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お客様が選んだニーミル

お客様からのご希望でニーミル(長方形で小さめのミル)を4台倉庫から出してきたという記事を先日投稿しました。連絡を差し上げたら早速ご来店をしていただきました。さて、どれにするかしばらく悩んでおりましたが決まりました。
決められた理由は二つ、
1.豆を入れるところの蓋の形状の好みであること。・・・比較をしたらこちらの方が良いという感覚です。
2.手に持った時の重量感が良い。・・・しっかりとした感じがする。

この二点が決められた理由と話をしていただきました。
先ずはどんな状況なのか少し中を見てみました。
中を見て頂く前にこのミルはドイツのザッセンハウスですが、オールドザッセンという言い方をされているもので’1950年前後のモデルになります。現在でも作り続けてはいるメーカーですが歯の材質が全く別物になります。これぞアンティークミルの魅力です。
では少しだけ中を観察してみましょう。
※歯を回すところのハンドルのプレートは錆で固着しているので、プライヤーで軸をはさんで力任せに外すということは絶対にしてはいけないことです。

以前使われていた時のコーヒーの粉が残っています・・・ここをよく見ることが大事でどんな焼き具合の豆を使っていたのかがわかります。

これがミルの心臓部で痛みはなさそうです。


歯の材質の違いがお判りでしょうか?超硬質金属の輝きです。今から35年前、僕が豆の販売を始めた当初でも歯の材質はこれとは違っていました。

ドイツのアンティークミルの良いところの一つにはボールベアリングが使われていることですが、このドーム型の部品はベアリングが使われる前の時代の部品です。
耐久性を考えて作られていたんですね。




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