それまで、何処の家に犬が居るか、どんな種類かなど考えることもなかった。全く目に入らない。 犬を飼いはじめ、人生が変わった。 大げさだろうか。
飼ってみていろいろわかる。見えてくる。 混雑していても、すれ違う犬に目がいくから、不思議。 それは子育てに似ていて、幼稚園にあがれば、ほかの園児に。 中学生になれば高校生にもしぜんと目がいく。 それも男の子ばかりだ(我が子は男子のみ)。 頼もしく、活気とあかるさをまぶしくながめ、観察し、子の行く末を重ねてみる。幸せなひとときだ。
犬と散歩のある日、追い越しざまに「こんにちは。元気がいいわね…」 と親しみをこめ挨拶された。40代の女性、自転車のひと。どこであったかなぁ、 子どもが同級生だったのか、 絵のひと、 家族の知り合い 友だちの友だち? 思いめぐらし、見覚えのないその方に、うわべの挨拶を返す。
大分たって、 ビーグル犬とすれ違った。 顔見知りの犬。 若い彼はやんちゃ盛りでいつも rugbyに向かってくる。「遊ぼうよ」 ぴょんぴょん跳びはね嬉しそうだ。飼い主は、逃亡して大変だったことなど話した。 じゃ、またね。
あ! 追い越しざまの、あのひと。いつぞやはたいへん失礼しました、とも言えず呑み込んだ。
雨の日、久しぶりであの人に会った。こちらは、しっかり、お顔をおぼえている。にこやかに会釈した。 しかし、腑に落ちないようす、とまどいが見える。 きょうはお互い犬なしdayだ。 犬がいっしょで 飼い主の顔がわかる。 主人は犬で、飼い主は付き人、舞台の黒子。 目立たないのだ。 ワンセットの、お互いさま。
rugbyの友だちは蛙の友だち、楽しい仲間。 時を経て飼い主だけでもわかるようになる。
いまは、お嫁さんくらいの女性と、小学生に目がいく。みんな女の子ばかり。 やさしい笑顔が浮かんでくる。
べつに、飼い主というわけではないけれど。
日曜日、かのビーグル犬と出会った。 きょうは男性が付きそう。「やんちゃ君」に無言で挨拶した。この男性が君のご主人で、かつあの人の旦那さん、と合点がいく。 やんちゃが取り持った。
男性は前を向いたまま通り過ぎた。 愛犬が、おばさんと目配せしたのも知らずに。
飼ってみていろいろわかる。見えてくる。 混雑していても、すれ違う犬に目がいくから、不思議。 それは子育てに似ていて、幼稚園にあがれば、ほかの園児に。 中学生になれば高校生にもしぜんと目がいく。 それも男の子ばかりだ(我が子は男子のみ)。 頼もしく、活気とあかるさをまぶしくながめ、観察し、子の行く末を重ねてみる。幸せなひとときだ。
犬と散歩のある日、追い越しざまに「こんにちは。元気がいいわね…」 と親しみをこめ挨拶された。40代の女性、自転車のひと。どこであったかなぁ、 子どもが同級生だったのか、 絵のひと、 家族の知り合い 友だちの友だち? 思いめぐらし、見覚えのないその方に、うわべの挨拶を返す。
大分たって、 ビーグル犬とすれ違った。 顔見知りの犬。 若い彼はやんちゃ盛りでいつも rugbyに向かってくる。「遊ぼうよ」 ぴょんぴょん跳びはね嬉しそうだ。飼い主は、逃亡して大変だったことなど話した。 じゃ、またね。
あ! 追い越しざまの、あのひと。いつぞやはたいへん失礼しました、とも言えず呑み込んだ。
雨の日、久しぶりであの人に会った。こちらは、しっかり、お顔をおぼえている。にこやかに会釈した。 しかし、腑に落ちないようす、とまどいが見える。 きょうはお互い犬なしdayだ。 犬がいっしょで 飼い主の顔がわかる。 主人は犬で、飼い主は付き人、舞台の黒子。 目立たないのだ。 ワンセットの、お互いさま。
rugbyの友だちは蛙の友だち、楽しい仲間。 時を経て飼い主だけでもわかるようになる。
いまは、お嫁さんくらいの女性と、小学生に目がいく。みんな女の子ばかり。 やさしい笑顔が浮かんでくる。
べつに、飼い主というわけではないけれど。
日曜日、かのビーグル犬と出会った。 きょうは男性が付きそう。「やんちゃ君」に無言で挨拶した。この男性が君のご主人で、かつあの人の旦那さん、と合点がいく。 やんちゃが取り持った。
男性は前を向いたまま通り過ぎた。 愛犬が、おばさんと目配せしたのも知らずに。