別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

枇杷

2013-05-20 | 自然や花など

   緑陰の裸婦像を  五月のそよ風が包んでいた  
     
 

  おもしろいブラシの木  オーストラリア原産
  ビンを洗うブラシにそっくり  タワシのところは全部雄しべ!!
 
  果実さえユニーク。  丸くて柄がなく、 いきなり枝にずらっとつくそうだ。
    虫の卵かサナギのよう (花おりおり)  写真はこちら 

 

    昼顔の小さなる輪や広野中     松本たかし

  

 

  車輪梅  甘い匂いに誘われて  小さな虫が群がっている  
   花は気にしていると  あちこちで見つかる
   


 

   
 枇杷は 薄様に包まれて客人とともにやって来た。
 
 
  ラクダいろの侘びしげな花を思いながら、 薄皮をていねいに剥いた。 
 懐かしい味が口中に広がる。  果汁をすヽる、 飾らぬ甘さ。 
 汁はあふれ 指のあいだを伝った。 
 
  陽の色もおだやかな形も 限りなくやさしい枇杷の実だ。

 

 

コメント
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