ああ、春は遠くからけぶつて來る、
ぽつくりふくらんだ柳の芽のしたに、
やさしいくちびるをさしよせ、
をとめのくちづけを吸ひこみたさに、
春は遠くからごむ輪のくるまにのつて來る。
ぼんやりした景色のなかで、
白いくるまやさんの足はいそげども、
ゆくゆく車輪がさかさにまわり、
しだいに梶棒が地面をはなれ出し、
おまけにお客さまの腰がへんにふらふらとして、
これではとてもあぶなさうなと、
とんでもない時に春がまつしろの欠伸をする。
陽春 萩原朔太郎
春は 遠くからけぶって来る
春は ごむ輪の くるまにのって來る
おだやかな明るい春は 欠伸をしながら
青いスカーフを靡かせてやって来る
才能がなくても、 それを一生の仕事として続け、 働きぬいて行く人は、 才能があるとうぬぼれている人を いつか追い抜く と徒然草にある
目の前のことをていねいにしつづけているうちに、 いつか技術は磨かれていく。
( 清川 妙)
仕事ではないけれど マンネリになったあれこれ
絵のこと blogのこと 家事だってそうだ
「とにかく続けることである」 「いつか 技術は磨かれていく」
先生のことばが 心にひびく日…
信じていこう