうが、自分たちの生活とかけ離れたどうでもいいような娯楽なのかもしれない。

 ゲーム感覚で楽しめたらいい。あまり深く考えたりしたくない。そんなニーズに応えるのがこの映画か。そのくせこの映画を見ていると難かしくて、よくわからないことが一杯出て来る。だいたいヴァチカンのこととか、キリスト教自体に対しても全く興味がないから。それによくわからないし。

 それにしてもなんでこんなにもまだるっこしいことして、ヴァチカンを破壊しなくっちゃぁならないんだろうか。なんか変。せっかく凄い爆弾を手にしたのなら、さっさとへんな謎かけなんてせずに破壊活動にいそしんでください、と思う。まぁそんなことしたら、映画にはなりませんが。

 謎解きを楽しみながら、ローマ観光をして、ヴァチカンの名所旧跡をたっぷり見せてそれなりに派手で2時間20分楽しませてくれたならいいってことか。確かに『ダヴィンチコード』よりはおもしろかったけど、見終えて後には何も残らない。正直言って時間つぶしくらいにしかならない。

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