雨に濡れる緞帳のまえで 蝋梅が映える。
覆い尽くしたオオイタビカズラ は
冬でも 色濃い緑が心地よく 葉は愛らしく1~2センチ。 茎から多くの脇根(気根)を生やして壁に張りつく。 若枝は分かれ扇状にひろがる。 先は枝垂れ飛びだすのでときどき刈りこんだ。 夏のそよぎ、 石塀をすっぽりと覆うグリーンは見た目にも涼しく、 まさにエコなくらし。 だが、その勢いに負けそうだ。 なりふり構わず生きるしぶとさに恐れをいだく。
日向では 葉の大きさ10センチくらい、 無花果のような実がなっている。
かつての いとしき君は豹変し、みなを驚かせた。
どうしても同じものとは思えない、 陰ではつつましく生長する。 小さな葉は、「いとうつくし」 の風情で うれしがらせた。 それが日向ではすさまじく這いあがり、繁茂し大きな実りまであげていた、 君子の高笑いも聞こえそう。
オオイタビ… ルピナスさんに教わりました。