散歩コースを変えると 生け垣の先端にあざやかな黄色が踊ってた。 その色をみると、ぱーっと元気が出た。何だったかな、花の名前… 思い出せない。 いったん通り過ぎたけれど、やはり気になる。
思いきって、垣の向こうの女性に訊ねてみた。
「ああ… なんとか乙女、 それしかわかりません… この前も聞かれたのよ、なんだったかな すぐ忘れちゃう…」 「それより、剪ってあげましょうか」
うれしいお申し出に飛びついた。
見ず知らずの通りがかりに、響きかえしてくださった明るい奥さま。ありがとうございました。 そのまま買い物にも行き、いただき物はスーパーの籠に身を寄せた。
小さな花に見覚えがある… サンマや肉売り場で考えた。
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道々思い出し、薄暮の街をしんみり歩いた。
去年も 写真を載せたこと
カフェカロチャの前で こぼれるように咲いていた
母といっしょに眺めた花…
元気をくれる黄色は 隠元のような種まで付けている。 受け継がれる命、黄金色のかわいい花は そっと何かを包むようなしぐさだ。
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名前は カッシア 別名 アンデスの乙女 ハナセンナ Cassia(カッシア)は、ヘブライ語の「gasta(皮をむく)」が語源。 季節の花300より