今朝は五時起きをして、 行田市小針の古代蓮を見に行く。 ここから車で約1時間。
公共施設建設の折に造成工事したところ、 自然発芽して発見されました。 概ね1400年から3000年前のもの。
行田蓮(古代蓮)は 花径25~28㎝、 葉心角120°~130°と小振り、 少しすぼめた傘を、逆さにするイメージです。 花は4日間。
1日目 午前6時頃から咲き始め 3~4㎝開いた後、8時頃閉じてしまい 蕾の状態に戻る。
2日目 早朝より咲き始め 7時から9時頃には満開。 もっとも美しいときで ほのかに香る。 そしてまた 蕾の状態にもどる。
3日目 二日目と同じ経過をたどり 最大に開く。 受粉した雌しべは黒っぽく変化し、 花の色も少し褪せる。 昼頃には閉じはじめ、 閉じかけたまま 夜を迎えます。
4日目 朝7時頃、 完全に開花。 花弁は早いもので8時頃から、 昼にはすべて散ってしまう。
蓮は植物の中でも、 もっとも古いもののひとつ、 およそ1億4千万年前に、すでに地球上に存在したといわれています (以上 古代蓮会館パネル展示より)。
清々しさに蒸し暑さを忘れ、 蓮の花は心を落ちつかせる。 仏様と蓮華、 蓮華座。 瓦当や仏像の光背、 台座にある蓮華文など、 今まであちこちで眼にした。 絵画や工芸に取り入れられて。 九谷や伊万里の蓮の花。 浮き葉にやすむ蛙は (蓮池に蛙 酒井抱一(に拝借中)) の絵にそっくりで。 そのうえを、 低くもつれあいながらツバメが飛ぶ。 極楽浄土とはこんなふうか。
blog もののあはれの物語で拝見したのも、 大和文華館の 「一字蓮台法華経」。 経文全て、 一文字ずつ蓮台の上に書かれている珍しいものでした。 いろいろなことが繋がり拡がって 早起きはまさに 三文の徳 となり。 敷地面積14ヘクタール、 全部で 41種類。 行田蓮 約10万株、 世界の蓮40種類で 約2万株あるそうです。
おしまい。
今度蓮の花を見る折には、何日目の開花かを見究められそうで、また違った捉え方ができそうですね。
睡蓮とは違ってどうしても東洋的なものを感じてしまう原点もわかるようです。それにしても見事な蓮池ですね。大賀蓮といい、この行田の天然発芽の古代蓮といい、関東地区には古代蓮が多いのですね。近隣にはこのような場所はありません。いいものを拝見できました。お誂え向きの蛙までもいて。
お蔭様でのいながらの眼福を感謝します。お返しには琳派の蓮を頑張ってみます。
もとめてもかかる蓮(ハチス)の露をおきて憂き世にまたは帰るものかは(清少納言)とあり、まったく家路を忘れそうでした。
boa!さん お喜び頂きましてありがとうございます。 その他に水生植物も植えられ、いろいろ学ぶことが出来ます。雲の下にがまの穂もあり小鳥が囀る。外国の蓮も多くて驚きました。九州の地獄であったのとおなじオニバスも。
睡蓮と蓮、似ていますが仰るようなちがいの他に
「蓮は、葉の表面に約0.01㎜の毛茸(モウジ)と呼ばれる突起があるので、葉の上の水が玉のように丸くなる」と。
琳派の蓮が開くのを、楽しみにお待ちします。対決…の記事もあがらなくて、きょうは水彩を描きにいきます。憂き世もそんなに悪くない。
国宝「一字蓮台法華経」は美しいですね。