庭で 黒蝶と呼ばれるダリアが咲いた。
花びらが全部開いたらどれくらいの大きさだろう。
鮮烈なるダリアを挿せり手術以後 波郷
深紅の花が元気をくれる
黒い蝶のとなりは柚子の木。
アゲハの幼虫が今朝からじっとしているのは、 これからサナギになるらしい。
翌26日昼頃 脱皮して角のあるサナギになった。
葉脈のような筋模様がみえる。 巻葉になってカムフラージュしたが
サナギのからだに黒い濁点、 ちいさな羽は執拗に取りつく蜂の姿だ。
なんども卵を産みつけていて、 見ているのも悲しくなる。 残念でたまらない。
幼虫は、 小鳥や足長蜂、 蟷螂の餌となり、 ヤドリバエやアゲハヒメバチなど寄生し、羽化するのはほとんどない。 いま頭上を翔びかうアゲハは、これら天敵から逃れたしあわせな蝶たちである。