
戦う白雪姫という発想はすばらしい。だが、それだけで、2時間以上の映画を引っ張ることはできない。企画倒れである。単純なお話をそのまま、見せても途中で飽きる。前半はいいのだが、後半になると話の展開が悪くなり、最後はグタグタになる。新しい白雪を見せたのなら、お話のほうももっともっと進化しなければ、発想に追いつかない。
とはいえ、なかなかよく考えてあるし、継母と、白雪の確執も、オリジナルを踏まえながら、でも、そこにとどまらない。だが、問題はそれ以上のものにはなっていないことなのだ。まだ、これでは原作に囚われすぎている。戦う白雪は王子様のキスなんかいらないし、そんなもので、目覚めるのではない。では、何が彼女を突き動かすのか。
父親の愚かな再婚により、滅んでしまう王国の再建を、託された彼女は、王子ではなく、普通の中年の兵士の力を借りて、戦う準備をする。7人の小人たちは、白雪を助けるのではなく、自分たちの生き残りをかけて彼女と共同戦線を張る。永遠の美しさを手に入れるために白雪を亡き者にしようとする魔女は、最初から自分の敗北を知っているかのようだ。
いろんなところに、この映画を成功させるヒントは隠されてある。にもかかわらず映画はだんだん退屈になる。それは映画が無茶をしないからだ。基本性から逸脱しようとすると、どこかで、セーブがかかり、もとの線に戻る。冒険しないのだ。それじゃぁ、なんのためにこの映画を作るのか。よく、わからない。失敗を恐れて冒険しない映画になんて興味はない。せっかくのダークトーンで統一した見事なビジュアルが泣くぞ。もっとむちゃくちゃな冒険がこの映画には必要だった。
とはいえ、なかなかよく考えてあるし、継母と、白雪の確執も、オリジナルを踏まえながら、でも、そこにとどまらない。だが、問題はそれ以上のものにはなっていないことなのだ。まだ、これでは原作に囚われすぎている。戦う白雪は王子様のキスなんかいらないし、そんなもので、目覚めるのではない。では、何が彼女を突き動かすのか。
父親の愚かな再婚により、滅んでしまう王国の再建を、託された彼女は、王子ではなく、普通の中年の兵士の力を借りて、戦う準備をする。7人の小人たちは、白雪を助けるのではなく、自分たちの生き残りをかけて彼女と共同戦線を張る。永遠の美しさを手に入れるために白雪を亡き者にしようとする魔女は、最初から自分の敗北を知っているかのようだ。
いろんなところに、この映画を成功させるヒントは隠されてある。にもかかわらず映画はだんだん退屈になる。それは映画が無茶をしないからだ。基本性から逸脱しようとすると、どこかで、セーブがかかり、もとの線に戻る。冒険しないのだ。それじゃぁ、なんのためにこの映画を作るのか。よく、わからない。失敗を恐れて冒険しない映画になんて興味はない。せっかくのダークトーンで統一した見事なビジュアルが泣くぞ。もっとむちゃくちゃな冒険がこの映画には必要だった。